タラレバじゃない未来

 
私の家からみて最寄りの駅は北東の位置にある。北に向かってから東に向かっても、東に向かってから北に向かっても駅には辿り着く。
 
だけど、北に向かってから東に向かったらひったくりに合うかもしれないし、東に向かってから北に向かったらイケメンに遭遇するかもしれない。それか、もしかしたら、事件や事故に巻き込まれて駅に辿り着けないかもしれない。
 
まず北に向かうのか。まず東に向かうのか。選択の連続。
 
 
まず北に向かうのか。まず東に向かうのか。ピアノを習うのか。進研ゼミを辞めるのか。どの部活に入るのか。どの高校を受験するのか。浪人するのか。どの内定を承諾するのか。転職するのか。恋人と別れるのか。プロポーズを受け入れるのか。子供を産むのか。親を老人ホームに入れるのか。明日はまず北に向かうのか。明後日はまず東に向かうのか。
 
 
Travis Japanに入るのか。
新メンバーを迎えるのか。
 
 
 
「タラレバ論ってくだらない」
って思ってた私は、その時点でタラレバに囚われてた気がする。
 
もう3年、まだ3年。
 
振り返ってみると、最初の1年はタラレバな「今」をよく考えた気がする。松倉くんがTravis Japanとして掴みとった「今」を感じる度に、タラレバな「今」を考えた。
 
あのとき彼が辞めていなかったら、こんな機会がもっと早く与えられていれば、「今」はどうなっていたのだろう。
 
そんなタラレバな「今」に囚われている自分が嫌で、タラレバじゃない「今」だけを感じたくて、11/19を上手に飲み込めなかった。
 
 
 
でも、今日は違う。今年は違う。

11月19日は攻めの日。Travis Japanが大切なものを守るために大きな攻めに出た日だから、その攻めに想いを馳せる日。
 
 
 
大切なものを守るために攻めてくれるTravis Japan。
 
それを強く感じたのは2019年サマパラのShelter。
本人たちに聞いても周りのJr.に聞いてもヲタクに聞いても強みは「シンクロダンス」なTravis Japanが「1人だけ踊らずにギターを弾く」っていうパフォーマンスを手に入れた。
 
そうじゃん。パフォーマンスって7人で揃えたダンスを踊ることだけじゃないじゃん。私が持っていた「Shelterはみんなで踊る曲」って固定観念をぶっ壊してくれた力強い攻め。
 
7人だからできるその攻めは、Travis Japanの可能性を広げるための力強い攻め。Travis Japanを守るための頼もしい攻め。
 
 
夢ハリでタップをしなかったのも、ハピグルで松倉くんがギターを弾いたのも、大切なものを守るための攻め。
 
 
 
2017年11月19日は大切なTravis Japanを守るために大きな攻めに出た日。
 
不思議な言葉だと思ってたトラジャ担っていう言葉を愛することができた2020年。そんな年だからこそ、今年の11月19日は3年前の大きな攻めに想いを馳せたい。
 
 
 
未来を掴みとるのはタラレバじゃない今で。それはタラレバじゃない過去があったからこその今で。タラレバじゃない未来が待ってる。
 
Travis Japanならまず北に向かったって、まず東に向かったって、素敵な未来を掴みとる。


ニホンゴホメラレルトウレシイ