曲がり角でぶつかった君と辿り着いたお城
曲がり角で君とぶつかった。それこそ食パンを口にくわえて。
「さいあく!」「どこに目つけてんの!」って走って向かった学校で転校生として紹介された君が私の隣の席に座る。っていうくだりはなかったけれど。
曲がり角でぶつかったその日から、君が右に行けば私も右に、君が左に行けば私も左に、君が空を飛ぶなら私も空に。そうやって君のあとをつけてきた。
君は大きなお城に辿りついた。後ろを歩いていた私も少しだけ遅れて到着。
そのお城は君が海を泳いでいたときからそこにあった。君が山で遭難しかけたときも、君が草原を駆け抜けていたときもそこにあった。実は私、君が泳いでる海を抜け出してそのお城で開かれた舞踏会に行ったことがあるの。
そんなお城に君が辿りついた。新しい王子として。
君の後ろを歩いていた私はいつのまにかドレスを着ていた。さっきまでセーラー服だったのに。
お城は素敵な場所で、舞踏会で踊る王子たちはかっこよくて、パジャマに着替えた王子たちは可愛くて、私が着てるドレスはとても綺麗で。
でもね、今でもたまに戸惑うの。
自分がドレスを着ていることに。
本当はセーラー服なんじゃないかって思うときがあるの。
だけど、少しずつドレスが似合ってきた気がする。セーラー服を着てたからこそ。
松倉くんの後を追いかけてTravis Japanに出会った私は、
「松倉くんのことが好きだから、Travis Japanが好き」な私は、
松倉くんを好きなだけじゃないの?って思ったことがあった。
でも、Travis Japanには松倉くんがいる。
松倉くんがTravis Japanに出会わせてくれた。
だから、「松倉くんのことが好きだから、Travis Japanが好き」でいいの。私は。
と思ったら、トラジャ担って言葉がしっくりきた。
そんなポエム。
ニホンゴホメラレルトウレシイ