モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究 単行本 – 2020/9/27ぼくらの非モテ研究会 (著, 編集) 感想


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女神はどこにもいない(王子も)|麗藤ちよこ (note.com)

にも読み始め段階で触れたけどようやく読了。

軽い感じの表紙だけどこれは重い内容。
現代の社会的病理を穿つ・・?



「モテ」という幻想が男も女も苦しめてるのじゃないかしら?

モテるひとほど『いやーモテないっすよ』ていうけど
だいたいからして好ましくない人から好かれても嬉しくないしむしろ迷惑であることを考えると・・・なにをもってして「モテ」というのか?

「モテ至上主義」「恋愛至上主義」というファッショが
恋愛弱者を生み出し苦悩させてるのじゃないのか?


恋人がほしい・SEXがしたい女々しい弱弱しい男たちが互いの傷を舐め合ってるようにも見えるけれど
その実すごく勇気ある行動で激しく評価したい。猛烈に。
メンズリブの行き着いたところ?
自分の一番弱い所一番もろい部分を直視し克服しようとしている姿を誰が笑えるのか。

女たちが連帯し共感しあうことで勇気づけられるように
男も孤立せず痛みを分かち合うことで絆を深め合うことができる、その証明をしようとしてなさる?



主催の西井開さんは彼女いた(ふられた)りで
むしろモテてそうな雰囲気だけど
障碍者だったり低収入や若ハゲやどうしようもないことでモテない男は多い、いやむしろ圧倒多数はモテないのが普通であるのに
なぜモテないというだけで人間扱いされない?

DTたちがモテない苦しみを語り合ってるのに
少しばかりの経験がある中年男が『やっぱりSEXはいいものですよ』と発言してDTたちが泣き崩れる場面でうわあ・・
(それほどまでにSEXしたいし人間扱いされたいんだね)



一方で、

恋愛と結婚の相反性|麗藤ちよこ (note.com)

の「友情婚」概念でSEX嫌いな女性の存在を知ったわけだが
・・・そうさのう、『女にも性欲はある』と驚きを持って認められた時代もあるけれど、ない人もいるし薄い人もいるよね。
男にも女にもどっちもあるしそれがあまりにもかけ離れてると不幸なカップルになるし・

でも性欲がない・薄い女がぐいぐいこられるのもつらいにしても
性欲が薄めであってもぐいぐい行かなければぼっちまっしぐらな男に比べたらその逼迫感は格段?てゆか。
(だから最近の若者は絶食系なぞと言われて恋愛したがらなくなってるのか)




この本では参加者が非モテエピソードを語ることで
「俺もそうだ」とME TOOしあったり笑い事にすることによって気が楽になるくだりが救いだわ♬

客観性を持って笑い合えるのが大事だし
芸人がブサイクでもモテるのはそんなサービス精神と余裕があればこそかと。
(まっちゃんがあんなことになったのは精神的非モテをこじらせたから・という気がしる><。)



生きる上でなにより大事なのは自尊心だと思うけど
自分をアゲるために誰かにマウンティングしたりするのは下手だし
他人から好かれたいあまりに奉仕すぎても自分が辛くなるから
相手にも自分にも敬意を払える範囲を大事にして
よう知らん奴になんか言われてもシカトできるくらいのメンタルでいないと✪

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