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【スプリンターズS】ソダシのオタクがママコチャについて語る +おまけ

はじめに

 ごきげんよう、妹を愛する馬券購入者の皆様。今回はスプリンターズS勝ち馬筆頭候補である、皆んなの妹ママコチャについて書いていこうと思います。
 あの白毛の妹であるということで注目を集めるこのママコチャ、果たしてスプリンターズSで勝つことができるのでしょうか。ええ、できますとも

ママコチャ簡単紹介

  2歳時、徐々に先行力を身につけながら3戦目でようやく未勝利戦を突破すると、次走のファンタジーSではウォーターナビレラ、ナムラクレアにつぐ3着を確保。枠と位置どりの差がそのまま出ただけで、力負けではなかったように見えた。
 3歳時、クラシックに出走することは叶わなかったものの、条件戦を連勝。秋に一気のオープン入りを果たした。そのまま初の古馬重賞であるターコイズSに出走するも、弱点の折り合い難と差し優位の展開に抗えずの5着。年明けには阪神牝馬Sに出走。これまた出遅れ、スローペースによる折り合い難、外の不利に屈して9着に惨敗。
 1400mに距離を短縮した2走前、安土城Sでは先行してレコードタイでの勝利。ここでは折り合い難は見られず、ペースの激化がハマった印象。また、上位に入った馬が軒並みコーナー8番手以下からの進出という明確な差し決着であったのを考えると、4番手から突き放したこの勝ち方は見た目相応の強いものであったといえる。
 更に距離を短縮して臨んだ前走、1番人気を背負った北九州記念では、終始外目を回しながら逃げ馬を捉えきれず0.1秒差の2着。ここでも折り合い難は目立たず、小倉特有の早い流れを追走し、差し脚も問題なく使えていた。気性的に短距離が合っていそうで能力値的にも本番の今回も期待できる馬。


スプリンターズSでママコチャは買える?

 
 1200mのキャリアが浅く、鞍上も人気を集める川田将雅なことを考えるとママコチャには妙味がない‼️ママコチャは罠‼️という情報を週中で多く目にしてきた。
 本当だろうか。ママコチャは罠という情報がむしろ罠なのではないか。ママコチャを不安視する理由を見て行きたい。

 スプリンターズSは秋の中山で行われること、コース形態により激流になりやすいことから、スピード色がとにかく濃い生粋のスプリンター、つまり短距離をこなし続けてきた馬でないと好走できないのではないかという不安があげられる。1200mでのキャリアが1戦しかない、重賞未勝利のママコチャにスプリンターズS好走は無理なのだろうか?

 過去5年のスプリンターズSを見ると、1200m未勝利でスプリンターズSに出走した馬は11頭。勝ち馬はピクシーナイトとグランアレグリア。その2頭以外は馬券外となんとも言えない結果に。しかし勝ち馬が出ている以上問題ないと判断したい。どちらも1200m重賞で2着とママコチャと同じ背景。つまり楽勝。長めの距離適性がある馬はよく、実際その年に1400m以上のオープン、重賞で勝利経験のある馬は毎年馬券に絡んでおり、ママコチャもこの2頭と同様、今年1400mの安土城Sで勝利をおさめている。経験薄はアド。

 

血統面について

 あの名牝、あんまり顔はよくないけどアイドルホースと持て囃されているソダシの妹であるこのママコチャは本質的にスプリンターではないのでは?という不安が囁かれていた。この点はどうだろうか。

 クロフネの牝馬はスプリンターである。ソダシが奇跡。マリアエレーナはすごい。2000m以上の重賞で勝利経験のあるクロフネ産駒の牝馬はこの2頭のみで、クロフネの牝馬は短い距離への短縮で良績を残しており、カレンチャンやスリープレスナイト、函館スプリントのレコードを持つジューヌエコールと名スプリンターの牝馬を排出する種牡馬。ソダシもマリアも体が短い距離で走りたがっている。

 母系にも注目すると、ママコチャは名馬排出のシラユキヒメ一族である。ママコチャも高い確率で白毛になれたらしく、惜しいものである。
 シラユキヒメ一族はハヤヤッコなどダート馬を排出するも、芝では高速決着大歓迎な面を見せる。ママコチャ自身距離短縮一発目でレコードを出しているように、姉のソダシは阪神芝マイルのレコード、同じく近親のメイケイエールは阪神1400mの2歳レコード、中京1200mのレコードを保持している。高速決着歓迎一族なのだ

クロフネ牝馬の短距離力、シラユキヒメ一族の高速適性、そして持っている能力。これらによりG1の激流にも対応できる下地を保有していると判断でき、早い流れ、早い時計が予測される今回も問題なく対応することができると考える。

 

ローテについて

 北九州記念を連対してスプリンターズSに臨む馬の成績は壊滅的である。
過去10年で0-0-0-10。なんということか。中山1200mとコース形態が似ていると言われているにも関わらずこの凄惨たる成績。間隔的にもちょうどいいのになぜなのか。私は斤量面が鍵になっているのではないかと考える。

 北九州記念はハンデ戦である。スピード色の強く、開幕2周目でまだまだ内を使える状態。となるとやはり好走してきた馬は重賞好走経験の薄さによる斤量恩恵、内前有利によるものが多く見られた。
 開幕最終週で行われる定量戦のスプリンターズSではそれら恩恵はなくなり、そのため北九州記念で連対した馬の中に本番好走した馬が存在しない事態に陥っているのではないか。

 では、ママコチャはどうだろうか。北九州記念2着は恩恵によるものであったか。逃げ馬とインを追走しきった馬が1、3着であったこのレースでママコチャは6番手の外目を追走、斤量は55、5kgと、北九州記念好走をもたらす条件を全くクリアせずの好走であったことがわかる。
 であるならば、前走北九州記念組の悲惨な成績は無視してよいのではないか。少なくとも私は気にしなくてよいと思う。ただの叩き1戦目なのである。

 そう、叩き1戦目。ここが重要なのだ。ママコチャは叩き良化型であることはあまり知られていない。姉は鉄砲駆けするタイプだがママコチャは逆。叩き2戦目では3-0-0-0と無敗のローテ。そのすべてが3馬身差以上での勝利であることから、今回もパフォーマンスを大幅に伸ばすことを期待できる。

 以上、ママコチャの不安は地力面が足りるかどうかくらいのもので、混戦模様の現在のスプリント界では十分期待していい存在だと考える。
 ここまで不安点を述べてきたが(最後我慢できずにポジった)、次から期待できる点について語りたいと思う。

斤量面

 先ほども少し触れたが、スプリントにおける斤量面はとても大事な要素であると考える。斤量はスタミナではなくスピードに影響するものだと判断してよい。
 今年に入って斤量が全体的に増えたことはもう周知の事実だろう。今回行われるスプリンターズSも58kg(牝馬56kg)での施行。 
 斤量58kg、私はここがポイントになる気がしてならない。

 今年の短距離重賞で、斤量58kg以上を背負って3着以内に好走したのは定量戦である高松宮記念で1、3着であったファストフォースとトゥラヴェスーラ。函館S Sで3着のトウシンマカオの3頭。
 斤量に差がつく別定、ハンデ戦ではトウシンマカオ1頭のみなのだ。
そしてこの3レースに共通しているのは、『スピード能力を求められなかったこと』である。

 斤量はスタミナではなくスピードに大きく影響を及ぼすと先ほど述べた。斤量59kgを背負って勝利した馬はヴェルトライゼンデ、タイトルホルダー、カラテの3頭。いずれも極悪馬場、もしくは急坂➕道悪と、スピードではなく、馬場に適用できるスタミナがあったかどうかで、斤量は関係ない結果に。

 同じく、高松宮記念は3秒以上かかる極悪馬場、函館S Sは強風の影響を大きく受けた時計のかかる洋芝でのレースで、スピード能力よりも他の要素を求められたレースであった。
 これら以外の、時計の出るレースでは58kg以上を背負った馬はすべて凡走しており、斤量とスピードの関係の重要性が計れる。

 では、今回のスプリンターズSはどうか。間違いなく1番求められる能力はスピードである。そして牡馬は全頭不利がわかりきっている斤量58kg。つまり斤量ゲーミング競馬の始まりが告げられたということ。短距離における斤量は正義。ママコチャの勝利は確実なものだ。

📣\ナムラクレアの斤量58kgを要求する/


おまけ 

 買うであろう馬について書いていきたいと思う。

 4ナランフレグ
 斤量が増えることによって得をするのはこの馬だと言いたい。
全体の斤量増→負荷かかる→時計の低速化→この馬の好走レンジに
 もう7歳だから高速時計での勝負は厳しく、後半時計がかかるレースを希望したい。今回、前半が早いことは予想できるけれど、その分レース後半の負荷はかなり高い想定はできる。ダートのような持続力が求められる消耗戦で買いたい一頭。

 11ジュビリーヘッド
 人気を見て歪みそうになった一頭。本命ジュビリーヘッドだと叫びたい。
最低人気、さすがに舐められすぎだと言わせてほしい。安定感が売りの人気馬は買っちゃいけないが、人気薄なら飛びつけ。時計の少しかかる程度の良馬場がベスト条件で、開催後半の舞台は良い。
 前走は極悪馬場で苦手舞台。2走前は先行馬全滅の差し展開を前目から早めにしかけて2着。強い。3走前は皐月賞の日の馬場、極端な道悪外差し馬場で敗戦。今回と同舞台のオーシャンSではコーナー8番手以下から競馬した馬だけで上位が独占されたレースを4番手から競馬して5着と地味ながら強い競馬を続けているこの馬が最下位人気だと聞いている。早いペースを前で追走してなだれ込むのが好走パターンなだけに今回かなり期待している一頭。枠がちょっと悲しい

 10マッドクール
 追い切りでリフレイムみたいになってた。能力は随一なんじゃないかと思ってる。この馬が1番強いのは前半が早く後半消耗戦になるレース。つまり逃げ馬複数の今回。前走の敗因は語られ尽くされているだろうしあまり気にせず、知立SとシルクロードSのパフォーマンスに注目したい。
 知立Sはガチ強い。間違いなくG1馬になると思った。冬の中京であの時計出すのは強さ。ラスト1Fの数字がすごい。
 シルクロードSは苦手な切れ味勝負をG1馬2頭にくらいついての3着。強い。枠も多分許容範囲。この馬本命でいいんじゃないか。前走のハンデキャッパーが応援してるぞ。あのハンデは正しかったとわからせてやるんだマッドクール。

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