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野生の共鳴---畑と盆栽のこと2
1日中降った蒸し蒸し生温い梅雨の終わりがけ。
雨上がりの翌朝、
成長がゆーっくりな極姫ユキノシタの葉っぱが、
目を疑うくらい前日よりひとまわり大きくなっていた。
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緑の勢いがどんどこ加速している。
放置しているとジャングルに戻る畑、
1周手入れをして戻ってくるともう伸びている盆栽。
自然農と盆栽、相反するようでもあるこの2つは、
そういえば同じ延長線上だったな、
という掘り起こした記憶をなぞり今日も外へ繰り出す。
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昔、山で自然農をして一心不乱に全身動かしていたら、
視界が望遠鏡みたいにズームアウトして
植物、虫、動物、微生物、土、風、水がおりなす輪の中に
混ざり溶け合っている感覚を覚えた。
決して屈することのない野生、
飼い慣らされることのない植物へのやまぬ憧れ。
農から離れた後に盆栽を始めて10数年、
そこにはどこかしら共通する悦びがあった。
今はその小さな畑と盆栽の両方ができて
あぁこんなに楽しいことはないな、と日々感じる。
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