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多彩な攻撃を生み出すバレーボール授業

対象生徒:中学3年生
単元時間:8時間
単元目標
①基本的なボール技術(オーバーハンドパス・アンダーハンドパス・アタック・サーブ)の習得
②多彩な攻撃を発案・実行する
③攻撃を読み、守備組織を形成し、連続したラリーを展開する

1時間目
学習課題:力強いアタックを打とう!

〇W-up
2人組キャッチボール
利き手
非利き手
両手①(オーバーヘッドパス)
両手②(オーバーヘッドパスで床に叩きつける)
両手③(②をジャンプして)

*肩関節を大きく使えるよう生徒に投げかける
*ドッジボールのようなキャッチボールにならないように注意する(突き指防止)
*下記図参照

〇床にアタック!(打ちつけ)
ポイント
①身体の半歩前にボールを投げる
②ぶつ感覚ではなく、叩きつける感覚
③手首のスナップを使う(打つ瞬間に手首を返す感覚)
④肩をしっかり後方へ引く。その際、身体は少し反らし、肘は曲げる
*上記図参照

〇アタックのタイミングを掴もう! 最高到達点でキャッチ
・4グループにボール3球(余分なボールはカゴへ)
・ボールを投げる人、キャッチする人に分かれる(図を参照)
ポイント
①右打ちの人は、右足・左足・キャッチ。左打ちの人は、左足・右足・キャッチのリズムを掴ませる
②最高到達点でボールをキャッチする。
③キャッチ時、肘は伸ばす
④ジャンプ時、腕を後方から前へスイング
⑤右打ちの人は、右足(つま先前)・左足(つま先横)
左打ちの人は、左足(つま先前)・右足(つま先横)
→2の足(つま先)が前だと、上ではく、前に身体を動くのでネットタッチになる
→ネットタッチは、ゲームの際、ブロッカーと接触する危険性があり、怪我を誘発する
*トスは下手投げ(両手)
*下記図参照

〇アタックを打とう(オープン攻撃)
・ボールを投げるグループ、アタックを打つグループ、セッターの役割を時間でローテーション
①タイミングとアタックのリズム
②最高到達点でのアタック
③トスが上がって(トスの高さを見て)から、助走に入る
→オープンスパイク
*トスは下手投げ(両手)
*下記図参

2時間目
学習課題:クイック攻撃をマスターしよう!

W-up
*1時間目を参照

〇床にアタック!(打ちつけ)
*1時間目を参照

〇アタックを打とう(オープン攻撃)
*1時間目を参照

〇アタックを打とう(クイック攻撃)
ポイント
①セッターにボールを投げると同時に走り出す
②セッターは、ネットからボール1球~2球を超える高さにボールを投げる
③力強く打つ
*方法は上記のオープン攻撃と一緒

3時間目
学習課題:オーバーハンドパス・アンダーハンドパスからアタックを決めろ!
〇W-up
*1時間目を参照

〇オーバーハンドパス
*2人組ボール1球
*図を参照
①落下地点(ボールの下)に素早く入り、ボールをおでこの斜め上で受ける
②左右の手の力を均等にボールに伝える
③腕や手だけでなく、体全体の力でボールを運ぶ

ボールの捉え方
・ボールを捉える位置は額の斜め上、目安は額から20cmほどの高さ
・ボールを捉えるときは、肘を自然な角度に開く
・ボールをキャッチする感覚で、ボールを5本の指で捉える

手と指の使い方
・両手の親指を底辺に、人差し指と中指で三角形を作る
・5本の指の第二関節より上で、左右均等な力でボールを迎える
・ボールを離すときに、飛ばしたい方向に指先を向け、手首で飛ばさずに体のバネ(膝を曲げた力)をボールに伝える
・脇を空ける

〇アンダーハンドパス
基本姿勢
肩幅より少し足を広く開き、軽く膝を曲げ腰(重心)を落とし片方の手にもう片方の甲を乗せ包み込む感覚で親指同士を合わせる。その組んだ手を伸ばし、胴体から45°の角度、胴体と伸ばした手が二等辺三角形の形にする。

①肘を伸ばしたままにしない
肘を伸ばしたままだとボールが腕に当たった時に思った所と違う場所に飛ぶ。コツとしては腕を伸ばしすぎず、若干肘を曲げながらボールの衝撃を吸収するイメージが大切。
ボールに対して腕を持って行くと思った所とは違う方向へ飛んでいくので、きたボールを受け止めるイメージが大切。

②膝を使う
相手のスパイクやサーブの勢いを止めるのに膝の使い方が重要。コツとしては膝を軽く曲げボールが手に当たる時に膝をクッション変わりにする。

③真正面で受ける
コツとしては常に膝を軽く曲げておき、かかとを浮かしておく。
かかとを浮かせておく事によりフットワークが軽くなり大きいステップから細かいステップまで幅広く対応できる。


〇アタックを打とう(オープン攻撃・クイック攻撃)
①Aが両手 下手投げでBにパス
②Bはオーバーハンドパス・アンダーハンドパスを使い、Cに返球
③Cは返球されたボールをキャッチし、両手 下手投げでトス
④Bはアタックを打つ

<オプション>
①の前にBがオープン・クイックどちらからを選択し、Cに大きな声で伝える
Cは伝えられた通りにトスを上げる(両手 下手投げ)

4時間目
学習課題:コートを大きく使った攻撃をマスターしよう!
〇W-up・オーバーハンドパス・アンダーハンドパス
*1時間目を参照
*3時間目を参照

〇アタックを打とう(オープン攻撃・クイック攻撃)
*3時間目を参照

〇アタックを打とう2
A ボールを両手 下手投げでB1にパス
B オーバーハンドパス・アンダーハンドパスでCに返球
Cボールをキャッチし、両手 下手投げでネット際へトス
B1・B2・B3はそれぞれ アタックポイント(①②③)へ走り込みアタック
*ボールがパスされる・されないに関わらずアタックポイントへ走り込みジャンプする
 →次回からブロックがつくので、ブロッカーを騙す練習になる

5時間目
学習課題:ブロックを決めろ!
〇W-up・オーバーハンドパス・アンダーハンドパス
*1時間目を参照
*3時間目を参照

〇アタックを打とう2
*4時間目を参照

〇ブロックを決めろ
①A1 ボールを両手 下手投げでB1・にパス
②A1・A2・A3 ブロックポイント(緑〇)へ移動
③B オーバーハンドパス・アンダーハンドパスでCに返球
④Cボールをキャッチし、両手 下手投げでネット際へトス
*セッターはB1・B2・B3を選択し、トスを送る(ブロッカーへバレないようにする)
⑤A1・A2・A3はトスを予測し、3人で空間を空けずに横並びになる
⑥B1・B2・B3はそれぞれ アタックポイント(①②③)へ走り込みアタック
⑦A1・A2・A3はタイミングを合わせてブロック

*B1・B2・B3はボールがパスされる・されないに関わらずアタックポイントへ走り込みジャンプする
*ブロッカー(A1・A2・A3)が割れて、1枚ブロックにならないよう、連携が必要。
 
〇ブロックのポイント
1)体重を前にかける
ブロックするときは、体重を前にかけて相手チーム側に寄せることが大切です。これによって、ブロックの力がより効果的に相手側に伝わります。

2)手の位置を正確に合わせる
手を上げるときに肘をしっかり伸ばし、ボールが当たる瞬快に手首を曲げると、相手側に返球する確率が高くなります。

3)足の位置を正確に合わせる
バランスを取るために、足を肩幅程度に開き、軽く膝を曲げておく

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