1万時間理論よりも2,000時間理論 - 仕事ができるまでに必要な訓練時間
1万時間理論と掛け合わせ理論
マルコム・グラッドウェルが著書『Outliers』のなかで提唱した1万時間理論。ある分野で世界の一流になるためには、10,000時間練習することが必要だという話です。
これに対して日本では、堀江隆文さんや藤原和博などの著書で、いろいろな才能の掛け合わせによって100万人に一人の逸材になれる、と言うような話をもあります。
僕はこの両論ともに極端だと思っていて、そもそもグローバル化してパイが大きくなる世界で、しかも様々な情報に触れられるのにもかかわらず、一つの分野に10,000時間(一日6時間だとしても4年半!)も掛けるのは正直コスパ悪いしつまらない!と思ってしまいます。
一方でいろんなことをちょっとずつできる器用貧乏(僕もそう)では、何個掛け合わせてもそれは逸材ではなく器用貧乏でしかなくて、その掛け合わせに関しても、例えば建築家✖️刀職人みたいに独立している上に遠い掛け合わせでは意味がないのが実際のところではないでしょうか。
そこで、僕は「世界の一流」ではなくても、「仕事がもらえるレベル」までになるにはどのくらいの時間がかかるのかを考えました。
2,000時間理論
では「仕事がもらえるレベル」とはどのくらいか。実際のところ、口がうまければちょっとかじっただけでも仕事はもらえるけど、自信を持ってその仕事を受けるためには「凡人よりもかなり上手」である必要がある。そこで色々と調べてみた結果、コスパ最強なのは2,000時間くらいなんじゃないかと言う結論に達しました。
これは何も適当な数字ではありません。
http://alyjuma.com/hacking-10000/
上記の「10,000時間理論をハックする」と言う記事では、パレートの法則を持ち出し、これを学習に適用すれば、求める知識を20%の時間または2,000時間で得ることができると紹介しています。
また、これをもとに考えると、多くの分野では実務経験を必要とするのもまさにこれくらいの時期なのではないかと思います。
僕はエンジニアですが、個人的に勉強をした時間もまさにこれくらいでした。2,000時間といえば、毎日6時間やって1年間です。僕の場合は中学・高校とバンドのHPやアプリを作ったりしていたので、平均して1時間✖️6年くらい。そのあとは会社に飛び込んで色々と教えてもらいました。
2,000時間理論早見表
僕は今20代前半ですが、これからの人生の時間を有意義に使うために、この2,000時間理論を本気で使っていきたいと思っています。
そこで、かんたんな早見表を作ってみました。
1日8時間 = 250日 = 約半年ちょっと(0.68年)
1日6時間 = 333日 = 約1年弱(0.9年)
1日4時間 = 500日 = 約1年強(1.36年)
1日3時間 = 666日 = 約2年(1.8年)
1日2時間 = 1000日 = 約3年弱(2.72年)
1日1時間 = 2000日 = 約5年半(5.44年)
1日30分 = 4000日 = 約11年(10.88年)
1万時間理論よりは楽なのではないでしょうか。。。?
最後に
1万時間理論でさえ結構批判されてますし、保証はできません。でも、僕はこれを信じてやっていきたいと思っています。努力目標として使ってもらえたら冥利に尽きます。
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