Microsoft Teams 無料版 (クラシック)終了に向けて

※注※
本NoteはTeams管理者一ヶ月くらいの初心者が、調査した上で纏めた記事です。なるべく検証した上で記載していますが、正確性の担保は取れてません。参考程度にお読み下さい。

また、

今回の影響範囲ですが、
Microsoft 365 Business Premium」などのTeams完全版が含まれているライセンスを所有しており、そちらでTeamsチャネルを運用している場合は、影響ありません。今直ぐブラウザバック。
・個人MSアカウントを利用 
・Microsoft Teams 無料版 (クラシック)を利用して、チャネルを作成している 
・更にチャネルに消失したら困るデータが残っている

全てYesの人は読んでおいた方が良いかと思います。
つまり弊社

結論から言うと、
チャンネルに参加しているメンバー分、課金(アップグレード)しないと回避策は無い模様。
※ただし、データ消失OK。チャネルは不要
DMでのやり取りが出来れば問題ない場合は、その限りではありません。


発端は、2023年04月12日を持って、Microsoft Teams 無料版 (クラシック)が廃止されるというニュース。

私もSlack使っているし大丈夫やろ、と高をくくっていたら現場から問い合わせ有り。

「★とのやり取りにTeams使っているんだけど、どうしたら良い?」
「お客様とのやり取りでTeams使っているんだけど、私大丈夫?」

バリバリ使ってました

調べていくとチームが4つに、チャネルが9つ。

それらに輝くClasicの文字。

ログインの度に出る、アップグレードを要求するポップアップ。

それ以上いけない

Microsoft Teams 無料版 (クラシック)について調べてみる

とりま、現状まで至った経緯とClasicについて調べてみる。

個人MSアカウントと組織MSアカウント

弊社は2022年の始めにゼロタッチデプロイ(PC自動キッティング)を目指し、自社ドメインにて「AzureAD環境を構築(組織MSアカウントの配布)」及び「Microsoft 365 Business Premiumライセンス」の貸与を始めました。
上記を始めた時点で、自社ドメインのロックが掛かるため、会社メールアドレスでの個人MSアカウント作成は出来なくなったのだが・・・

その前に会社メールアドレスで個人MSアカウントを作成TeamsClasic環境を構築した人が多数いた模様。

よって、現状は同じメールアドレスで個人MSアカウント組織MSアカウントが混在しているというカオス

なお、調査している内にマイアカウントのURLで個人か組織か判別出来るTipsをGet。
https://account.microsoft.com → 個人アカウント
https://myaccount.microsoft.com → 組織アカウント

では次に現場が作成したClasicとはどういう環境だったのか。

<<特徴>>

  • 個人MSアカウントでもチームを作成できる

  • チャネル機能があり、個人、組織問わずにメンバー or ゲストアカウントとして招待でき、コミュニケーションが取れる

  • 管理機能がある(アプリインストールとか)

なるほど、Slackですね

そして、今回アップグレードしないとチャネルに蓄えたデータが消えると。
なるほど。
では、次にデータを残す手段について調べてみよう。

チャネルのデータロスを防ぐには?

アップグレードせよ、とは言われているものの
こっちには「Microsoft 365 Business Premium」ライセンスがありまして。
Teams完全版環境を既に持っているわけです。
つまりこちらにデータを移す事が出来れば即解決、枕を高くして眠れる。

いざ。

現実は非情である
  • Teams完全版(図で言うライセンス型Teams)へのデータ移行不可

  • 最低ライセンスでアップグレード → チャネルを共有チャネル化して、Teams完全版のチームへ表示させるのも駄目

つまり、弊社としては現環境を維持しようとすると
「Microsoft 365 Business Premium」のサブスクリプション(組織MSアカウント)を支払いつつ
「Microsoft Teams Essentials」のライセンス(個人MSアカウント)をユーザ数、支払う必要があると。

MSさん・・・

Microsoft Teams Essentialsの価格

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/compare-microsoft-teams-options?activetab=pivot%3aprimaryr1

ちょっと有給を取得したい気分になりつつ
Microsoft Teams Essentials を調べていくと、どうやら2種類あるらしい。
Teams Essential MSA版 と Teams Essential AAD ID版 である。
機能比較はこちらから確認可能。

なるほど、つまりはチャネルデータを保護するためには
Microsoft Teams Essentials (AAD ID) の方へ乗り換えるしかない、と。

図にするとこんな感じか?

Teams Essential MSA版 → チャネル不要で、WebMTGを充実させたいユーザ向け
Teams Essential AADID版 → チャネルは使えるが、テナント作成必須。
※テナント作成ってことは個人というより、組織になる気がするのだが・・・裏でどういう動きになっているのか、よく分からない

ガバナンス視点で見ると

個人は管理する必要無いしね

つまりは、アップグレードするにしても、情シス視点では、Microsoft Teams Essentials (AAD ID)が最低条件と。

Essentialsへのアップグレードボタンを押して見る

個人MSアカウント(clasicのチーム所有者)へログインして、アップグレードを押してみると、テナント作成(ドメイン登録)を求められた。
進めると管理センターも作られる模様。

この時点で個人→組織へアカウント種別が変わっている気がする

結論

纏めると今後、Teamsのチャット機能は

  • 無料でTeamsを使う場合はDMのみ(有料環境へゲスト参加するパターンは除く)、かつ個人MSアカウントが必要

  • チャネル機能を利用する場合は有料化&テナント作成必須

という事なのかな。

上で記載した通り、組織MS用にテナント作ってドメインロック掛けると
・個人MSアカウントは作れなくなる
・組織MSアカウントは何らかのTeamsライセンス付与してないとTeamsチャットへ参加出来ない
ので・・・つまりはそういう事か。

なお、WebMTG機能については、招待OnlyだったらTeamsアカウント無しでも参加出来るので、今のところは問題無しと判断。

・・・なるほど。

現場へどう説明したものか。



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