💍そばめさん物語

寂聴さん似のそのおばさんの目元わ
ちょっと
たれ目だった
そして
丸顔

何の祝い事だったのかわ
忘れたが
季節わ
9月に入ったばかりの上旬だった気がする

母親にいい使った用事わ

つきたての大福を
届けることだった

田舎にあるある
お付き合い

何かを
作ったら

必ずと言ってほど

近所に

お裾分け文化


あらっ👀
ごめんね
こんなかっこうでと

バスタオル姿のおばさんわ

台所の玄関の
すりガラス模様のわずかな透明なガラスの隙間越しに
わたしに
見られてしまった
半裸の
お姿を
べつに
気に止めるふうでもなく

明るい声で

あらーっ

わざわざ
ありがとうねと
わたしの手から
大福の乗っかった
おぼんを

受け取り
お礼をいいながら

せっかくだから
上がって
お茶でも飲んでかないと

うむを言わせずに
さぁさ
上がってあがってと
服の袖を引っ張った
あの時
何故

いや
今度、またのきかいにとか
急いで帰らなければとか
言い訳しなかったんだろと
今でも
ふと思う


着替えるから

こっちの部屋で
待っててねというと
通された
居間続きの
寝室とおぼしき部屋に
そそくさと入って行った

戻ってきた服の肩にわ
何故か

日本手拭いがかけてあった

そして
出されたお茶を
座布団の上に正座しながら
一口
のみ終わった時に

にこっと
笑いながら

ちょっと
お願いしても
いいかなと
言うでわないか

はっ👀

何を❓

思いながら

何ですかと聞くと

あのね

この頃
白髪が
ちょっと
気になってさぁ

後ろのほうにあるの
引っこ抜いて👀
くれると
助かるかんだけどねぇと

わたしに出したお茶の
お盆を
さっさと

自分の座ってる
脇に寄せて

背中を向けて
ちゃっかり
わたしの前に
座り

さっき
使ってたであろう

毛抜きを
手渡すでわないか😅

まぁ
しょうがないと

心よく
(うわべだけ)

承知して

おばさんの
後ろ髪を
かき分けて
白髪の捜索を始めた

たいした数の本数でわない白髪に

何故か
ほっとした
思いをした事が
記憶に

この
おばさんにわ

30過ぎたばかりの長男をはじめに
五歳くらい離れた次男と10歳以上離れた三男の

三人の息子さんがいたけど

その日わ
そろそろ
夕方近くの時間で
日曜日だったせいか
誰も
いなかった

これ以来

顔を
あわせる
度に

いろいろな
お願いを
される
事に…………

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