『Drifter』

昨日、友が彼氏を紹介してくれた。

あぁ、こんなにも彼女に合う人が、まだいたのか、人生って素敵だな、そして偉大だなと思った。

彼の、彼女を見る眼差しの優しさに触れる度、涙してしまった。

信頼を寄せていた人の悪意ある裏切りに悔し涙し、時に自分を引っ込め折り畳んできた私たちだからこそ、その人がいることで、自分が自分以上に自分らしくいられる出会いの稀有さを知っている。

人生って面白い、そして、まだまだこれからだと、なんとなく、2人をみてそう思った。

メディアではことあるごとに、「結婚」とか「出産」とかだけが取りざたされ、出会えるものも出会えない、出会いにくい世の中になってると、そう感じる。出会いって、そんなもんじゃないって、2人を見て思った。

世界は広い、人間も結構いっぱいいる。実はそうなのだ。まだまだ色んな人と出会える、そのパワーをしっかり補充しておける私でいたい。そう誓った夜、帰宅の道でキリンジの『Drifter』を自転車に乗りながら口ずさみ、色んな人の幸せを祈った。


「僕はきっとシラフな奴でいたいのだ

子供の泣く声が踊り場に響く夜

冷蔵庫のドアを開いて

ボトルの水飲んで 誓いをたてるよ

欲望が渦を巻く海原さえ

ムーン・リヴァーを渡るようなステップで

踏み越えて行こう あなたと

この僕の傍にいるだろう?」

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