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2024年のWRCドライバーはどうなるか勝手に予想

2023年のWRCは実力のあるドライバーが各チームに分散したと言われたシーズンでしたが、結果的には12戦目のセントラルヨーロッパラリーを終えた時点でトヨタが3年連続のタイトル3冠、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組の2年連続ワールドチャンピオンが確定するというシーズンになりました。

次は最終戦ラリージャパンですが、タイトルも決まったのでそろそろ選手の移籍情報などが飛び交う時期でもあります。ラリージャパン終了後にTOYOTA GAZOO Racingが来季のラインナップを発表するとの話もあるらしいので、そこでラリーチームの発表もあるかもしれませんが、その前に勝手に予想したいと思います。(注 この記事はほぼ妄想なので暇つぶし程度に読み流してくださいね)

WRC3チームの予想(妄想)

TOYOTA GAZOO Racing World Rally team🇯🇵
①#69 カッレ・ロバンペラ🇫🇮
②#33 エルフィン・エバンス🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
③#17 セバスチャン・オジエ🇫🇷
③#18 勝田 貴元🇯🇵

トヨタは今年と同じようにロバンペラとエバンスのレギュラー2台にオジエ/勝田がシートを分け合う3台目の編成だと予想。

2023年王者のロバンペラ、年間2位のエバンスに加え、ワールドチャンピオン×8のレジェンドオジエがスポット参戦し、オジエが出ないラリーには勝田が座るという今の体制が良くも悪くも完璧なのでこのままいくでしょう。ラトバラ代表の人柄のおかげかチームの雰囲気も良さそうですし。

HYNDAI SHELL MOBIS World Rally team🇩🇪
①#8 オイット・タナック🇪🇪 ※移籍加入
②#11 ティエリー・ヌービル🇧🇪
③#4 エサペッカ・ラッピ🇫🇮
③#3 テーム・スニネン🇫🇮
(❌ダニエル・ソルド🇪🇸がシートを外れる)

ヒョンデは既にタナックが1年ぶりにチームに復帰
するとリリースされているので、おそらく2022年までと同じく2019年の年間王者タナックとヌービルによるダブルエース体制が中心になります。

そうなると、今フルシートで参戦しているラッピがどうなるか、というのが注目なのですが、個人的にラッピがヒョンデにこだわるのならフルシートを維持するのは難しいと思っています。ヒョンデは以前から3台目をフルシートにせずラリーによってドライバーを使い分ける戦術を多用していることや、今年も3台目としてスニネンとダニエル・ソルドがそれなりに結果を出していること、ヒョンデはマニュファクチャラータイトルの獲得を重視しておりドライバー成績は二の次という節がある(ちなみにトヨタはドライバーファーストを掲げチーム内で自由に競わせる方針)、という辺りがその理由です。

ちなみにソルドを外した理由ですが、①ソルドがWRCから引退するのでは(ダカールラリーへの参戦?)という噂が出たことがある、②スニネンがチームに加入した経緯がヒョンデのドライバー育成プログラムの再開によるよの、③今シーズンラッピがかなり速さを見せており彼との契約を切るとは考えにくいこと、などに理由から遅かれ早かれWRCからは退くであろうソルドよりもスニネンとラッピのラインナップにするのでは、と予想したからです。

でもソルドが今シーズン限りで退くというニュースはまだ出ていないのでこの辺りは妄想の世界なわけですが、ラッピがフルシートを求めてトヨタからヒョンデに移籍した経緯を考えるとラッピがヒョンデに残るかどうかも正直五分五分なんですよね。でもラッピがトヨタに復帰しようにもトヨタのシートは空いてませんし、Mスポーツがラッピにエース待遇を用意しない限りヒョンデに残るしか選択肢は無いように思えます。

M-Sport Ford World  Rally team🇬🇧
①#16 アドリアン・フルモー🇫🇷 ※昇格 
②#7 ピエール=ルイ・ルーべ🇫🇷
(❌オイット・タナックがヒョンデへ移籍)

Mスポーツは今年タナックを獲得し、ラリースウェーデンとラリーチリで優勝も果たしましたが、タナックをチームに引き止めることができませんでした。車両規定が一新された2022年では初戦ラリーモンテカルロでいきなりセバスチャン・ローブが優勝するなど使用マシンであるフォード・プーマ ラリー1に競争力があることは間違いないのですが、いかんせん信頼性に乏しく、タナックの母国ラリーエストニアと、次戦ラリーフィンランドで続けて車両トラブルが発生し満足に走れなかったことがタナックにとって移籍へのトリガーだったのでは、と思えてなりません。

フルモーですが、2020年シーズンにMスポーツでWRCトップチームに昇格したものの不振にあえぎ、今年は下位クラスのWRC2に降格していました。しかし、そのWRC2で良好な成績を出し、また並行して参戦するイギリスの国内選手権で年間王者になるなどの実績を評価され、今年のラリージャパンではルーべに代わりラリー1に再び乗ることが既にプレスリリース済みです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/76161bc5eb436f851c71b3ef2117ab4646584913

現在下位クラスを走るMスポーツ所属のドライバーでフルモー以上に有望な選手もほとんどいないので、来季はトップチームへ再昇格するのでは、と見ています。それにしても1年前は不振でWRC2に降格が決まり直後のラリージャパンへの参戦自体も取り消されたことを思うと、そのラリージャパンでトップチームに再び乗る機会が訪れるというのも感慨深いです。彼はSNSに雑コラ画像を投稿したりとかなりのSNS芸人でもあるので(笑)そういう意味でも楽しみです。

ルーべはフルモーにシートを譲るためラリージャパンには来ませんが、Mスポーツは2024年の開幕戦ラリーモンテカルロにむけて一足早く準備すると言ってますので、ルーべはおそらく残留すると思われます。

また、Mスポーツだけ3台目がいませんが、このチームは資金力が乏しく今年もタナックとルーべの2台体制だったのでいきなり来季3台目を持ってくることはないのでは、と思っています。実力のあるドライバーはみなトヨタかヒョンデにいますし、子飼いのフルモーと持参スポンサーをもつルーべの2人でやりくりするしかないでしょう。もしかしたら、フルシートを求めてエサペッカ・ラッピが移籍するかも?とも思いましたが、今回はラッピをヒョンデに残ると予想したので3台にはしませんでした。Mスポーツもおそらくタナック獲得にかなり資金を使っているのでね…。



最後におまけのウルトラC予想


こんな感じで予想してみました。一応タナックやフルモーなどの確定情報もあるので100%妄想というわけではないのですが、それではつまらないので最後にウルトラC級の予想でもしてみようと思います。
それは、TOYOTA GAZOO Racing NEXT GENERATIONチームがWRCに復帰し、このチームに勝田かラッピが移籍する!という予想です。
ネクストジェネレーション(以下NG)とは、元々勝田にフルシートの機会を設けるために2022年に新設されたトヨタのセカンドチームで、所属ドライバーは勝田だけでした。今年は勝田がワークスチームに昇格したため活動していませんが、2024年はトヨタの育成プログラム2期生がラリー2にステップアップするとのリリースがありました。

その2期生が所属するチームとしてNGを活用し、現在開発中のGRヤリスラリー2を使用してWRC2クラスで活動するのでは?と想像しているのです。そして、所属ドライバーの将来の昇格先としてWRCでもNGを復活させると妄想しているわけです。その際、NGのエース兼指導役として勝田かラッピに白羽の矢を立てるのでは、と妄想しているわけですが、もう1回言っておきます。これは完全に妄想です笑。

果たして来季のラインナップはどうなるのか、答えが出たら答え合わせしてみたいですね

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