対局日記#214 三間飛車

2021/1/24 R2509
勝ち。

昔「カナケンシステム」というものがあったが、今も有名なのだろうか?もしかしたらもう古いのかも…。
△5一角はまさにそれで、確かシステムの形だったと思う。居飛車を持って対策したことは無かったなと思い出した。

これは実はスキがあって▲6五歩と仕掛けられた。△同歩▲4四角は受けにくい。

せっかく穴熊に組んでもこれでは少し失敗である。
しかし▲6八角とすべきだった。△4五歩▲8六角△6三銀引▲6八銀として、以下▲7八金~▲7九銀右として4枚穴熊へ。この組み換えは忘れがちなのでまた思い出しておこう。

ここで▲2四角と出たが、だいぶ緩い一手である。横から攻めたら3日かかるので、▲8六歩とこちらから行くのが正解。
~▲8七香を打てれば大満足。

ここは▲6一竜と切ってしまうべきだった。△同銀▲5一歩成△7二玉を気にしたが、そこで▲5二銀と絡んでいけば切れない攻めだった。

△同銀▲同と△6一銀▲6二金で、とにかく攻めが切れなければいいのでつなげる。


ここは相手の手なのだが、いったん△9三玉としたのを△9二玉と引くのが正着だった。次に△9三角が厳しすぎるので後手優勢。

最終盤。ここで相手が間違えるという読みで▲6九香と打ったが本来は悪手だった。
▲7五歩と突いておき、この攻めが実は一番速かった。▲8六桂を狙いすぎてあんまり読めていなかった。

序盤はボロボロながら、なにかを少しだけ取り戻している気がする。それが何かはわからないけど…。


物事のほとんどは、だいたい当事者しかわからないものだと思うし、そういうのはお互いわかってもらえるとは思ってないと思う。大人であれば。
やっぱり将棋というものをずっとやってきて…10数年でやっとわかったこともあるし、まだわからないものもある。始めて数年で見えていたものはかなり浅かったなぁと思うこともある。
色々と知った気になった人生だったし、結構何でもできるという自信はあったけれど…結局何にもわかってない。何でもできそうでも、今は何にもできない。だからいきなり内側へ入って行って、ふわふわした頭で無理に色々と頑張っても大変だし、自分にあんまりあってないような気もする。自分は外側から積み上げて、なにかいい物を持って内側に入りたいから。

そういう話を急にしたくなった。就活生です。

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