対局日記#170 雁木
2021/11/30 R2693
負け。力の差を見せられてしまった。
一風変わった雁木の出だし。このタイミングで△9四歩だったので、早繰り銀を警戒してしまった。しかし▲9六歩と突き返して問題ない。
△7五歩▲同歩△6四銀▲7六銀△7二飛▲5六銀△7五銀▲同銀△同飛と進む。
ここで▲8二銀と打てば先手良し。△7六銀▲8一銀成で駒得を主張する。このとき後手の角が働いていないので▲1五桂などが厳しい狙いになりそう。
この辺りはかなり先手が不満な局面になっている。やはり端が詰まっていて息苦しい。
▲9六歩と突き返すのは一案である。△同歩▲9五歩として悪形になるが端を奪還するのはあった。
△6三金から持久戦にされるのは仕掛けにくいイメージを持ったので、もし端を突き返していても千日手風になってしまうような気がした。
これは仮の図である。もしも△6二銀~△5三銀で手待ちするような感じなら▲8八金と寄るのが好手。
以下はこのように組み上げる。この局面で先手から複数の狙いがあり、△5三角なら▲1五歩~▲1三歩。△5三銀なら▲9八香、△2二角なら▲3五歩~▲3六歩がある。▲9六歩があれば端攻めがあるのと、左辺に囲いやすくなる利点がある。非常に端が大事な将棋。
本譜はここから▲4五歩△同歩▲3五歩と果敢に仕掛けていったが、結果は無理攻め。△6二銀型なので△5三銀と上がった形が好形で、攻めると余計に堅くなってしまう。
以下はチャンスがあったように見えたが、結局なにも無くまとめられてしまった。
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