対局日記#169 三間飛車

2021/11/29 R2700

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負け。ミスに動揺して連続悪手。

三間飛車から相穴熊の出だし。穴熊で石田に組むのは少々欲張りかと思い、咎めに行った。▲4五同銀△6四飛▲5八金右△3三桂▲4六歩と進行。

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一瞬まずいかと思ったが、案外バランスが取れていると感じた。実際の形勢もやや有利といったところだ。


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ここで▲同飛△4五桂▲2二飛成としたのが好判断。銀損でも釣り合いが取れていた。


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ここまで奇跡の最善手ラッシュにより先手有利であった。しかし、▲7二歩をずっと読んでいたところ△同金▲2二飛△4二角でどうしようかと迷っていた。

そうすると、△4二角なら▲7二歩を打つのはあとでいいか、と思ってしまい先に▲2二飛を打った。△2八飛で一気に難しくなってしまった。

自分の良くやる悪い癖である。利かしは最後、という含みを持たせる発想はいいのだが、含みを持たせすぎて利かなくなっていることが多々ある。秒読みで「読み→読み直し→深読み→読み直し」のサイクルをしているときに「深読み→深読み」で突っ走ってしまうことがある。集中力とかではなく、習慣的な悪だと思うので意識的に直さないとまずそうだ。こういうミスは偶然ではなく必然的に起こっている。

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ちなみに△4二角の局面では▲3二飛成△5二銀▲4四銀で先手良しである。▲5二銀に惹かれてこの手が見えていなかった。

仮説だが、「△4二角の局面で、実際に局面に眺めながらもう一回読みを入れたいな」と思ったはずだ。よって「△4二角のときに▲7二歩とすれば30秒稼げるな」と。それが過ちだった。

すなわち、脳内にピンが必要だろうと仮定してみたい。▲7二歩は早い段階でピン刺しして△同金▲2二飛△4二角をまとめる、あとはその先の読みだけに集中する。

いや、危ない方法かもしれない。そもそも△4二角の局面で絶対に何かあるという確信のもとでピン刺しを行わなければいけないから、結局確信が無くて▲7二歩をためらったのであって、結局▲3二飛成を直感的に見つけられなかったのが原因なのかもしれない。よくわからなかった。


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もともと穴熊は半壊させる予定だったので、がっちりしてしまって心理的に敗勢だった。ここでは▲5八金△7六桂▲1二飛成△8八桂成▲同金△7九銀▲5九香と粘るべきだった。

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これならまだ未来があった。間違えた時こそ、全部忘れて遠くから盤面を見たいものだ。


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最後のチャンス。▲3三角が独特の粘りだった。

△8八桂成▲同角成の形は、飛び道具が無いと寄り付かない形である。

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△6八銀は▲5八金が好手で一気に逆転する。△5七桂成くらいだが、▲7一金と張り付いておいて、先手はまだ寄らないのでいい勝負である。

まだ穴熊のテクニックが足りない。

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