最高に幸福な人類滅亡のシナリオ

『水槽の脳×幸福装置』

結論:肉体を喪失し、意識だけの存在なった人類は身体機能とそれに関わるあらゆる欲求、そして脳機能(記憶、思考、感情)を失い、最終的に自律性を失った乱雑なデータの塊になる

●前提
仮想空間(メタバース)に、全てが思い通りになる世界が構築された世界。

●人々の行動
当然入り浸る。
ダイブのレベル
①目と耳だけ(ゴーグルとイヤホン)
②全感覚(ヘッドギアとスーツ)
③脳まるごと

①→ポルノ中毒(ゲーム、アダルト動画)。現時点でもゲームで発生する。
②→錯死の発生(飛び降りの映像、音、肌への感覚が全て再現される)
③→仮想と現実の区別がつかない。目が覚めても夢の中の状態。

肉体が邪魔になる。そこで、③の脳だけ、あるいは、意識を丸ごと電脳空間にアップロードし、それを主意識とする。

意識だけの存在になった場合、使わない身体機能は徐々に退化していく。

順番としては
①味覚→嗅覚
②触覚
③視覚→聴覚

そして脳機能
・欲求→肉体が無い以上、食事、睡眠、生殖不要(不可能)
・感情→基本的に欲求に付随するため、連鎖的に消滅
・記憶→メモリで代替される
・思考→AIに代替される
・学習→インストールするだけである
・探求→全てが人工物である空間に未知はない
・創作→その根源的な動機は欲求であるが、前述の通り消失。ジェネレーティブAIが代替する。

自意識の消滅。電源の入っていないパソコンのような状態。


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