人類の、進化の先は植物化?

植物化とは、文字通り、植物のようになることである。具体的には、
①(ほぼ)動かず、
②最低限のエネルギーで生存し、
③直接的な性行為を介さず増殖する

現代でも、特に先進国の都市部においては、いわゆる引き篭もりと呼ばれる人々、あるいは中国で横たわり族と呼ばれるような若者が、これに近しい素質を持ちつつあるように思う。
そしてこの進化は、人類が宇宙で生活するようになると、ますます顕著になると思うのである。

では、人類が、なぜ、どのように植物化していくのかを考察する。

①(ほぼ)動かないことについて
生物の生存に必要なのは、適切な環境と、栄養と、睡眠である。そのどれも、実は運動を必要としない。
もっぱら動物が動き回るのは、食糧を確保し、食料として確保されないためであった。
動かずして、エネルギーを手にして、天敵もいないのであれば、動く必要はない。動くのはエネルギーを使う、無駄である。
先進的な生活をする人類は、狩も採集もせずに肥え太る。
エネルギーの主な用途は、運動、免疫、そして思考である。
運動は不必要になった。免疫も、消毒や抗体、そもそも管理された安全な食事により、その役割は小さくなっている。思考も基本は無駄である、生存にも幸福にも娯楽にも、必須ではない。アヘンを吸えば幸せである。

②最低限のエネルギーで生存することについて
肉体を動かすのは、電気信号と化学反応である。日光、風、水分、そして取り巻く微生物、微粒子、そこから有用な形でエネルギーを取り出すことは難しくない。実際、日光からビタミンを生成する機能が、皮膚に備わっている。
ナノテクの進歩により、マクスウェルの物理学と有機化学と生物学が融合すれば、生物は機械になり、機会は生物になる。

③直接的な性行為を介さず繁殖することについて
自己増殖、無性生殖、人工的な培養、手段はいくらでもある。


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