51.お金を使うことへの罪悪感(2023/10/21)
デンマークは物価が高い。スーパーのセール品を狙えば日本と同じくらいか少し安くで手に入るものもあるけれど、基本的には日本の倍ぐらいはするという覚悟でいなければならない。卵1パックが5~600円なんてざらだ。
昨日まで旅行で行っていたヘルシンキも、デンマークよりはほんの少し安い気がする、というぐらいでとても高かった。円安もあってさらに高く感じた。飛行機の予約が思っていた通りにできていなくて追加料金を払わなければならないというイレギュラーな出費もあって、結構ダメージをくらった。
北欧でなくても旅行はお金がかかるものだとは思うけれど、旅行でたくさんお金を使って、旅行から帰ってきたところで冷蔵庫に何もなかったので食料を買い出しに行って、現在、私はお金を使うことへの罪悪感でいっぱいになっている。日本にいたときからお金を使うことに対するうしろめたさのようなものは多々感じていたから、私の貧乏性は今に始まったものではない。ただ、今日の自分の心情として、ものすごくけちけちして心が矮小になっている気がする。
お金を払うことで、必要な衣食住や経験を得られている。家計簿をつけて無駄遣いはしないように気を付けているし、決して悪いことをしているわけではないとわかっているのだけれど、この罪悪感とどう向き合えば良いのか。留学先に北欧を選んだのだから物価が高いのはしょうがないとあきらめて受け入れるしかないのか。
でも良いところに目を向けてみようと努めれば、今月頭に家族がコペンハーゲンに来て、いろいろと生活用品を持ってきてくれたおかげで浮いたお金がたくさんある。毎週スーパーに買いに行っていた水も、冬服も買わずに済んでいる。ありがたいことに奨学金もいただけているし、今のところお金が底を尽きる心配はない。そんなにきりきりする必要はないのかもしれない。
でもとりあえず、今月あと1週間ちょっとはつつましく生きることにします。写真はヘルシンキの道になぜかごろごろいた金色の亀。金運が上がるかもしれない。
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