118.デンマークの授業スタイル(2024/2/6)
やっぱりこの大学の授業スタイルは良いなあと思う。どこまでも先生と学生が対等で、全員で授業を作っていくという雰囲気がある。講義を聞くだけではなくて参加が求められるけれど、無理やり参加しなくてはならない、という強制的な感じではなく、自然な形で参加型になっている。どうすればこういう雰囲気を作れるのか不思議。
30人ぐらいのクラスで、初回は先生が自己紹介や授業の概要を説明した後、「今度はあなたたちのターンです」という感じで、当たり前のように受講生が自己紹介する時間が始まる。自分の専攻や、何でこの授業を取ろうと思ったのかをひとりひとり話していく。認知心理、発達心理、教育心理、宗教学など、心理学を中心にいろんな勉強をしているいろんな国からの人が集まっていた。これだけいろんな分野の人が集まっているのはこの授業を進める上でとても良いことだ、私もあなたたちからたくさん学びたい、というようなことを先生が言っていた。こういうちょっとした言葉からも、先生と学生が一緒に授業を作っていくという文化を感じる。
イタリアでも先生と学生は上下関係がはっきりしていてこんなにフラットではないらしい。イタリアはなんとなくカジュアルなイメージがあったから意外だった。このフラットな関係性はデンマーク特有なのか、北欧の特徴なのかどうなんだろう。
デジャヴがなんで起こるのかとか、色のない世界から突然色のある世界に行ったら人はどうなるのかとか、抽象的な話が多いけどおもしろそうな授業でこれから楽しみ。ただ、教室の中央に謎のバカでかい柱があるのが邪魔。ど真ん中にこんな障害物があったら邪魔なのは明白だけど、この柱がなくなったら建物が崩壊するからしょうがなく残したという感じがする。なんとなくデンマークらしさを感じる。
デンマークにしては破格の500円で手に入れた鮭の切り身の2切れ目をバター醤油ソテーにして食べた。感動的なおいしさだった。半年住んで初めての魚。もっと食べたい。もうちょっと安かったらなあ…。
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