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東京都と大阪府の梅毒

今年の梅毒報告数が1,000件を超えたという記事の中で,東京都と大阪府の梅毒報告数についても触れました(https://note.mu/timsun/n/n7e28d1773078)。

大阪府の梅毒報告数が急増しており,もうすぐ東京都に追いつきそうという内容です。ちなみに,グラフにするとこうなります。

ここで注意しないといけないのは,東京都の方が大阪府よりも人口が多い点です。wikipediaを見てみると,2017年10月1日時点での東京都の人口は13,742,906人。大阪府は8,831,642人なので,東京都の人口は大阪府の約1.55倍です。

これだけ人口に差があれば、病気の数にも影響が出てきます。そこで今回は、人口を考慮して比較してみます。こういう場合,人口10万人あたりとか,人口100万人あたりの患者数を計算することが多いです。人口を揃えるわけですね。今回は,人口10万人あたりで計算してみました。その結果が下のグラフです。

今年1月1日から3月11日までの報告数ですが,人口を揃えて比較すると,今年に入って大阪府が東京都追い抜いたことが分かります(大きな差は無いので,「並んだ」くらいの表現の方が適切なのかもしれませんが)。

最近、新たに梅毒と診断するケースが急増しています。今後も暫くは流行がおさまらないと思われますので,引き続き注意が必要です。


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