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A型肝炎とワクチン

Twitterでも触れましたが、最近、東京都内ではA型肝炎の報告が増えています。

これは、A型肝炎の年間の報告数です。今年は特に多くて、まだ3月半ばというのに、例年の1年分くらいの報告が出ています。

週毎の報告数を見ると、今年に入って急増していることがはっきりと分かります。

A型肝炎は、食中毒として説明されることが多いです。具体的に言うと、原因のウイルスは感染者の便の中に含まれるので、汚染された食べ物や水を飲食することで感染します。そのため、A型肝炎が多い地域では食べ物や水に気をつける必要があります。[参考] http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name01.html

その他に、性行為で感染することもあります。特に、アナルセックスや、肛門を舐めるといった行為は感染リスクが高まります。

A型肝炎は感染してもほとんどの場合は最終的に治ってしまいますが、重症化して命に関わる場合もあります(数はかなり少ないですが)。

幸い、このA型肝炎については予防するワクチンがあります。しかも有効性が非常に高いです。そのため、リスクが高い方には予防接種をおすすめしています。ちなみに、一度感染すると免疫ができて一生続くため、過去に感染したことがある方はワクチンを打つ必要はありません(免疫があるかどうかは、血液検査で確認することができます)。

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