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【展示会レポート】第6回「国際 生地・素材 EXPO 春」<皮革ゾーン>

日本最大のファッション展示会「ファッション ワールド 東京 春」が3月23日~25日の3日間、東京・有明 東京ビッグサイト 西展示棟で開催。

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構成展のひとつ、「第6回 国際 生地・素材EXPO」皮革ゾーンに爬虫類等皮革企業から、堀内貿易株式会社、株式会社太閤染革が出展しました。


株式会社太閤染革


前回の「ファッション ワールド 東京」、展示会初出展した株式会社太閤染革。パイソンを中心としたエキゾチックレザーを、時代にフィットした多様性をとらえ、多彩に展開しました。ファッション業界の大きな流れ、「サスティナブル」にしっかりとフォーカス。天然染料を活かした革づくりの評価が高まっています。


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藍染、墨染をはじめ、草木染めを「ボタニカルレザー」として打ち出し、バリエーションを拡充。「梔子(くちなし)」「茜(あかね)」「紫根(しこん)」など、原材料の名称とともに植物の写真を添えポップを作成。若い世代の来場者にもわかりやすく伝え、アイキャッチとなりました。

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このほか、クロムフリー、タンニン鞣しなどでまとめて展示。たおやかな色合い・風合いの存在感が抜群! 2021-22年秋冬コレクションで注目を集めた、1990年代テイスト、「グランジ」「ネオヒッピー」といったキーワードにもマッチし、クリエイターの創作意欲をかきたてました。


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「ボタニカルレザーのシリーズのやさしい色合い、ソフトな風合いがとても好評で発注が増えています。草木染めの特性であるムラ感は、一点もののようなニュアンスであると、革の魅力としてポジティブにとらえてくださっています。お客さまとのコミュニケーションのなかで、パーソナルなニーズの反映、細やかな対応を心がけ、オンリーワンの革づくりにお応えしています」と、大橋マブ社長。アート感覚のハンドペイント、ツヤ感、パール調など、さまざまな加工・カラーの相談も受けています。

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トレンドのネオンカラー、パステルカラーもラインナップ。レザーとカラーに合わせ染料や染め方をチューニングし、皮革素材の持ち味を最大限に引き出しました。ファッション以外の業種からのオファーも続々。

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クオリティを追求し磨き上げる技術力と、情熱溢れるチーム力でエキゾチックレザーの可能性を切り拓いています。


株式会社太閤染革 公式サイト

https://www.taikohsenkaku.com/




堀内貿易株式会社


広い会場でひと際存在感を放つ、グローフィニッシュ(蛍光カラー)、パステルカラーのコーナーが来場したバイヤー、ジャーナリスト、関係者に非常に注目されました。

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「トレンドとしてのご提案はもちろんですが、ウィズコロナ時代の閉塞感を打破する、ポジティブさ、ハッピーさ、レザーファッションの華やかさによって、皆さまの気持ちを明るく照らす希望の光のような、クロコダイルレザーの新しい魅力をお伝えしたい」と竹原美鶴子代表取締役。


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代表取締役 就任後初となる、この展示会で、ファッション産業、皮革産業の社会的な役割をクロコダイルレザーで力強く表現。堀内貿易株式会社の歴史の新しい1ページがはじまるタイミングに相応しい、鮮烈なコーポレートメッセージとなりました。


4種のクロコダイルと北米産アリゲーターを常時取り扱い、世界全体の10%のシェアを占める堀内貿易株式会社。コロナ禍により、原皮調達などに影響がみられるなかでも、潤沢な在庫とカラーや加工のバリエーションの豊富さ、圧倒的な対応力は他の追随を許しません。


国内外の優秀なタンナー、ファクトリーとの連携により、多彩な加工、各種二次加工にも対応。先進的な時代感覚にも信頼が寄せられ、前回は世界的な潮流を先取りした「インダストリアル仕上げ」シリーズをお披露目。クロコダイルにヴィンテージ感覚を取り入れた意欲作がとても好評です。


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fw20lz 堀内貿易様 インダストリアル・ポップ



「サスティナブル」にもいち早く取り組み、環境に配慮した革づくりでは日本古来の藍染をクロコダイルで実現。

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海外メゾンブランドでも採用されるなど、日本の鞣し技術を世界へアピールしています。


堀内貿易株式会社 公式サイト
https://www.horimicals.com/


(初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会 公式ブログ)