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テーマはしぼって、切り口たくさん。15秒、お料理動画の秘訣。【#踊らないTikTok】

いま、TikTokでは「踊らない」コンテンツが急増中。漫才、ペット、赤ちゃん。日常に役立つテクニックから物件紹介まで……。
これまでTikTokとご縁がなかったみなさんに、「いまのTikTok」を知ってもらいたい! 知れば、きっと興味を持ってもらえるはず! 
そんな想いで、「#踊らないTikTok」の企画がスタートしました。TikTok初心者のnoteクリエイター3人がTikTokをはじめる様子を通して、みなさんにTikTokのリアルをお伝えします。

第5回はnoteクリエイター 山口祐加さんが、TikTokクリエイター池田航さんにレクチャーを受けながら、動画つくりの方向性をさぐる様子をお届け。

「映える」料理だけがTikTokじゃない! シンプルな料理を題材に、いかに視聴者の目を引くかのコツを聞きます。

いつもつくっている家庭料理も、工夫ひとつで人気コンテンツに変身するかもしれません!

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あえて編集にこだわらない!気軽さと親近感が伝わる画面づくり

山口 池田さんのこの動画、すごくきれいで素敵ですね。こんなとろとろのオムライス、絶対おいしいじゃないですか……!

池田 ありがとうございます(笑)! やっぱりメインは料理なので、湯気やソースのツヤ、焦げといったシズル感はとても大事です。

肉を焼く時は、フライパンの中にスマートフォンのカメラを直接近づけて撮影するんですよ。そうすると、いつもとは違う角度から肉の焼ける様子が見られて、おいしそうに映るんです!

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@kohcooking

油でギトギトのチキンステーキとはおさらば #本気出してみた

♬ おいしいものを食べよう - Yohsuke Ishida

山口 それ、カメラのレンズからしか見られない角度ですもんね! 池田さんの動画は、画面やピントのぼかし方もきれいですよね。カメラにこだわりはあるんですか?

池田 最近の動画は、VLOGCAMというカメラを使っています。ピントがきれいにぼかせて、簡単におしゃれな動画が撮れるので便利です。スマートフォンで撮影している方が多いので、ちょっといいカメラで撮るだけで「他とは違うぞ」と目を引くことができるんですよ。

山口 他にも動画をつくるときに気を付けていることはありますか?

池田 動画の長さです! 僕の経験上、7秒から15秒くらいの動画が一番再生されるんです。

山口 そんなに短いんだ!

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池田 そうなんですよ。TikTokでは次々に動画が再生されるので、気軽に見ることができる動画が求められているんです。

もし、1分以上の長い動画を飽きずに見てもらいたければ、テロップを入れたり、カットを増やしたりして、編集にもこだわらないといけないんですよね。

その点、短い動画なら、編集にこだわらなくても、いいカメラで撮影したおしゃれな映像を見ているだけで楽しめます。

山口 「画(え)が持つ」ってことですよね。

池田 そうですそうです! なので、最近は編集は2分くらいで終わります。

昔は編集に時間をかけていたんですが、「親近感がわかない」と冷められてしまうことがあったんです。手の凝った動画はプロがつくったように見えて、身近な感じが薄れてしまうのかなと思います。

「味噌汁」でもこんなに!ジャンルのかけ算で自分だけのコンテンツを生み出す

山口 私は普段「自炊料理家」を名乗っていて、普段料理をしない人に向けて「料理をもっと気軽に楽しむ」ことを知ってもらうために活動しているんです。だから、気軽につくれて、動画にできるくらいバリエーションのある料理として、「味噌汁」をテーマに動画をつくろうを考えているのですが……。

池田 味噌汁ですか!

山口 そうです! あんまりないですよね? 味噌汁TikTok(笑)。

池田 聞いたことないです(笑)。でも、すごくいいと思います! 

テーマを絞るのは大切なんですよ。同じコンテンツをずっと投稿し続けると、少し興味のある人が、「味噌汁ならこの人を見れば間違いない!」と気軽にフォローしてくれると思います。

山口 そう言っていただけてうれしいです! でも、池田さんの華やかな料理とは正反対なので、どう見せればいいか悩んでいます。

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池田 僕は「思わずコメントしたくなるようなツッコミどころをつくる」ことも意識しています。味噌汁にもそれを応用するのはどうでしょうか? たとえば、あまり味噌汁には使わない変わった材料を使うとか。

山口 味噌汁レパートリーは100種類以上あるので、そういうのは得意です! 豚汁の豚肉の代わりにベーコンを使ったり、溶き卵や落とし卵を入れるお味噌汁なんかもあります。

池田 いいですね! 基本のお味噌汁だけじゃなくて、そういう変わり種のお味噌汁を紹介するのはインパクトがあると思います。

あとは、お味噌汁のほかにもうひと要素足すのもいいと思います。たとえば、「自然」ってTikTokで人気のあるコンテンツなんですよ。河原での料理動画がバズっていたり。そんなふうに、外で料理をして、たき火の前で味噌汁を飲むのもおもしろいかもしれません。

@bartholomew_book

【チーズが伸びすぎてガッツポーズしてもうた】The cheese grew too much and I made a guts pose #チーズドッグ #チーズすっきゃねん

♬ 紅蓮華 -TV ver.- - LISA

山口 アウトドア味噌汁……! おもしろいですね(笑)!

池田 他にも、味噌汁って地方によって違いがありますよね? 僕の出身の富山県では、ナスとそうめんの味噌汁がよく食卓に出されるんです。でも、ほかの地方出身の人にそれを言うと驚かれるんですよ(笑)。

地方の珍しい味噌汁を紹介したら、思わずコメントしたくなっちゃうと思います。

山口 なるほど! 私は旅行が好きなので、いろんな地方の味噌汁紹介はできそうです。最近は遠出はできないですが、キッチン付きの宿を借りて、地元のお店で買った食材で料理するのが好きなんですよね。

池田 素敵ですね! 地方名産の食材を使った味噌汁紹介も楽しそうです。旅行に行ったときにマネしたくなると思います。

山口 味噌汁一つとってもいろんな動画がつくれそうですね。身近な料理だからこそ、新しい意外な要素を組み合わせて目を引くことが大事なんだ。

池田 その通りだと思います。細かいレシピや、凝った編集ももちろん魅力的なんですが、それよりも、いかに「やってみたい!」「おもしろそう!」の気持ちを引き出すかが大切ですね!

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山口 もう一つ悩んでいるのが、「料理の動画に自分が出演したほうがいいのか?」ということなんですが……。

池田 それは難しい問題ですね(笑)。見ている人によって意見が分かれるところですし……。ただ、料理だけはもったいないと思います! 本人が出演すると、「こんな人がつくってるんだな」とより親近感わくんじゃないかなと思っています。

山口 出演する場合は、味噌汁を食べて、「おいしい!」とリアクションするのがいいでしょうか……?

池田 それもいいですし、「今日はこの具材で味噌汁をつくります」とナレーションが入っているだけでもいいと思います。

山口 なるほど。

池田 Vlog風に、日常を投稿するように味噌汁をつくるのもいいかもしれませんね。部屋着でつくるくらいのカジュアルさでもいいかも。

山口 たくさんのアイデアをありがとうございます~! ほかにもいろんな見せ方がありそうですね。

池田 はい! あまり一つの形にこだわりすぎず、自由にやるのがいいと思います。山口さんのぶっ飛んだお味噌汁、期待しています(笑)!

山口 ありがとうございます(笑)!

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次回記事は来月公開予定!
「#踊らないTikTok」最終回としてnoteクリエイター3人の座談会の様子をお届けします! 実際にTikTokを初めてみた感想をざっくばらんに語り合っていただきます。TikTok社員からのフィードバックにも注目。

(執筆:高橋栞菜 編集:株式会社ツドイ 撮影:eichi tano デザイン:ハロ)

#踊らないTikTok 1~4回目の記事はこちらから▼


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