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若者の思いを「伝わる動画」に!TikTok、5つのNPOと連携して『当事者クリエイター塾』を開催

2023年2月11日、TikTok Japanは5つのNPOと連携し、若者の情報発信をテーマとしたプロジェクト「当事者クリエイター塾」を開始しました。当事者クリエイター塾は、全3回のプロジェクトで、若者が自らの「経験」から生まれた思い・考えを、社会へのメッセージとして伝える動画の制作を目指します。今回はその第1回として、動画の企画の方法を学ぶワークショップを渋谷区のTikTokオフィスで開催しました。

今回参加いただいたNPOは、若者と伴走する活動をしている、認定NPO法人 育て上げネット認定NPO法人CLACK特定非営利活動法人 サンカクシャ特定非営利活動法人 青少年自立援助センターYSC Global School特定非営利活動法人 BONDプロジェクトの5団体です。また本プロジェクトの企画・運営としてクリエイティブの力を使って社会問題を解決する活動を続ける「社会の広告社」に参画していただきました。

「当事者クリエイター塾」の開始に先立ち、TikTok Japan公共政策本部 公共政策マネージャーの金子陽子が挨拶。TikTokは素直な思い・共感・励ましを伝えられる場所だからこそ、参加者の皆さんには「もっとこういう世の中になってほしい」という思いを発信してほしい。世界中で皆さんの動画を待っている人がきっといる、とエールを送りました。

TikTokとともにプロジェクト事務局を務める育て上げネットの工藤啓氏は、「今回私たちが準備できたことが3つあります」と切り出しました。1つ目はTikTokという若者に最も人気のあるプラットフォーム。2つ目は(塾長を務める)山田英治氏というクリエイティブのプロ、そして3つ目はサポートするNPOの方々です。しかし唯一準備できないもの、それは「伝えたいという気持ち」だと工藤氏。だからこそ、我々が準備できた3つに、参加者の皆さん自身が持つ気持ちを合わせて動画を作りましょう、と語りかけました。

発信すれば世の中が変わる

今回の当事者クリエイター塾の塾長を務める山田英治氏は、長年大手広告代理店でコピーライター、CMプランナーとして活躍してきました。独立後は、広告の現場で培ったスキルや経験を生かし、社会的なメッセージを効果的に世の中に届ける活動をしています。

山田氏は、まず「当事者クリエイター塾」の「当事者」について説明しました。誰だって生きていれば、モヤモヤしたり、違和感を感じたりすることはある、と山田氏。つまり誰もが何かの当事者なのです。そんな当事者が、その思いを発信することで社会が変わることもある、と山田氏は強調します。例えば「#保育園落ちた日本死ね」は、子どもが保育園に入れなかったひとりの母親が書いたブログのタイトルです。その思いをインターネット上で発信したことで日本の保育園の数は大幅に増えました。あるいは男性からのセクハラを訴えた「#MeToo」も、世界中でジェンダーに対する意識の変化を生み出しました。思っているだけでは社会は変わらないけど、発信すればムーブメントが起きて変わるかもしれない。だからこそ発信が大切だ、と山田氏は説明しました。

当事者クリエイター塾の第1回目は企画ワークショップです。映画、本、音楽、マンガ、イベント、商品開発など、あらゆるものの最初には企画書があると山田氏は指摘します。山田氏によると企画とは、誰に伝えるかというターゲット、どのように届けるかという手法、何を伝えるかというメッセージの3つの要素と、その結果どんな気持ちや行動を喚起するかというアクションを考えることだといいます。このことを山田氏は「BTS」や「YOASOBI」「すずめの戸締まり」といった実例を次々紹介しながら解説しました。

企画とは、ほぼ「かけ算」だと山田氏はいいます。過去の作品や表現、アイデアに「自分の思い」をかけ算することで企画が生まれてくるのです。それを念頭に置きながら、いよいよワークショップへと進みました。

アイデアのタネの「かけ算」で企画をつくる

ワークショップでは「自分たちのモヤモヤ、違和感を伝える動画」「各団体のいいところを同世代の若者に伝える動画」の2つのテーマが用意されました。参加者たちは団体ごとに計6チームに分かれてアイデアを出していきます。

「モヤモヤや周囲への違和感」を書き出す、「自分たちの団体の良いところ」を書き出す、TikTokで流行っている動画の手法を洗い出す、動画制作で使えそうな自分たちのリソースを書き出す、と順を追ってチームで頭の中にあるアイデアを書き出し、付箋に書いて大きな模造紙に貼っていきます。どのチームも次々とアイデアが飛び出し、大きな紙はあっという間に色とりどりの付箋で埋め尽くされました。

次は出てきた膨大なアイデアのタネの「かけ算」です。モヤモヤや、団体の良いところという自分たちの思いと、流行っている動画の手法や自分たちのリソースを掛け合わせ、具体的な企画に落とし込んでいきました。

ワークショップの最後には、フォロワー73万人を誇る人気TikTokクリエイターの仮面マン君が登場。いつもTikTokで動画を見ているというファンも多く、会場のボルテージは一気に上がります。仮面マン君は、TikTokをはじめたきっかけや、途中で顔出しした理由、動画をつくる際に心がけていることなどを詳しく説明。さらに現在どのような仕事で収入を得ているのか、どんな編集ツールを使っているか、編集の際に気をつけるべきポイントやコツなどを惜しげもなく披露しました。

約4時間に渡ったワークショップでしたが、休憩も忘れるほど活発に意見が飛び交い、最後まで参加者の皆さんの顔は輝いていました。次回はチームごとに分かれて撮影を行い、2023年3月19日に第3回として再び渋谷のTikTokオフィスで編集ワークショップ&動画発表が開催されます。その模様と結果はまたTikTok Japan 公式noteでレポートしますので、お楽しみに!

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