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NPO5団体がショート動画を制作した『当事者クリエイター塾』が完了。各チームが制作した動画を公開

2023年3月19日、TikTok Japanが5つのNPOと連携して進めてきた「当事者クリエイター塾」の第3回目を東京・渋谷のTikTokオフィスで開催しました。「当事者クリエイター塾」は、若者が自らの「経験」から生まれた思いや考えを、社会へのメッセージとして伝える動画の制作を目指すプロジェクトです。最終回となる今回は、参加団体の若者たちがそれぞれ撮影してきた動画をテーマに沿って編集し、各団体が制作した動画を発表しました。

本プロジェクトにご参加いただいたNPOは、認定NPO法人 育て上げネット、認定NPO法人CLACK、特定非営利活動法人 サンカクシャ、特定非営利活動法人 青少年自立援助センターYSC Global School、特定非営利活動法人 BONDプロジェクトの5団体です。プロジェクトの企画・運営には、クリエイティブの力を使って社会問題を解決する活動を続ける「社会の広告社」に参画していただきました。

2月11日に行われた「当事者クリエイター塾」第1回では、自分たちが抱える「モヤモヤや違和感」、あるいは所属団体の「良いところ」を思いつくままに付箋紙に書き出し、それをTikTok上で流行っているショート動画の「表現手法」や自分たちが持つ「リソース」などと掛け合わせて具体的な企画案に落とし込みました。それから今回までの1カ月間に、参加者たちは各団体ごとに「第2回」として集まり、自分たちが出したアイデアを撮影。今回のワークショップに向け、たくさんの動画素材を用意しました。最終回となる今回は、撮影した動画素材を編集し、ショート動画の作品として仕上げるのが目標です。

人気TikTokクリエイター仮面マン君による動画編集講座を実施

当事者クリエイター塾の塾長を務める「社会の広告社」の山田英治氏は、「よくカット編集というが、昔はフィルムを実際にはさみで”カット”して、テープでつないで編集していました。今はすべてスマホでできるから、気軽にトライしてみてほしい」と参加者にエールを送りました。

実際の編集作業に先立ち、フォロワー数約74万人を誇る人気TikTokクリエイターの仮面マン君が編集の基礎をレクチャーしました。動画編集アプリの「CapCut」を使い、素材動画のインポート、カット編集の方法、テキストの追加やアニメーション、オーバーレイ(映像の合成)まで、ていねいに説明。参加者の皆さんは仮面マン君が用意した動画素材を使い、実際に手を動かしながら動画編集の基礎を学びました。

お昼のランチ休憩をはさみ、午後はチームごとに分かれて自分たちが撮影した動画素材の編集に取りかかりました。各チームとも、スマホの画面をのぞき込みながらアイデアを出し合ったり、ナレーションを録音したりと、集中して編集作業が続きます。会議室の一角には仮面マン君の編集相談コーナーも設置され、参加者たちの質問を受けたり、アドバイスをしました。

各チームが制作した動画を発表!

あっという間に編集タイムは過ぎ、発表の時間に。トップバッターは認定NPO法人 育て上げネットです。育て上げネットは「学習チーム」「ジョブトレ(ジョブトレーニング)チーム」の2チームが参加しており、まずは学習チームが制作した動画を発表しました。


チームメンバーからは、「普段モヤモヤを感じることも多いのですが、周りに話してみたら共感してくださる方も多かったので今回動画にすることにしました」「今回音声を担当しました。初めての経験なのでうまく録音できるか心配でしたが、自分なりにうまく撮れたと思います」「すごく楽しかったです」といったコメントがありました。

@toujisha_creator

『奇数で帰るときあるある』 みんなはこんな経験ある? 若者の「働く」と「働き続ける」を応援する! 認定NPO法人育て上げネットに参加している 若者たちが制作した動画です。#TikTok当事者クリエイター塾 #育て上げネット

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次に発表したのは、海外にルーツを持つ子どもと若者を支援している特定非営利活動法人 青少年自立援助センターYSC Global School のチーム。来日直後は日本語が話せなかったけど、YSCで勉強したおかげで話せるようになったので、サポートしてくれた人たちに「ありがとう」を伝えたい、というチームメンバーの思いを動画にしました。TikTokで人気のARASHIの楽曲を各メンバーの出身地の言葉に翻訳し、ヒンディー語、ネパール語、そして日本語で歌い上げました。

@toujisha_creator

『一緒に日本語を学んだみんなに感謝の歌』 日本で暮らす海外ルーツの子どもたちへの学習支援YSC Global Schoolに参加している若者たちが制作した動画です #TikTok当事者クリエイター塾 #yscglobalschool #ありがとうの歌  #嵐マイガール

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特定非営利活動法人 サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない若者が孤立せず、自立にむかえるよう、若者の社会参画を応援する団体です。就職活動で実際に体験したことをもとに、ユーモアのある動画に仕上げました。絵コンテや編集を担当したメンバーからは「各カットを違和感なくつなぐのに苦労しました」と工夫したポイントの紹介がありました。

@toujisha_creator

『こんな面接は嫌だ①面接官の遅刻篇』みんなはこんな経験ある? 若者たちに安心できる人とのつながりを提供!NPO法人サンカクシャの居場所を利用する若者が制作した動画です TikTok当事者クリエイター塾 サンカクシャ

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困難な状況にある高校生を対象に、完全無料でプログラミング学習支援とキャリア教育を届け、子どもの“自走“を支援する認定NPO法人CLACKは、3本の動画を制作。メンバーの皆さまは「制作を通じて団体の良さを再認識できたのがよかった」「撮影は難しかったけど、完成してよかった」と笑顔で話しました。

@toujisha_creator

『3ヶ月間でプログラミング、マスターできるか?Tech Runwayに挑戦』 経済的困難な状況にある子どもにプログラミングとキャリア支援を!認定NPO法人CLACKに参加している若者たちが当事者クリエイター塾で制作した動画です #TikTok当事者クリエイター塾 #CLACK

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認定NPO法人 育て上げネットのジョブトレチームは、生活リズムの改善から仕事に向かうためのスキル形成まで、相談者のペースに合わせてサポートしています。「ジョブトレというプログラムのありのままを映像にしました。盛っているように見えるかもしれないけど、リアルです」とメンバーよりコメント。普段の活動をそのまま伝えようという意気込みが伝わってきました。

@toujisha_creator

『ジョブトレあるある!(ジョブトレ初日篇)』若者の「働く」と「働き続ける」を応援する認定NPO法人育て上げネットが支援する若者たちが制作した動画です。TikTok当事者クリエイター塾 育て上げネット

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「4つの案から1つを選んだ」と振り返るのは特定非営利活動法人 BONDプロジェクト。「もっと話を聞かせてね」「そのままの気持ちを吐き出していいんだよ」ということを伝える動画をつくったといいます。キミはひとりじゃない、という強いメッセージが込められた動画でした。

@toujisha_creator

『キミはひとりじゃない(学校ver)』 10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援NPO法人BONDプロジェクトに参加している若者たちが制作した動画です。#TikTok当事者クリエイター #BONDプロジェクト

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動画の発表後、当事者クリエイター塾の塾長を務めた山田氏は「編集の時間中、『楽しい』『ハマる』という声を多く聞きました。撮影は大変だけど、編集で映像をつないだときに世界観がぐっと立ち上がる、その魅力を少しでも感じていただけたのでは」と振り返りました。その上で「客観的な視点で(自分たちの動画が)『面白いかな』『心を動かされるかな』という点を見てほしい」とアドバイスを贈りました。

今回のイベントを企画したTikTok Japan 公共政策本部 公共政策マネージャーの金子陽子は「動画を制作する過程で多くの人とやり取りしたり、自分の考えを言葉や映像で表現したりと、多くの経験をしていただけたようで嬉しい。皆さんにとって、新しい自分や世界と出会うきっかけにしていただけたらと思います」とコメントしました。


クリエイターの立場から動画編集などで参加者をサポートした仮面マン君は、「思っていることを動画にするのは意外と難しい」といいます。そんな中で「いかに伝わる動画を作るかが編集の醍醐味です」と動画制作の魅力を語り、動画による情報発信を続けてほしいと締めくくりました。


1カ月にわたって開催された「当事者クリエイター塾」。各チームは苦労しながらも、自分たちの思いを精いっぱい伝える作品をつくり上げました。難しいプロジェクトをやり遂げた参加者の皆さまの顔には、新たな学びを得た喜びと自信からか、充実した表情が浮かんでいました。TikTok Japanは引き続き、ショートムービープラットフォームとして、若者が思いや願いを動画を通じで発信できるよう、専門家やNPOと連携して、若者の支援に取り組んでまいります。


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