「FootballDiscussion~サッカーを文化に。をもっと真剣に~」から考えたこと
1. データの活用と試合観戦
Beproの竹田さんがおっしゃっていた「 自チームでデータを扱う際には、
データの推移に注目をする。同じポジションに別の選手が入った時にどのような変化があるのかを確認し、極端にデータの傾向と現実が異なる場合、ビデオを確認する。」ということが興味深いと思った。なぜなら、自分はこれまでデータを見てから、試合を見たことがなかったからだ。
竹田さんはこのようにもおっしゃっている。「 特徴ある選手は特徴あるデータが取れる。」これらの学びから私は、選手の特徴がありのままに出るデータを確認した上で試合を見ると、これまでとは違う発見や学びがあるのではないかと考えた。このような仮説を立てた上で、今回は試合観戦について考えてみたい。
まず初めに、毎試合欠かさず見たい試合がある。マンチェスターシティの試合だ。シティの試合は一種の娯楽であり、サッカーを勉強するという感覚はあまり持っていない。美しい最先端のフットボールを一フットボールファン、一シティファンとして眺めている、そういう時間なのだ。
自分は今、高校生なのでサッカーを「見る」ことに費やせる時間には限りがあるが、タイミングさえあれば、サッカーを「見る」ことで「学ぶ」時間も積極的に取りたいと思っている。どのようなチームを対象にして見るか、どのような視点で見るか、どのような環境、方法で見るか、さまざまなパターンが考えられるが、私は冒頭で述べた「データを見てから試合映像を見る」方法で観戦したいため、環境は集中できる環境で、対象チームはリーグ内の中堅クラブにしたい。中堅クラブと設定した理由は中堅クラブは上位チームや下位チームに対して、ゲームプランを工夫している印象があるからだ。だからこそ、ゲームを通して、シーズンを通して、興味深いデータの推移(流れ)が生まれるかもしれない。
具体的にどんなデータを確認し、試合を見るか考えたい。サッカーは相手ありきの得点を競うスポーツなので、両チームのスタメンとフォーメーション、得失点の時間帯、ポゼッション率など数値を確認し、試合状況をイメージした上で映像を見たいと思う。データを確認してから試合を見ることで、一試合通してのゲームプランや試合展開が見えてくる。そして、リーグを通してのプレースタイルの変化も分析できると面白い。
※ 備考
そのチームのゲームプラン下でそれぞれの選手に与えられている役割(監督が求める役割)をプレースタイル、ポジション、時間帯などを考慮して考えたい。また、その選手がよりチームに貢献するための起用方法についても、データから読み取れるポテンシャルを見て考えたい。初めから正確に分析できるはずがないが、解説なども参考にしながら「思考すること」が重要だと思う。
2. ボランチの守備
サッカーはボランチ(中盤)ラインを突破されたらディフェンスラインとキーパーしかいない。その事を理解した上で遠藤選手は「スプリントすればカバーできる前めのポジションを取るべきだ。」と主張している。日本代表の試合で突破されているシーンをあまり目にしない遠藤選手が保守的ではなく、攻撃的なポジショニングを取るように意識していたということが興味深い。動画内でもおっしゃっていたが、ボール奪取するには「まずは行く」というスタンスが重要。その中で取れる経験も、突破されてしまう経験もし、振り返り、改善しようとする。そのサイクルがおそらく正確な判断を下せるようになるのだと思う。
ボランチはディフェンスラインと前線の間に位置する中盤ラインの真ん中のプレーヤーだ。(システムによって多少変わるが…。)すなわち、前後左右のあらゆる選手と繋がっている感覚を持つ。守備は大きく分けて、ボールをアグレッシブに取りに行く(ハイ)プレス局面とボールは安易に取りにいかずディレイさせるブロック局面がある。自分はよく、プレス局面で前の選手(FWなど)に連動しようと意識しすぎてしまう。逆にブロック局面では後ろの選手(CBなど)を気にかけて、前の選手と繋がってる感覚を忘れてしまうことがある。また同様に、ボールサイドにスライドし過ぎてしまい、相手CBから相手FWにパスを通されることもある。このような過去の自分のプレーを振り返ると「前後左右のあらゆる選手と繋がっている感覚」を常に持てていないことに気付く。首を振り、常に新しい情報を入れながら、立ち位置を決めたい。
さらに踏み込むと、攻撃と守備の概念がなくなりつつあるサッカーにおいて、「前後左右のあらゆる選手と繋がっている感覚」を持っておくべきはプレス局面とブロック局面だけだろうか。違うと私は考える。自分たちがボールを持っている局面においてもこの感覚を持つことが大事だと思う。ボールを持っている局面は厚みを持たせることが重要だ。だから、ボールホルダーを追い越す、真後ろにつくなどスプリントを繰り返し、躍動しているような選手になりたいと思っている。FC東京の安倍柊斗選手のようなイメージだ。
全体練習ではこのようなことを考慮しためあてを意識しながらプレーし、良い現象(成功体験)を創り出したい。自主練習では例えば、20~30メートルぐらいのスプリントを繰り返せるだけの心肺機能と筋持久力、回復力を付けたい。
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