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「対談ラボ ×古橋亨梧選手」から考えたこと

1 CBとFWの駆け引き


FW側から見たCBとの駆け引き例

 背後に抜け出す駆け引き

・CBの手前からスタートして蹴った時には背後に走る。
・CBと同じラインに立ち、裏を取る。
・オフサイドラインにいて相手の視界から消え、パスが移動している間に戻って、ガンと抜け出す。

 クロスシーンでの駆け引き

・チェックの動き
 →背中からニア、ニアからファー
・あえてCBと距離を取り、上げるだろうというタイミングでスピードアップ
・小回りで背中に入る。
・止まってマイナスに入る。
・立っといてファーのウィングのスペースを空けたりする。
・CBの目をずっと見て、どう動くかを見る。(クロスが)上がるタイミングは間接視野で見えるので、目、切ったなと思ったら背中走ったりとか、ついてこられたら背中からニアに行く。

CB側から見たFWとの駆け引き例

・ゲームのファーストプレーで後ろからガツンと行き、存在感、気配をFWに感じさせる。
・2CB対3の状況でラインをばッと止めて、2人でボールに向かえば2対1に持っていける。
(・後の線のような感覚で相手に対応する。横綱相撲。)
(・クロスの対応においてサイドを突破されたらニア、ファーのスペースをまず潰す。
 フラフラとサイドに出ていかない。)


FW側から見たCBとの駆け引き例、CB側から見たFWとの駆け引き例を挙げたが、両者共に言えることは、これらの「知識」を「無意識」に体現することが大切だということ。そのためには、「意識」してトレーニングする、イメージトレーニングをすることが大事だと考える。岩政さんが言う、「瞬間的に出てきたものを反応した時に良いプレーが出来る。」とはこういうことだと思う。


2 個人とチーム
~双方の関係性について考える~


 
 岩政さんが古橋選手に向けておっしゃった、「今日お話聞いてて、ストライカーとして自分を押し通さなきゃいけない所と、チームプレーヤーとしての振る舞い方のバランス感覚が良い選手なんだなあと感じました。」という言葉に自分も納得した。そして、「昔のサッカーはエゴのストライカーがいて、そこに合わせるみたいなことがありましたけど、全体が戦術的になったことでストライカーも1/11としての役割が理解できる選手じゃないと機能しなくなってきている。」という言葉に、なるほどなあと思った。これを機会に個人とチームの関係性について考えてみたい。
 サッカーはチームスポーツだが、時として個人スポーツである側面もあると思う。僕は中学時代、「チームのため」という気持ちで常にプレーしていた。それが恩師からの教えだったから。高校に入って、スタメンをかけてのサバイバルゲームが始まった時、中学の時のような気持ちでは個人としてアピールできないと感じた。だから、「チームのため」という気持ちは持ちつつも、より個人として能力を上げようと、エゴな部分も持とうと考えるようになった。しかし、エゴは時として自分勝手なプレーを生み出してしまう。チームとしてやらなければいけないプレーを無視して、自分がやりたいプレーを選択してしまう。そうすると、チームは勝てなくなり、個人の評価も上がりにくい。本末転倒だ。
これらの考えから、1サッカー選手として生きていくためにはエゴイストでありながら、チームプレーヤーでなければならないと感じるようになった。その両者の立場であることを理解し、プレーするには「感謝」の心を持つことが大切だと思う。チームメイトに感謝する、指導者に感謝する、応援してくれる人に感謝する、そういう心が個人にもチームにも針を振り切らず、バランスよくプレーし続ける秘訣だと考える。

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