着ることの喜びが増す、英国ブランドの魅力
過去の自分のファッション遍歴を思い返すと、
一番最初に憧れを抱いた英国のブランドは
まぎれもなくMARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)
だったかと思います。
当時アングローバルショップという同系列のセレクトショップで
マーガレット・ハウエルの服を見るのが好きだった私は、
一見、なんてことのない日常的な色・素材、形のアイテムが
袖を通すと劇的に上等な空気感に包まれることに
驚き、一枚手に入れたら沢山着倒すことができるけれど
そうは言っても何枚も気軽に購入できない価格の
値札を見てため息をつくことしばしば。
その当時、英国ブランドと言えば紳士淑女が着るような
トラッドスタイルが主流だと思っていたのに
マーガレットの持つ、ゆるっと肩肘抜けたリラックス感が
自分好みにピタリとはまったのだと記憶しています。
そのうちにフランスやイタリアの小さなブランドとか、
日本のセレクトショップで取り扱うような
インポートブランドに興味がそれていき..
やがてファストファッション全盛期の時代が来て
英国ブランドのことはすっかり忘れていたここ15年ほど。
そうしてヴィンテージや古着に目覚め
数年が経った現在、
再び新たな英国ブランドにときめくように
なった自分がいます。
マーガレットの流れを汲みつつ、もっと素朴で
アトリエの作業着みたいな服だったり..
ユーティリティなエッセンスが強く、
とびきり上質なのに素朴で、手仕事の温もりや、
工芸品みたいな雑貨も扱う英国ブランドToast
Toastよりは少しカジュアルな価格帯で
ヨーロッパの田舎風スタイルに少女っぽさを
加えたスタイルが愛くるしく、
フリーサイズのアイテムが着やすくて全体的に
ナチュラルなカラートーンが心地よい Olive Clothing
どちらのブランドにも共通するのは、メンズラインが
ありつつも、ユニセックスなデザインが多いこと。
そして、ライフスタイルに共感できる
ブランドストーリーを持っていることでしょうか。
また世界観は、緑が溢れる牧歌的な田舎の
アトリエや工房であるのに、アイテムには
洗練された都会的な空気感が流れており、
ショップサイトの一コマ一コマを眺めるだけでも
ワクワクさせるところが何とも現代的です。
手持ち服もずっと愛用していきたいけれど、
ユーズドであれ、現行品であっても
やっぱり新入りアイテムも加えていきたくなる
新旧ごちゃまぜになったワードローブ。
そんな、服への感情をまた新たに高ぶらせてくれたのが
今のお気に入り英国ブランドなのです。
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