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サヨナラ! 影の殊勲と心配ごと

2023/4/18 18時 甲子園 〇2-1(広島)

劇的なサヨナラ勝ち。殊勲はもちろん中野選手。二死となってほとんどのケースでは抑えの投手が勝ち切る場面でのサヨナラ打。勝負強さに感服です。
もう1人の殊勲はお立ち台にあがった西勇輝投手。素晴らしい粘投でした。
真打ちヒーロー2人の一方で9回表裏にいくつかの勝負のあやがあったように思います。

続投か継投か

1つ目は、西投手の続投か継投か。非常に難しい判断。西投手を長く見ている立場からすると、「好投していて、かつ同点で来ている時の西勇輝投手あるある」というのがあります。最後の最後の詰めのところで点を失ってしまう、です。責められないけどもったいないと。この日も同じ目が出てしまいました。私は「継投の方が結果はよいぞ」と思ってましたが案の定に。
一方、岡田監督の判断は続投でした。「白黒はっきりつけてこい」と言ったとか。いい話だと思います。シーズン序盤であること、準エースであること、ここまでの好投の内容などからの判断。西投手への信頼を示すことにもなったでしょう。結果はあくまで結果論。岡田監督らしいような(男気的)、らしくないような(情での采配)、興味深い采配でした。

影の殊勲

これは木浪選手で決まりですね! 一死の場面。相手は栗林投手。梅野選手のヒットも正直驚きましたが、その次打者の木浪選手のところで、一気に二塁打で二・三塁になると想像していた・期待していた人はかなり少ないのでは。本当にナイスな二塁打でした。今日の殊勲と言っても過言ではないですね。

原口選手か渡邉選手か

続いて一死二三塁の場面。最低でも同点を狙いたい場面。誰もが切り札原口選手の登場をイメージしたはず。が、代打は渡邉選手。原口選手のしぶとか(なんとかする感)を考えたら、ぼてぼてのゴロを打ってでも点を入れてくれそうな原口選手がやはりよいとは思いました。結果、渡邊選手は初球の絶好球を見逃したのが影響して三振。
試合後の監督インタビューでは「原口は調子が悪いから」と。なるほど。ベンチなりの事情があったかと少し納得。しかし、調子を超えて、「なんとかする」のが原口選手。同じような場面があれば次は原口選手でいきましょう!

近本か中野か

二死二三塁。百戦錬磨の栗林投手。8割・9割は悔しい敗戦・惜しい敗戦を覚悟しましたよね。カープベンチは近本選手か中野選手かで迷っているフシもありました。タイガースファン的には、中野選手で勝負してくれた方が逆転の芽があると思いました。近本選手も相応にチャンスに強いですし、開幕二戦目のサヨナラ打は見事でした。が、ここで打ったら逆転する的なゲーム終盤の場面での勝負強さは少し中野選手の方が少し上とみます。3ボール1ストライクとなって近本選手を申告敬遠とした時点で、少し「予感」が高まりました。
粘りと解説者
そして、中野選手の場面。勝負は9球目につくわけですが、その過程はファールの連続。こういう時は段々とヒットが出る確率があがりますよね。ただ解説の鳥谷さんが、8球目の球をファールしたときに、「この球をファールにしたのは大きいですねー」と言いました。「へー、それまでの球のファールとはまた違うんだー」と思ったら、なんと次の1球をサヨナラ打。プロ目線でみたら、8球目の球種・コースを「ファールできた」ことに意味があるんですね。さすがです、鳥谷さん。シーズン途中でも終わってからでもいつでもいいので、早くタイガースのベンチに入ってください。

心配事

これまたタイガースファンはみんな同じ心配事をいだいているのでは。そう、「打線」です。あまりにも点が取れない。「今季2度目のサヨナラ勝ちですね!」のアナウンサーの問いに、岡田監督は「そんなん、こんな早い時期にサヨナラ(いっぱい)しているようではあかん」とおっしゃっていたのはいかにもその通り。打線で圧倒的に勝つという試合ができていない証拠です。今日の勝ちが明日につながるかというと、毎日試合があるプロの世界、あまり関係ないように思います。むしろベースの打線の調子の方が大切ですよね。
その中でも特に心配なのは佐藤選手。雰囲気がまったく出てきません。昨年まで感じていたワクワク感を醸し出さなくなっているのも気がかり。それはボールが飛んでいないからだと思います。
もっとしっかりごはんを食べて、もっと身体を強く・大きくして、一杯振り込んで、早く「ワクワクする佐藤選手」を取り戻してほしいところです。

だいちゃん




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