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岡田阪神期待感の理由 ➁ポジション固定

続いて第2回は「ポジションの固定」です。
矢野阪神4年間でのポジション運用とは真逆の方向性になります。
その代表格は、佐藤輝選手の三塁固定、大山選手の一塁固定です。
評論家時代の岡田さんのみならず、多くの評論家が「クリーンアップの選手をころころ守備位置を変えるものではない」との声が多くを占めていました。私もその意見には賛成です。
矢野さんは「選手の可能性を拡げるためにも複数のポジションを」と語っていましたが、やはり守備を甘く見ていると言わざるを得なかったし、少なくとも主力選手は主力なのですから既に十分「可能性」はあるわけで、そこを動かす必要はなかったかなと。

一方、岡田監督はポジション固定に次のようなメッセージを込めています。
・選手に逃げ道を許さない(守備位置固定してやっているんだから、そこで結果を残しなさい)
・あなたを○○のレギュラーとしてみているのだから腰をどっしり落ち着けてやりなさい(これはキャッチャーを梅野選手でいくといっている点ともつながりますね)

そりゃ選手は仕事ですから、首脳陣から「レフトとサードとファーストとライトをやって欲しい」(昨年の大山選手)と言われたら、「言われたところでやります、がんばります」とは言いますが、やはり違和感はあったでしょう。事実、今年のインタビューの中で大山選手は、「守備は一塁で固定と言われているんで、準備しやすいとは思ってます」とのこと。正直な気持ちでしょう。
佐藤選手については、個人的には三塁でもライトでもどちらでもよい。守備適性とチーム編成からみたら、ひょっとしたらライトの方がよいかもしれないと今でも思います。ですが、「固定」することに意味があり、サードかライト化は小さな問題。スター選手を一塁・三塁でどっしりと置くというのは、ある意味わかりやすい理由だし、佐藤選手もプロ入り以来「サードがやりたい」と言っていたので、その面でも逃げ道無くして、「あとは打てよ」のメッセージとしてもわかりやすい。

迷うことなく、「主力の守備固定」を打ち出し、ぶれることなく実践する姿、これも岡田阪神が期待感を生みだす大きな要因かと思います。
だいちゃん


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