見出し画像

No.3 診療放射線技師と救急業務。

こんばんは。

本日は診療放射線技と救急業務の関係性についてです。


放射線技師が救急外来でどのような役割を果たすのか気になっている方もいると思います。


実は、放射線技師は救急外来において欠かせない存在であることに間違いないと思います。


救急外来は24時間やっていますので、夜中であろうと日曜日であろうと患者はやってきます。救急車やウォークイン(自ら救急外来受診)、他院や施設からの紹介など様々な形で受診してきます。



救急外来ってお医者さんと看護師さんだけじゃないの?!


と思っている方もいるかと思いますが、医者や看護師はもちろん、救急外来には放射線技師は必須といっても過言ではありません。

患者に接する職種では医者、看護師の次に多いと思います。



交通事故の外傷で運ばれた方は、レントゲン、CTを撮ることが多いでしょう。

意識障害で運ばれた方は、レントゲン、CT、MRIを撮ることが多いでしょう。

入院をする患者の多くは、胸部レントゲン写真を撮影します。



これだけで、患者に接する機会は存分にあると思います。


また、救急医のいない病院では、内科や外科の先生が救急外来を担当しています。そのため、専門領域外の症例でどういった検査が必要か分からない場合は、我々に尋ねることも多々あります。
さらに、画像検査を行って異常所見が無いかどうか医者と放射線技師で話し合うこともあります。

そうなれば、放射線技師の責任が意外と重大なものになってくるので、中途半端な受け答えはできません。自信をもって答えられるように読影の訓練も必要になってきます。


救急こそチーム医療を発揮する場であり、医者や看護師だけでなく、放射線技師や臨床検査技師、臨床工学技士など多職種による情報共有が欠かせません。


また、症例によっては緊急での手術が必要なものもあります。

手術によっては診療放射線技師が携わるものが半数以上は存在します。

急性期脳梗塞、急性心筋梗塞、動脈瘤破裂、消化管出血などは「IVR」という放射線の画像を見ながらカテーテルを用いて手術を行う手技が必須であり、緊急性を要します。

また、IVR以外の症例も術中や術後に確認のレントゲンやCTを撮ることがあります。

整形外科の骨折に対する症例では、移動型X線透視装置を用いて術中に透視画像を見ながら手技を行うことも多くあります。


このように緊急手術になるような症例でも放射線技師は大きく関わってきます。


さて、放射線技師も救急業務や緊急手術に関わっているということも皆さんに知っていただけましたでしょうか?


この記事より、少しでも診療放射線技師・医療に興味を持っていただけると幸いです。

診療放射線技師を目指している学生さん、診療放射線技師になったばかりの新人さん、医療に興味のある方、多くの方に役立つ情報を共有できたらと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?