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中国弁理士が語る商標のお話

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知財の話の中で、先ず第一歩、商標の問題を念頭に置きましょう。非常に分かりやすい言葉で語っていますので、是非読んでみてください。
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2022年1月の記事一覧

非誠勿擾中国商標事例

非誠勿擾と言う中国映画ご存知ですか? wikiの紹介です。 2008年公開の中国映画で、 この映画の大ヒットにより多くの中国人は北海道の美しさに感動し、 中国では、物凄い北海道観光ブームも起きました。 ここでは、 非誠勿擾と言う4文字を巡る中国商標の話をしたいと思います。 当時、この映画を製作した会社は、重要な区分ではしっかりと商標を取りました。 ご覧の通り、 サービス関連でしっかり取れており、商品関連でも重要な25,28,9などでも取れています。 映画製作会社は、合

中国で悪質商標出願を代理したら罰金科せられるよ!長津湖事例紹介

面白い事例1つ挙げましょう。 2021年、中国で公開された長津湖と言う映画があります。 そこで、中国では、当然ながら、「長津湖」と言う商標がいろんな業者によって出願されています。 このように、色んな方がこの商標を出しています。 そこで、今回取り上げる事例としては、 代理人:厦门市风晓知识产权代理有限公司 出願人:厦门多京猫网络科技有限公司 この7件の悪質出願に対し、 この出願人と代理人にそれぞれ、行政処罰を科せました。 具体的には、 出願人に罰金1000元、 代理人に、