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中国弁理士が語る商標のお話

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知財の話の中で、先ず第一歩、商標の問題を念頭に置きましょう。非常に分かりやすい言葉で語っていますので、是非読んでみてください。
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2021年1月の記事一覧

日々の仕事で生まれるノーハウを常に貯めて置くのが大事!

前回は、商標業務の効率化の話をしました。 特に、特許庁から毎年更新される指定商品名のリストを社内DB化して、素早くほしい指定商品名を探し出す話をしました。 今回は、特許庁が提供する指定商品リストにない指定商品の場合、新しく見つけ出した情報を、如何に整理し、如何にDB化するかについてお話します。 社員達の日々の仕事で生まれるノーハウを常に貯めて置きたいとの需要から生まれたEcoIPの機能です。 ご存知の通り、日本特許庁は、指定商品・指定役務名を自由に書いても受け入れます。

商標業務の効率化のお話

弁理士業務の中で、商標業務はIT技術を駆使すれば、割と効率化されやすいと思います。 このように、IT技術を積極的に取り入れながら、商標業務を効率化させる業者も益々増えています。 パテントサロンの求人スクエアからみると、以下の2社は、商標業務の自動化に積極的に取り掛かりながら、低コストでサービスを提供している業者だと思います。 (1)TORERU カンタンに安心して商標登録をしたい企業・個人のための商標登録サービス。 商標の知識がなくても、次に何をすれば良いのかのステッ

成功事例:コカ・コーラ社の中国商標戦略から学べること

鬼滅の刃、中国商標の問題でうまく行っていません。 その失敗事例を、過去、2回に分けて語りました。 その1: ・タイミングが遅かった ・その前に既に他人により出された ・区分の選択も問題あり その2: ・公序良俗違反になる可能性大 ・超似てる「鬼吹灯」事例が既にある 今回は、成功事例を1つ紹介します。 コカ・コーラ社の中国商標出願状況を見てみたいと思います。 中国人は、コカ・コーラを「可口可楽」と言います。 「口に合って、楽しめる」との意味で、これを飲むとハッピーに