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26.スラムダンク創作山王でわちゃわちゃする話(沢北栄治、深津一成)


主人公佐藤アキちゃん、山王工高出身、大手雑誌編集部で働いている。


沢北:アキの幼なじみ 山王工高出身 アメリカ在住


深津:東京のプロチーム所属 沢北の先輩 山王工高出身 

南:大阪のプロチーム所属 豊玉高校出身
岸本: 大阪のプロチーム所属 豊玉高校出身

リョーコ:深津の幼馴染 東京プロチームのマネージャー

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※成人指定※

※直接的な表現ありなので、苦手な人はご遠慮ください


完全自己満、結構大人な内容ですので苦手な方はご遠慮ください。あまりバスケに触れず健全な男女として書いてます。誤字脱字あり。すみません。前回の続きです。


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「アキ好きなやついる?」
何の気なしに、本当に意識せず言葉にした。

この言葉の続きが、この先大きく自分の心を掻き回すことになるなんて思ってなかったから。

気づく必要もなかったし、
考えなくてもよかったんだ。

喋んなくなったこともあるし、
勿論あまり君のことを考えなかった事もある。
1番近くて、いるのが当たり前だったから。

ただ、毎日が退屈で
早く抜け出したかった。
当時の事を思うと、ただ何かに挑戦したくて
それ以外何も考えてなかった。
はやく満たされたい。

アメリカに行く事が決まった時の
心から湧き上がる高揚感は忘れられない。
いつも通りの教室で、
君の顔を見て、もう会えないかもしれない。
と思った自分がいて、不思議に思った。

当たり前だけど、くだらない事も話せない距離になる。
ここを離れるのがいいに決まってるのに。
でも目の前の君を見ると"このままでもいい。"
そう思える自分が怖かった。

葛藤してる自分をよそに、
何も知らない君がいつものように
そっけなく振る舞う。

そう思ってるのは自分だけなんて、
なんか悔しかったから、ちょっかいをかけたくなった。

君が自分から俺に触ってきた夜に
スイッチが入ったんだ。
嫌われてもいいから、
17年間の関係性を壊してでも、賭けをしたかった。
君を触る自分を、17歳の君に記憶に覚えていて欲しかった。

今さらどうする事もできないのに、
君と過ごす毎日が特別になったんだ。

自分の部屋でみんなと会わせた時、
君との関係をからかわれたくなくて
雰囲気を茶化したかった。

君が深津さんを好きだってみんなに言った時
君があの人を17年間、自分が見た事ない目で見つめる。
それを見た時、気づいたんだ。
どうしようもなく君が好きだったって。

子供みたいに君と深津さんを邪魔したくなる。

今だって、君が俺を選ぶなら
喜んで奪いに行くよ。



気づいたらソファで寝てしまったはずなのに、寝心地が良くて不思議に思う。

目を開けるとベッドに寝かせられてることに気づく。
見覚えのない風景が広がる。
広いベッドにツルッとしたシーツの感触。
足元だけ、少しザラザラする。
足の指先に砂を感じて、昨日海に行ったからだ。と気づいた。
目が段々覚める。
沢北のお腹の上に頭を乗せて寝てしまっていた。
子供のように肌を寄せて。
意識すると痛み出す心が、少し落ち着いてきてるのがわかる。

沢北のおかげだった。
ゴロンと顔を動かして沢北を見る。
上半身裸のままで、私の肩に手を乗せて目を閉じている。

こんなにぐっすり寝たのは久しぶりだ。
また、顔を元の位置に戻す。
ずっと寝ていたい。このベッドで。

そう思って、ふと沢北のお腹の上に置いた自分の手を見た。

左手の薬指に何かが光る。
焦点が合った時目を大きく見開いた。
起き上がって、左手を顔に近づける。

薬指に指輪がはめられていた。

「起きた?」
声がして振り返る。

「沢北…」
名前を呼ぶと、沢北がわたしの右手を手に取る。

「アキ、俺と結婚して。」
沢北は何回も言ってきたみたいに
すごい自然にわたしを見てそう言った。

晴れた日差しが窓からさして
完璧すぎる朝、目の前には完璧すぎる沢北がいた。



この事に気づいたのは、
山王メンバーLINEグループの通知だった。

松本「深津…」

その一言のメッセージと一緒に松本から写真が送られてきた。
その写真は雑誌の見開きで、こないだの出来事を噛み締めてた自分の頭を真っ白にした。

真っ先に思ったのはどう説明しよう。という事と
なぜ、あれからすぐ連絡しなかったんだろう。という後悔だった。

一之倉に聞いた、アキちゃんと行きたいお店になんて誘おうか。なんて考えてたら
照れ臭くてなかなか連絡できずにいた。

ブックマークしていったお店の数を見て
ため息をつく。
こんなことより先に、連絡してればよかった。

LINEを見て、すぐにアキちゃんに電話する。

繋がらない。
夜、ジョギングしていた道でただ茫然とした。

その後すぐに、衝動的に電話する。

「一之倉、やばいぴょん。」
電話をとった一之倉が少し間を置いて返事をする。
「これ…リョーコちゃんだってわかるな。」
その言葉を聞いてさらに焦る。

その後何を話したかは覚えてたない。
とにかく連絡とれよ。そう言われた気がする。

またLINEの通知が鳴る。

河田「沢北、NBAはいったんだな」
そのメッセージを見て、嫌な予感がした。
沢北なら、真っ先にアキちゃんに連絡するはずだ。

また発信してるけど、ワンコールで切れる電話。
こんなにあっけなく、
連絡なんて取れなくなる。

アキちゃんに酷いことをしたから
バチがあたってるんだ。そう思った。

「はっ。」
自分に呆れて笑いが出た。
こういう事は、上手くできない。

いつもならうまくコントロールできる。
どんな感情でも。どんな試合でも。

そう思って、足を動かす。
真っ暗な道をあてもなく走り出す。




朝を知らせるニュースを見ながら
沢北が背伸びをしてキッチンに向かう。

寝室のドアの所で、くるっと振り返って
ブランケットに包まれた裸の私を見つめた。
肩が出てたのを、思わずブランケットにしまう。
「なに…?」

「いや…いい眺めだなと思って。」
何も言えなくなって、服を探す。
恥ずかしそうな私を見て自分で
耐えきれなかったのか、頭を掻きむしる沢北。

「パンケーキ焼いてやるよ。」
その言葉に単純に反応する私。
沢北がその顔を見てにやっとして、キッチンに向かう。

沢北のTシャツを借りて
裸足で冷たいタイルの上を歩く。
沢北がオレンジジュースを大きいボトルのまま飲んでいて、私を見て私に渡す。

上半身裸で、手際良くパンケーキを作る沢北を見てなんだか面白くて笑った。

沢北…すごい鍛えたんだなぁ。
と前より広い背中を見て思った。
思わず近づいて手を伸ばしてペタッと背中を触る。

少しびくっとして、沢北が顔だけ後ろをむいた。
「え…いや。」
ジロジロ見られて何も言えなくなる。

沢北が顔を真っ赤にするから
手を離して、急いでテーブルの椅子に座る。

私が座るのを見てから沢北が棚からお皿を出して、パンケーキをよそった。

ん。と私にパンケーキを渡して自分の分も置きながら私の真正面に座る。

耳まで顔が真っ赤だったので、思わずじっと見る。
私の視線に気づいた沢北がムキになる。

「アキから触られるの、嬉しいんだよ。」
そう言って思いっきりフォークを刺して目を逸らして食べ出したので、私も恥ずかしくて同じように食べ出した。


「沢北、かして。」
食べ終わった後お皿を洗おうとする沢北から、お皿を取り上げる。
「作ってもらったから、私がやるよ。」
そう言って沢北の体の前に割り込んだ。
しばらく私がお皿を洗うのを見つめる沢北。

終わり際に沢北が近くに来た事に気づく。
「なに?わっ。」
後ろからハグされて、思わず声を出した。

片手でTシャツの上から胸を掴まれて、もう片方の手が私の下半身を触る。
「毎日こうしたいな。」
首筋にキスされながら、耳元で囁かれる。

ちょっと。と言いながらドキドキする気持ちを隠す。
まずいな…と思った時
顔だけ後ろを向かせられて長めのキスをされる。

私の足と足の間に沢北が自分のものを挟んで擦った。
「あ…」
思わず声が漏れた。
腰を動かされて、擦れてビクッと反応する。
シンクに両手をついた。

手を前から回されて指でも擦られて声が出る。
「このまま入っちゃうよ。」
後ろから抱きかかえられながら
耳元で言われて
素直に反応する体。

「沢北…だめだよ。」
そう言ったけど、沢北が腰を引いたタイミングで受け入れてしまう私がいた。
身長差がきつい。
徐々に沢北が入ってきて、シンクに上半身を倒した。
爪先立ちになったのを見て
沢北が私の片足に手をかける。
もっと深くつながって苦しくなる。
辛そうな私を見て、一回抜いて私を持ち上げる。
真正面にシンクの横に座らせて、両足を腕にかけて引き寄せる。
「こっちの方がいい?」
沢北がそう聞きながらゆっくり入ってきて私が頷く。
沢北が眉間に皺を寄せながら、私のおでこに自分のおでこを合わせる。
「沢北…見ないで。」
視線が下に移るから余裕なく沢北を静止する。
そう言われて、上目遣いで一度私を見たけど全然見るのをやめない沢北。
「これが気持ちいいんだ?」
段々擦るように動かれて、私の声が大きくなる。
沢北の太もも掴む手に力が入る。
挿れてるところを見られて、恥ずかしくて目を逸らす。
目を逸らしたら、片方の手で下半身を指で触られる。
朝からこんな事してるなんて恥ずかしい。
明るすぎるキッチンに気が引ける。
そう思うのと裏腹に、高まっていく気持ち。

「アキ、締め付けすぎ。」
沢北がそう言って困った顔をする。
それを見て少し意地悪な気持ちになる。
果てそうになるのを抑えながら、沢北に合わせて私も少し動く。
沢北が困惑して息を吐く。

その様子を見て、ひどく興奮して唇を合わせる。
沢北が太ももにまわした手を、さらに引き寄せて激しくキスをする。
自分勝手に打ち付けられる腰。
衝動的な沢北はすごい魅力的に見えた。

大きなボトルのオレンジジュースをたおして、
2人ともこの後大掃除する事になった。



「お前体力ありすぎだろ。」
沢北がげっそりして
両手にもたされた買い物袋を見ながら呟く。

「え?次はアバクロ見たい」
沢北がウェストフィールド センチュリー シティー に連れてきてくれた。
かなり大きなショッピングモールで、私は沢北を嫌になる程連れ回す。

「もう動けない。って言ってたくせに。」
先導する私に憎まれ口をたたく沢北。
それを聞いて顔が赤くなる。

こづいた後沢北が、わたしの飲みかけのタピオカを顔だけ近づけて飲む。

「アキ、俺にもタピオカ買って。」
「だからさっき買わないのー?って言ったじゃん!」

だって、こんなに美味いの知らなかったんだもん。と甘えて私の後をついて回る沢北。

「アキ、いたかったらずっといてもいいよ。」
アバクロのお店で急にそう私に目を合わせずに言った。
思わず手を止める。

「はは…。」
笑ってながそうとする。
「結婚したら、アメリカで一緒に住もう。」

手に取ったワンピースを落とす。
沢北がそれをキャッチして渡す。
にこっとカッコつけて私の顔をのぞくから
私は何も言えなくなる。

沢北は朝、プロポーズした後
「返事は今いらない。」って言った。
「その代わり、指輪は日本に帰るまで外さないで。」
そう切なそうに言った。
「俺に夢見せてよ。」
腕を組んで顔をのせたあと、上目遣いでそう付け足した。


陽が落ちかけた時沢北が車で少し遠いビーチに連れてきてくれた。
少し薄暗いビーチに薄いブランケットを引いて、さっき買ってきたキャンドルをつけた。

ただ、夕日を眺める。
夜になるのを一緒に見つめる。

「沢北って何で私のこと好きなの?」
海を見ながら聞いた。

沢北が体を横にして肘をつけながら顔をこちらにむける。

「…なんでだろうな。」
まじまじと私を見つめるので、気になって私もチラチラみる。

「考えたことねーよ。好きなもんは好きなんだもん」
沢北らしい答えで、少し吹き出した。

「アキを好きな俺がいいんだよな。」
沢北がまた海を見て言った。

「だから、アキも。」

「俺といるアキが好きじゃないなら、俺のところには来てほしくない。」
辿々しくこう伝える沢北はまっすぐだった。

思わず沢北の目を見る。
「取材してる時のアキ、俺好きだよ。」

そう言って頭をなでた。なんだか切なくて泣きそうになる。
「日本に帰って考えておいて。」泣きそうな私を尻目に明るく沢北が言った。

あたりが暗くなる前に、左手を海にかざして薬指の指輪を見つめる。
海風で髪が靡く。沢北は私の髪をそっと耳にかけた。

「その指輪は持ってて。
アキのものだから。」

私のおでこにキスをして沢北が思いっきり笑った。
どこかで流れるBGM。
ビーチの上にある階段で誰かがギターを弾いていた。
そのまま私が泣きだすから、沢北はキスしながら砂浜に押し倒す。

「俺にアキとの思い出ちょうだい。」

私達はずっとキスをして、浜辺を2人で歩いた。
思い出すのはこことは程遠い景色で。
でも、目の前にいるのは何も変わらない沢北で。

家に帰るとまた懲りずにオレンジジュースをこぼした。

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