14.スラムダンク創作山王でわちゃわちゃする話(沢北栄治、深津一成)
主人公アキちゃん、2年生設定
沢北: アキの幼馴染
深津: 沢北の先輩
リョーコ:深津の幼馴染
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完全自己満、結構大人な内容ですので苦手な方はご遠慮ください。あまりバスケに触れず健全な高校生として書いてます。誤字脱字あり。すみません。前回の続きです。
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俺が好きな子は、他の人が好き。
と改めて、思い知らされる。
ファミレスでアキが深津さんを正面からみつめる。
その熱い目線に釣られて俺も深津さんを見つめる。
アキと17年間一緒にいるけど、そんな目で見てくれた事は一度もない。
確かに、見つめる先のこの人の艶やかな一面も知ってるし、
女だったら惚れてたかも。とも思ってる。
自分のどうしようもなく子供っぽい部分が
そんな目で自分を見つめてほしいと心から願ってしまう。
目の前の深津さんは隣に他の女の人がいて、アキはきっと傷ついてる。
俺だったらそんな気持ちにさせないのに、アキは深津さんを思ってる。
花火が打ち上がる時、深津さんは花火を見ないでアキを見てた。
その目が忘れられない。
深津さんもアキに惹かれてる。
最初感じていた怒りも、深津さんの自分への想いを知って、感じなくなっている。
俺は深津さんとアキに甘えてる。
俺がアキを好きだから、2人を邪魔してる。
罪悪感よりもアキを独り占めしたい気持ちが、どうしても勝ってしまう。
心から尊敬している人が自分に1番近い女の子の事を好き。
自分と同じ気持ちでいるという事に高揚感も感じる。
深津さんはいつも、受け入れてくれる。叱りながらも、拒絶は絶対にしない。
そんなところにいつも甘えている。
※
花火が終わった後だからか、火薬の匂いがした。
暗い部屋の中で、沢北が私を後ろから抱きしめる。
なんとなく、私を労ってるような抱擁で、さっきのリョーコさんを思い出してしまう。
少し傷ついた心の隙間を沢北は見逃さない。
家まで送ってくれて、何となく部屋に入れてしまった私が悪い。
まだ、幼なじみの感覚が抜けてない。
もう前の私達じゃないのに。
「沢北…。」
後ろから回された手に触れながら、どうしたら良いのかと困惑する。
後ろを振り向いて沢北の顔を見ると、沢北も何故か傷ついた表情をしていて動揺した。
「アキ…。」
名前を呼んで私の顔を撫でる。
「好きだよ。」
そう言ってキスされる。沢北のキスはいつも私を求めていて、何を思っているのか伝わってくる。
だからいつも困惑して何て言っていいのかわからない。
浴衣の胸元から手を入れられて胸を触られる。
「ちょっと、沢北」
びっくりして沢北を睨む。
沢北がキスしながら首元から背中に移動して、浴衣がはだける。
「浴衣可愛いすぎて反則…」
それを聞いて顔が赤くなる。不意打ちすぎてひるむ。
部屋にある机に倒れ込んで私は片手で体を支える。
沢北が帯をひっぱるから、沢北の手を静止しようと手が空を描く。
沢北が後ろからまた手を伸ばして胸を触りながら、もう片方の手で下半身を触られて声が出た。
慌てて手で口を押さえる。
どうしよう…こないだ深津先輩におあずけされたから、いつもより反応しちゃうかも。
「アキ…また深津さんに何かされたでしょ。」
「…されてないよ。」
さらに激しくされて声が漏れる。
その反応を見て沢北が少しむっとした。
「じゃあ俺も我慢しない。」
沢北が背中ごしに耳元でそう言ったから、待ってって言ったけど、沢北が両手で下半身を触って喋れなくなる。
足がガクッと動いたから、沢北が私を後ろ向きのままベットに運ぶ。
「もっとアキのこと気持ちよくしたい…」
沢北の声に余裕がない。
腰に手をまわされて沢北が後ろから覆い被さる。
片手で下半身を触られながら、また懐かしい感覚でいっぱいになる。
沢北でいっぱいにされる感じ。
後ろから覆い被られたままされるのが初めてで、どうしたらいいのかわからない。
顔の横に手を回されて横を向かされて、私の口の前に沢北が耳をつける。
「声聞きたい…」
そう言われて恥ずかしくてまた声を出さないようにする。
「アキの声聞くと、嬉しい。」
沢北が私のほっぺにキスをして甘えたように言うからドキドキして、思わず声が出る。
「俺でもっと気持ちよくなって」
私は沢北の方に顔だけ向けて、横に振る。
私の様子を見て沢北がまた片手で下半身を触りながら腰を動かす。
「沢北…もうだめ、なんか変」
涙目の私を見て沢北が、ん?と反応するけどそのままキスされて、ビクッと体が動いた。
「アキ、かわいい」
沢北がまじまじとだらしない顔で言うから、
顔が赤くなる。
沢北の前で浴衣着るのは辞めようと改めて思った。
肌越しに沢北の焦りを感じる。
お別れが近いんだと伝えられてるみたいだった。
私達はまだ17歳で、こんな形でしか気持ちを繋ぎ止められなかった。
今ならわかるよ。
沢北は辛くても正直でいる強さを持っていて、
彼は他人に感情をぶつける程器用な人じゃなかったって。
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