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8.スラムダンク創作山王でわちゃわちゃする話(沢北栄治、深津一成)


主人公アキちゃん、山王2年生設定
沢北 幼馴染
深津 沢北の先輩
リョーコ 深津の幼馴染 深津の事が好き

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完全自己満、結構大人な内容ですので苦手な方はご遠慮ください。あまりバスケに触れず健全な高校生として書いてます。誤字脱字あり。すみません。前回の続きです。
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言うのも怖いんだ。本当はこんな事。
言うべきじゃないこともわかってる。
本当に、よくわからないと思ってる自分もいる。
君をどうしたいのかもわからない。
でも気づかないふりをする程小さい気持ちじゃない。
自分が何もしなければそれでいつも通りなんだ。
だから、このままでいい。

「一成きいてる?」
「…ごめんなんだっけ?」
リョーコが練習終わりの深津を待ち伏せしていて、出入り口の階段に座り込んで話していた。
顔を合わせると、挨拶も自然にしてただ同じ時間を過ごす。
ずっと続く会話も当たり障りないもの。

リョーコは大きな目で深津をじっと見て、上の空の理由は聞かないことにする。
それが深津と長い間一緒にいれる理由だった。
一緒にいる時間も、距離もすごい近くなったのにね。
ただバスケしか見てない時期も、うまくいかない時も、いつも口調は変わらない。
羨ましい位自分の感情をコントロールできる人。
だから、感情で動いてしまった時軽蔑されてしまいそうで怖い。
ずっと前、好きって気持ちが溢れて君に急にキスした。
君は動揺して見せたけど、私を傷つかせないように無表情で私を受け止めたよね。
そんな君が愛しくて、私は君を利用する。

「沢北君練習いないねーって話ししてたの。」
「…沢北は」
少し考えたような様子だったので、間がある。
「修学旅行だぴょん」
深津が手を触りながら、手のひらを見つめてそう言う。
ふーんと言って目をそらした。
何かある時は手とか足が動くよね君は。
沢北君と何かあったみたいだね。
「2年生だもんね〜。じゃあ沢北君はあの彼女さんと、修学旅行なんだね。」
文化祭のカップルコンテストを見ていたのでなんの気なしにいった。
深津の返答が返ってこないので、またちらっと不安になって顔を覗き込む。
「どうしたの?」思わず聞いてしまった。
「え、なにがぴょん?」
「沢北君と何かあったの?」

深津の顔があからさまに曇ったので、
聞いてしまった。
深津の表情が変わるのは珍しい。
でも本人は気づいてないみたいだ。
「いや、別になんもないぴょん」
深津はリョーコを見てそう言った。

少し嫌な予感がした。何かはわからないけど、文化祭の時にも感じた。
カップルコンテストを深津と見ながら、1位をとったカップルに、自分と深津を重ねていた。
深津も同じ気持ちでいてくれたらな。
とふと深津を見た。その時、深津もずっと2人を見ていた。
なんだか深津の目は私の眼差しと一緒な気がした。すごく、いやな予感がした。
君のそんな目を、初めて見たから。

その日に深津とはぐれて、送ったLINEは返ってこなかった。
無性にざわついた。
「一成、あのさ。」
何かが私を駆り立てた。
「ん?」
「私一成の事すきだよ。」
「…。」
深津は不意打ちだったのか、驚いた顔をしていた。
その顔は少しずつ困っていって、私はどうしようもなく傷つく。
「彼女ができるまでって一緒にって言ったけど、彼女作る気ないなら付き合ってみない?」
私は無理に笑ってみせた。
自分の物にしたい。いつか深津もそんな気持ちになってくれたらいいのに。
いつもの君なら私をきっと拒まない。私は君の優しさを利用してる。


「私絶叫系乗れないから、違うとこみて時間つぶしておくよ!」
アキが同じくディズニーシーを回っているグループのみんなに遠慮がちに言う。
えーでも1〜2時間かかるかもよ?と待ち時間の標識を見てクラスの子が言った。
「あ、俺も乗れないからアキとブラブラしてるよ。」
同じグループの沢北が小さく手を上げる。
それならいっか。とクラスの子が何かを察して、センターオブジアースの列に向かった。
「え、沢北も乗れないの?」
「うん。乗れない。」
そう言って私を見下ろす。
「アキ行きたいところ、いこーよ。」
そう言って沢北がディズニー公式地図アプリを開きながら、キョロキョロした。
ディズニーシーを周り初めて有名なところはまわれたけど、気づいたらもう薄暗くなっていた。
センターオブジアースの周りのムードが非日常的でワクワクする。
「ね、見して。」と沢北の腕を掴んで、自分の目線で見える位置に固定しながらアプリを見る。
あ、私も距離感間違ってるかも。と掴んだ手を離す。
「…いいよ。離さなくて。」
沢北は携帯を私の目線まで落としてくれて、手を繋いだ。
「アラジンと、マーメイドラグーンいきたい…」
繋がれた手に驚きながら、言おうとした言葉を言う。
「俺も好き!いこう」
子犬みたいに笑う沢北が手をひいて歩き出す。
あれ、なんか、雰囲気に飲まれてるのかも。
なんだかシーがロマンチックすぎて、恋人みたいだ。私たち…。
「あっラジャーだ」
アラジンに出てくる虎のオブジェを見て思わずはしゃぐ。
「写真とってやるよ。」
沢北が携帯を構えるので、小走りでオブジェの横でポーズする。
「フライングカーペット、すぐ乗れそうだな」
「えー。怖くないかな。怖くないなら乗りたい」
私が控えめに言うと、沢北がせっかくだから並ぼ。と言って列に歩いていった。
私も小走りでワクワクして並ぶ。
沢北の前に行くと沢北が私の肩を掴んだ。掴みながら少しずつ列が動く。
「なによー?」
私が振り向きながら沢北の顔を見上げる。
身長大きいなぁ。と改めて思う。
アトラクションに並んでる人の中で1番目立ってるよ。
沢北は私を見下ろしながらニコッと笑って何も言わずに少しずつ歩く。
「わ、結構高いね。」
「本当だな…」
少しずつ動き出すアトラクションに、2人とも緊張する。
「あーでもみて綺麗、沢北!」
高いからアトラクションを見渡せる。
思わずはしゃいで指をさした。
沢北は私の頭をポンポンしながら本当だな。と言った。
沢北が両手を上げるので、私もつられてバンザイした。
アトラクションが止まると、
小走りで2人ともマーメイドラグーンまで走る。
「ちょっとまてよ。」
と言う沢北を笑いながら少し置いてく。
「よーいどん。」
そう聞こえたら、私の体が浮いた。
「ちょっとなに?」
気づいたらすぐ後ろにいて、私の体を両手で後ろから持ち上げていた。
「捕まえた。」
沢北が少し息を切らして言うので、恥ずかしいからやめてよ。と言った。
「ここ、すごいな。」
「本当だね。めちゃくちゃ綺麗。」
リトルマーメイドの音楽が流れていてテンションが上がる。
「あのイルカと写真とる。」
沢北が私に携帯を渡すので、いいよ。とふふッと笑いながら撮ってあげた。
「ははは。」
撮れた写真が可愛くて笑う。
沢北も笑いながら私の元に走ってくる。
マーメイドラグーンでは何も乗らなかったけど、見て回ってから、中央の海が見える広場に向かう。
「そういえば、あの船も乗れるらしいよ?」
「お、乗ってみるか。」
2人並んで海を見ながら歩いた。
綺麗で見惚れる。
「アキって。そういう服装するんだな。」
「…変かな?」
修学旅行なので、張り切って買ったワンピースが恥ずかしくてパーカーで隠していた。
「私服で会ったの、小学生ぶりとかだから」
と言ってジロジロ見る。そんな事ないとおもうけど…と付け足す。

「可愛い」
沢北は少し照れながら言った。
ディズニーシーの雰囲気が何を言っても自然にしてくれる。
沢北がそう言って手を握るので、思わずドキドキしてしまった。
しばらく何も離さずに歩く。
船乗り場に着いたころ、沢北が上のデッキに行こう。と言ったので着いていった。
「ん。」と言って階段を登りながらまた手を繋ぐ。
シーを一周する船からの景色は、夕暮れ時表情を変えてとても楽しい。
わー。とはしゃぐ私を見て沢北が笑う。
「20世紀のアメリカがモチーフだって。」
私がそう呟いたとき、ふとずっと気になっていた事を聞く。
「沢北…いつアメリカ行くの?」
「あー。いつでも行ける。けど、今年は居ようか迷ってる。」
船の手すりにもたれて沢北が言った。
ずっと当たり前のように一緒だったから、沢北がいなくなる事が急に寂しくなる。
「そっか…。寂しくなるね。」
思わずそう呟いたわたしを見て、沢北は目を丸くする。
「そんな事。言われたら嬉しいけど。」
沢北が手すりにもたれた腕の上に顔を乗せて、わたしの顔を覗き込む。
「沢北とずっと一緒だったから、当たり前すぎてさ。」
私は風でなびく髪を耳にかけながら言った。
「でも、頑張ってね。」
あまり考えないようにしてた事だから、言葉にすると寂しさが押し寄せてくる。
沢北は少し笑って、甘えたようにうん。と言った。
こないだまで、ランドセルしょってたのにな。
目の前の沢北はそんな風に見えない。
笑った顔は昔のままなのに。
沢北が中学生の時、先輩にいじわるされて顔を腫らして帰ってきた夜も、高校生になって有名になる瞬間も隣で見てきた。
あまり話さなくなった時期も、顔を合わせればいつでも久しぶりな感じなんてなくて。
そんな空気感で話せるのは沢北しかいない。
沢北が隣からいなくなるなんて、正直寂しすぎる。
どうしようもない気持ちが溢れてきて思わず沢北に聞く。
「沢北、私何かしてあげられることある?」
「ん?」
沢北は目をぱちぱちされて んー。と少し考えていた。
「何か思いついたら言うわ。」
沢北はにっこり笑った。
そうか。と言って私も笑う。
沢北がいなくなる前に2人でディズニーシーにいるなんて、夢みたいだ。
なんとなく、この瞬間を覚えていたくて綺麗な景色を見る沢北を目に焼き付けていた。


なんだかんだ疲れたし、あっという間だった。
私はホテルのベッドに倒れ込んでいた。
今日は相部屋ではなく、1人部屋なのが助かる。男子は相部屋らしい。
明日は横浜の中華街を観光するので、ホテルはその時少ない女子のメンバーで相部屋になる。

そろそろ起きよう。と
歩きすぎてむくんだ足をやっと動かす。
もう、就寝時間だ。
と来ていたパーカーを脱いでホテルのパジャマのワンピースに着替える。
するとドアが小さくノックされたので、
誰?と言って恐る恐る近づく。
「俺。」
沢北の声だった。
「やばい!見つかるからはやく。」
沢北の声が切羽詰まっていたので思わずドアを開ける。
沢北がドアの隙間から手を入れて、強引に部屋に入ってきた。
「えっ、なんでここにいんの。」
私は慌てて少し小さな声で話す。
沢北はシャワーを浴びてきたのか、石鹸のいい匂いがした。
「アキに会いたくて」
沢北が顔をあげて少し顔を赤くしなが
真っ直ぐ言うので、私は口どもる。
「だからって…見つかったらやばいよ」
「アメリカの話したら寂しくなった。」
私と一緒の気持ちだ。と少し胸がきゅんとした。
沢北が私の顔を見ながら、私の髪を耳に掛けた。
沢北の手が腰に回って少し引き寄せられる。
「あ、だめだよ沢北。バレたらやばいから。」
「明日は横浜のホテルだから、今日じゃないと絶対夜会えない。」
そんな事を言い出して駄々をこねる沢北。

「アキさ…」
ん?と困惑しながら沢北を見上げる
見上げた私の顔を見て目線が少し下にうつる。
「…なんでキスマークついてんの。」
沢北の言葉に思わずえ?と聞き返す。
ホテルのゆったりしたパジャマで首元が見えていた。
「…首とか、ここにもキスマークついてるよ。」
ええっ。と自分の首周りを触る。
その様子を見て、知らなかったのか。という顔をした。
そうだ。深津先輩にキスされた時だ。とはっとする。
沢北はしばらく私の表情を見たあと、反応を見て何かを察する。
あからさまに不機嫌な顔でカッとなる。

片手で顔を掴まれてキスされる。
初めて舌を入れられて、激しくて私はよろける。
沢北は私を支えながら、ベットに向かって私を持ち上げる。
押し倒されて、またキスされて私は呼吸ができなくなる。
「アキが、俺しか考えられなくする。」
沢北は私の顎を掴んでそう言ってまた唇を合わせる。
「沢北っ。」
やっとの思いで名前を呼ぶけど、沢北はそのまま私の首元に移動して、前みたいに噛んだ。
あっ。と声が出る。
「アキって首弱いよね。」
噛みついたあと、沢北が舐めながら首を吸うから沢北の頭を掴んで離そうとする。
首元から鎖骨のあたりも同じように吸われて、気持ちい痛みが走る。
ダメと言った私の顔を見て少し寂しそうな顔をして、ワンピースを弄る。
ボタンを外しながら私の胸を触る沢北を見て、私は恥ずかしくて赤面する。
その様子を見て沢北はゆっくり私の顔のところまで近づいた。
そのまま片方の手で私のほっぺを触る。
「…アキしかできない事して、俺に。」
沢北はまるで余裕がない。甘えた顔で私をみる。
そんな顔するのずるい。
「俺に思い出ちょうだい。」
沢北の顔がさらに真っ赤になる。
それを見られたくないのか沢北が私の手を握りながら、顔を下に移動させる。
お腹をなめながら、さらに奥まで沢北が舐めるから
私はそんなとこやだ。と沢北の頭を抑える。
恥ずかしくて片手で顔を隠す。
沢北が確かめるように指で同時に私に触れるから
今まで体験したことがない位恥ずかしくて、でも気持ちよくて声がでる。
沢北がずっと攻めるから息が切れる。
腰がビクッと動いたのを見て、沢北が起き上がってロンティーを脱ぐ。
私はその隙にこのままじゃまずい。と、うつ伏せに移動する。
あんなにせめてきたのに子犬みたいにちょこんと背中にくっついてくる沢北。
はだけたワンピース越しに感じる沢北の肌が熱い。
うつ伏せになった私の手を上から指で絡めて、沢北がぴったりくっつくので私は動けなくなる。背中で感じる沢北の心臓がうるさい。
その時だった。ベットのシーツ越しに振動が伝わる。
枕に置いた携帯が鳴っていた。
私は沢北に抑え込まれていて携帯を見れない。
嫌な予感がした。
沢北が手を伸ばしているのがわかる。
沢北が私のすぐ横に顔をつけた。
私が聞いた事のある声が聞こえてくる。
「深津さん、今アキといるから邪魔しないで。」
沢北が悪戯っぽく。でもカッとした様子で言った。
「ちょっと沢北!」
私の声はシーツ越しでこもっていた。
「何?アキ、深津さんに聞いて欲しい?」
わたしの耳元で沢北が意地悪く、少し怒って言った。
そう言って電話を切る。
「何でそんな事するの」そう言って仰向けになった
私が明らかに動揺する様子を見て沢北が
眉間にシワを寄せて切なそうな顔をした。
「俺だったらアキを泣かせない。」
私の手を掴む。私が何も言えなくなる様子をみて
私に覆い被さってギュッと抱きしめる。

「今日は俺だけの事考えてよ。アキお願い。」
沢北は今にも泣き出しそうだった。
そんなこと言わないでよ。私まで泣きたくなる。
思わず沢北の頭を恐る恐る撫でた。
沢北が手をゆっくり下におろして、
私の顔を見つめながら確かめるように動かす。
沢北がゆっくり私に触りながら、キスをする。
徐々に私の声が大きくなるから、沢北がその様子を見て私の片足を太ももから手を回して引き寄せる。左手の肘から手のひらを、私の顔の上に置いて体を支える。

「アキ、俺の事みて。」
余裕がない状態で、ん?と反応した途端に少しずつ腰が引き寄せられる。
懐かしい感覚がする。
痛くて気持ちがいい不思議な感覚。
だらしなく声が漏れる。
私の様子を沢北は見惚れていた。
沢北が今までの人生で1番近くて、1番かっこよくて情けなくて愛しく感じた。

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