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カンボジアに屋台しに来たらカフェもらえることになった話

ケンブリッジMBAに在学しながら、カンボジアで屋台をしています。
はるです。

カンボジアに屋台をしにいった

「授業の課題なの?」「インターン?」と聞かれますが、
自分のお金で、ガチンコ経営を学ぶためには、カンボジアが世界で一番いいと思ったのでカンボジアに住んでいます。
屋台を買うところからガチンコです。(詳しくはnoteとTwitterで後日!)
Twitterはこちら: https://twitter.com/ToraNotes

屋台の合法性がわからない

事前に現地の方に、「屋台ってどう始めるんですかね?」と聞いたところ「何も規制はないよ」と言われたので信じてカンボジアに来ました。
が、Twitterを始めるに当たって、きちんと屋台の合法性を確認しようと思い立ちました。
カンボジアの日本人のグループに投稿すると、即日

「明日会いませんか」と返信

日本人向けの開業コンサルの方に早速お会いすることになりました。

会って5分で「カフェ経営をしないか」

屋台をしていると伝えたら、「それよりももっといいチャンスがある」と、
即日オーナーに電話していただいて、お会いすることになりました。

オーナー「ご縁を大切に、よろしくお願いします」

海外生活が長い私は、「ご縁を大切に」の意味がわかりませんでしたが、
いい人そうな女性の日本の会社の方で、
会社でカフェを買収したものの、急な事情で引き継がないといけなくなり、
引き継ぐまでの2ヶ月のマネージャを探しているとのことでした。

カフェが好条件

費用や赤字は私が負担することなく経営していいよというお話でした。
どうやら、今は売り上げが伸び悩んでいるようですが、実はかなりの好条件。

・東京でいうと、新宿か渋谷レベルのいい立地。
カフェの場所は、首都で2番目の繁華街。
外国人観光客も多く訪れ、裕福な外国人の住むエリアです。

・バイリンガルの慣れたスタッフも数名
海外でトラブルも多そうな現地スタッフの採用というハードルはなく、
長く勤務していてオペレーションも慣れているスタッフがすでに雇用されていました。
・SNSフォロワー1万人
・旅行メディアにも掲載 歴あり

「予算100万円好きに使って」

店の外装内装・ブランディングも変えていこうというオーナーの意向で、
予算はこれくらい使っていいよという話になりました。

契約まとめ、工事の見積もり、引っ越し..

などなどが進んでいく中で、私は、屋台をしながらカフェをしよう、と思いました。
業者にリノベーションの見積もりを出してもらって、
家も、カフェから徒歩4分圏内に新しく探して借りました。

願っても無いチャンス

カフェを一からリノベーション、ブランディングする機会。
自分ではとてもまだまだ扱えない予算を使える機会。
「世界中の人の誰かを想う気持ち」を見て感動していたい私にとって、
カフェでの友達や恋人との大切な時間を演出することは、夢の一つでした。
これまでも、「お金があれば空間演出からしたいのに、、」と思いながら、低予算なホームパーティを色々な会場で開いたり、
空間演出を学びに、尊敬するイベント会社でインターンをしたりしてきました。

今回のカフェのための準備も契約前にこれくらいはしていました。
・カフェの経営課題の洗い出し
・周辺のカフェ・バー・レストランの競合分析
・カフェ顧客のインタビュー
・現地のカフェコンサルと知り合って相談
・地元のリノベ会社2件の比較

しかし、私はある大きな過ちをしていたことに気づきます。

結末

私がやりたかったことは、なんだったのか?

カンボジアまで来たのは、他の人の土俵で勝負したつもりにならずに、
自分のお金で、一人で、全ての経営判断をして、経営の視点を得るため。

リノベーションの業者と話して交渉するのに、残りの何週間もを使いたくない。
そのことに、思考を整理して、ワクワクを冷静に見て、遅ればせながら、気づくことができました。

そう思い、カフェ経営はしないことに決めました。

「カフェ」から学んだ教訓

今回のカフェの件で私が学んだ教訓はこちらです。

・与えられた機会で、人は制限されてしまう。
今手に入るものが基準になって、それ以外のものを素直に評価できなくなってしまう。直感を信じるのも大事だけれど、与えられた貴重な機会だからといって、自分から取りに行ける機会よりも価値が高いとは限らない。

・自分にとっての「大きなチャンス」は、他の人にとって「やる価値のないこと」かもしれない。
カフェの経営の方が、屋台の経営よりも価値が高いと大人(の一部)は言うかも知れない。本当にそうだろうか。

・スケールが大きいからといって、学びが大きいわけではない。
私が今、トヨタの経営理論を学んでも、あまり理解もできないし応用もできないだろう。それでも、スタートアップを始める方法を学べば、屋台づくり通して理解できるし、学びがより大きくなる。

それでも応援してくださった、カフェ関係者の先輩方へ

今回の関係者の皆様には、ご好意で素敵な機会をいただいて、最後まで親身に話し合って、私の思いを尊重していただきました。
「何よりの恩返しは、成長することだよ」と教えてくださった先輩方の言葉を忘れず、ありがたく、進んでいきたいと思います。

これから

屋台は短期間で経営を学ぶために、9月から運営しています。
2019年は、日本へ帰国して新たなサービスづくりに取り組んでいきます。
ブロックチェーンの研究や学会から得た知識を使うか使わないか、
ウェブエンジニアのスキルを使うか使わないか、
形態にはこだわらずに、
誰かを想う気持ちが循環するような何かを企んでいきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

カンボジアでの屋台、残りの数ヶ月、後悔ないようにがむしゃらに頑張ります!!!
今月は、スタッフを探し、店舗を2つ設けて、光るわたあめをバズらせたりする予定です。

Twitterのリアルな日々の葛藤や日常をぜひ見てってください!
https://twitter.com/ToraNotes 


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