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東大新卒が『カンボジアで屋台』を始めた理由

今、カンボジアで屋台をしています。

それだけ聞くと、
・「インターン?」
・「大学の課題?」
・「休暇?」
と、よく聞かれるのですが、実は今まで4ヶ月現地で、
自主的に屋台を買って、スタッフと一緒に、チキンを売っています。

ツイッターでは日常を発信しているので、この記事では、
【どうしてカンボジアで屋台をしているのか】
少し遡ってお話ししたいと思います。

大学に入ったばかりの私は、やりたいことなんてわからなかった。

職業として、なんとなく候補はあった。それでも、それがやりたいことかはわからなかったから、私は1年生の時からマイナビに登録した。

お金がない生活は嫌だからコンサルがいいなと思っていたし、今でもお金がなくて夜景を見てシャンパンを飲めないのは嫌だ。

周りの人には「キャリアを考えるなんて早まりすぎだ」と言われたけれど、勉強だけしたいわけでもなく、将来に準備しないとと漠然な焦燥感があった。

やりたいかもしれない職業の人に、徹底的に会いに行った。
学者、官僚、国会議員、経営者、スタートアップ経営者、投資家、 NPOなどなど、様々な人と会う中で、キャリアに正解はないなと思うようになった。
アドバイスを聞くと、みなさんそれぞれ、自分のキャリア方針を一番おすすめするから。笑
でも、全ての人に共通して大事なのは、自分なりのハッピーな瞬間を知って、それを増やすような方向を探していくこと。

これが、就職しないで大学院へ行きながら屋台を始める、基礎となったマインドセットでした。

私が追い求めているのは、未来を想像するワクワク

私にとってのハッピーな瞬間は、「好きな人たちと共に未来の新しいことを想像して、一緒にワクワクする時」だ。

もしかしたら他の人は、「他の人にモテるとき」、「頑張った成果を詳しく褒めてもらえる瞬間」、「好奇心が満たされた瞬間」、または「読書に没頭しているとき」や「あの人に頼られた時」かもしれない。

私の幸せの材料は、インターンや授業にはもうない。

私がハッピーな瞬間を一緒に過ごしていしたい人たちは、新しいものが好きで、新しい体験を作り出せる人たちだ。例えば学生起業家コミュニティの友人や、スタートアップ界隈の事業家、デザイン業界の人たち。

私がワクワクするのも、新しいプロジェクトを構想して作っていくときだから、これまで、そのワクワクが増える方向へ歩んできた。大学では、理系になったり、起業未遂をしたり、ブロックチェーンで卒論を書いたり、シリコンバレーに行ったり、スタートアップのインターンに参加したりした。

今は、カンボジアの屋台が一番の近道だと確信している。

私が今したいのは、経営者としての判断軸を身につけることだ。
それは、ブロックチェーンの起業未遂の時の失敗で思い知ったことが背景にある。私は、人が使わないアプリを作ろうとしていたのに、どう改善したらいいのか、経営をすべきなのか判断ができずにチームの時間を無駄にしてしまった。
 これから社会に新しいワクワクを作っていく人として、自信を持って人の人生やお金を預かれる経営の判断軸が必要だと確信した。新しいチャレンジの責任をおう人としては、じぶんの思考をアウトソーシングしてはいけない。そして、目の前のものがいいアイデアか悪いアイデアかを判断して、方針を決める目が欲しいと思った。

では、企画力や経営判断を身につけるには、どうしたらいいのか。

他の人の土俵でやった気になるよりも、0から体験を作る試行の積み重ねで得られる、と言うのが今の私の考えだ。

今、またいくつか別の会社で「インターン」をしても、経営判断は実感できないと私は思った。

こうして私は、2018年の残りの4ヶ月ほどを使って、経営判断を一人でできる事業を作ることにした。

「カンボジアで屋台」を決めた条件

私が「カンボジアで屋台をする」と決めた時の条件はこちらだ。
○経営判断をひとりでできる
○自己資本でできる
→収益でリターンできない(短期間で費用回収、または回収しないでいいスケールである)
○はやく始められる
→短期間、かつ私は飽き性なのでスピード重視
○アプリより速くたくさん試せる
→経験値が判断軸を磨くため、試行回数を増やしたい。
○新たな国と日本を比較して世界を見られる
→世界のトレンドと共通点を比較から見つけ、世界の未来を見通すため
○想像つかないけどおもしろそう
→メルカリ転売やアフィリエイトはワクワクしなかった。今思えば、それは自分が工夫できる幅が少ないように思えたからかもしれない。フォーマットがあるものは、フォーマットに沿うように考えてしまう自分がいるから、それは避けたかった。

その中でもカンボジアは特に、
○物価が安い
○現地に知り合いがいる という点で選んだ。

最終的に

「カンボジアの屋台」だけで、完璧な経営判断を身につけられるとも思っていない。
それでも、私にとって大事なのは自分が自信を持って、新たなチャレンジを判断できるかどうかだ。

事業を作るだけをゴールにしてカンボジアに来たけれど、
スタッフが入ったり(そして二人連続突然辞めたり)、
調理を他の屋台に頼む、OEM形式をとって事業開発に専念できるようにしたり、
・最近は様々な工夫によって、チキンがバカ売れしたので、
事業譲渡をする、という新しいゴールに向けて、走り抜く。

こうして冷静に事業とチームを導ける自信をつけて、年末に帰国したい。

日々の考えや進捗は、ツイッターで更新してます。
ぜひTwitterも見てってください。はる虎 @ https://twitter.com/ToraNotes

⬛️「自分が本当に今やりたいこと」を探すのはやめた。
⬛️素直にワクワクする方角を見つけたら、そっちに歩いてみる
⬛️自分が欲しいスキルは、会社やインターンにはなかった。
⬛️ゼロから自分で決められる事業を持って、試行錯誤をするのは企画の糧になる。
⬛️日本が難しければ海外に出てもいい。(そっちも違う面で難しいけど)


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