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日本でクリエイターが稼ぐ方法について【たいあっぷ】

挨拶

前回は業界について、話をさせていただきました。

https://note.com/tieupnovels/n/n860b99c46d5e

数字や統計が中心で、難しいお話だったかもしれません。

このnoteは前回の話を踏まえたものです。

まだ読んでいない方はぜひご一読してからスクロールください。

今回は現状ではなく「未来」についてです。

前回お話しした業界をたいあっぷがどんな世界に変えたいのか。

このnoteを読み終えたときに理解できると思います。

結論だけ知りたい方は、「たいあっぷが作る新しい市場」をクリックください。

業界の現状について

前回の記事の要約になりますが、いったん前置きになります。

現状の出版業界の「出版販売(市場)」について、ご説明したことは以下の二つになります。

■ 市場が年々小さくなってきていること。

■ 一作品当たりの単価がとても高くなっていること

「市場が小さくなること」で「単価を上げる」

「単価を上げること」で「市場が小さくなる」

この二つが車輪のようにグルグルと回っているラノベ市場です。

(詳細は前回の記事にて)

この課題を解決するため「たいあっぷ」ができることは何でしょうか。

もう少し、現状についての説明

今は多様化の時代です。

あなたへのおすすめやフォロー機能によって、情報はパーソナライズされます。

結果、誰もが、自分の趣味趣向に合ったものを見ています。

また、テクノロジー発達によって、より大きなデータがスマホで見れるようになり、当時よりも娯楽がより気軽に楽しめる時代です。

20年前のような、誰もが同じテレビ番組を視聴し、笑い、その話題を学校に持っていくことはなくなりました。

「一つのコンテンツをたくさんの人が見る」のではなく

「たくさんのコンテンツから一人の人が選ぶ」ようになったわけです。

その中で、ラノベ業界の市場が小さくなるのは必然といえます。

テレビと同様、出版業界はマス(大衆)向けのコンテンツを発信し、その膨大な消費者数を前提とするビジネスモデルです。

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しかし、趣味が多様化すること、また日本人の人口が減っていることで、市場自体(画像右側)が小さくなります。

これは動かせませんし、変わりません。

その場合、上記のビジネスモデルは成り立ちません。

結果、どうなるか。

簡単です。
もう一つの数字「単価(画像左側)」を上げることで収益を維持しようとします。

そのため、販売される商品の値段は上がります。

ラノベ、小説も同様です。

結果、豪華に梱包された一冊1500円の単行本を、企業は売るのです。

今、世界にある「市場」

マス(大衆)を対象とするビジネスモデルがうまくいかなくなった現在、どのようなビジネスモデルが成立するのか。

これは実際の例を参照するとわかりやすいです。

例えば、YouTubeは「多様な人に刺さるため」に「多様な動画コンテンツを用意している」プラットフォームです。

これはテレビのチャンネル数とは比較にならないほどの数です。

結果、テレビのような豪華なコンテンツはできなくても、全員の何かに刺さるコンテンツを用意できています。

これは、多様化の進む現代にあったサービスといえます。

もう一つ例が挙がる業界として「音楽業界」があります。

この業界が行ったことは中間コストの削減です。

今まで音楽を売るにはCDやレコードの販売しかありませんでした。

ただ、少量売るだけではビジネスになりません。

どうしてもマス(大衆)に届ける必要があります。

結果、多額のプロモーションや経費という「中間コスト」を必要とし、クリエイターの手に残るのはわずか数パーセントになるのです。

この状態が、近年SNSなどのテクノロジー発達によって変わりました。

20年前はトップアーティストは数百万のCDを売ってましたが、今ではそんな大ヒットはほとんど見かけません。

現代のクリエイターはTwitterやYouTubeなどのメディアを利用し、直接ファンにコンテンツを届けます。

歌い手と呼ばれる人たちの隆盛や、ボカロ曲で一世を風靡していたマイナーな人に脚光が浴びるようになったこと。

これらは、企業に所属しなくても、自分でマーケティングができるようになった証拠です。

また「中間コスト」がかからない分、クリエイターの取り分は大きくなります。

結果、アーティストが食べていけるのに必要なファン数は、何百万人から何万人、何千人と数を減らすことができ、多くの音楽家が輝ける時代になったのです。

実際、Appleミュージックに代表されるサブスクリプションモデルの収益は現在、アーティストの大きな収益源の一つになっています。

たいあっぷが作る新しい「市場」

前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。

「たいあっぷ」は以下のようなプラットフォームを目指します。

■ たくさんのコンテンツがあり、たくさんの人に刺さる、多様な作品溢れるプラットフォーム。

アニメやドラマ、映画に小説、漫画にドラマCDなど。

趣味同様、物語の楽しみ方も多様な現代、個々人にあったコンテンツを「たいあっぷ」は用意します。

小説家、イラストレーターに加え、声優、漫画家など多様な才能あふれる日本という国だからこそできる「才能の掛け算――たいあっぷ」が、もっとしやすい環境を作っていきます。

■ 中間コストを排除し、クリエイターが直接ファンに対して商売ができるプラットフォーム

従来の数十万、数万人のファンは必要ありません。

数百~数千人のファンを獲得することで、作品を作り続けることができるプラットフォームを目指します。

多様な「たいあっぷ」の作品が、日本さえもを飛び越えて、世界の人たちにさえ響くようなコンテンツになることを目指しています。

■ SNSを利用し、より多くのファンに発信を行ったクリエイターが輝くプラットフォーム

仲間探しのラウンジ、制作場所、会議室、発表会場、販売経路……等々。

それらすべてを「たいあっぷ」はクリエイターに提供していく予定です。

SNSなどの発信によって、たくさんのファンを獲得したクリエイターが、より多くの利益を得られる環境を目指します。

結果、中間コストを下げ、クリエイターの取り分を大きくし、少数のファンで継続的なクリエイター活動を可能にします。

最後に

今回も長くなってしまい恐縮です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

次回はたいあっぷが「投稿サイト」として、どんな点が新しいのかについてお話しできればと思います。

ぜひ、今後ともたいあっぷをよろしくお願いします。

たいあっぷDiv,

二井 駿

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