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【スネークアイ】解説

割引あり

 みなさまはじめまして

 普段は関西で遊戯王をしている「はる」と申します。

 今回は私が最近使用した【スネークアイ】デッキについて、構築とその運用に関する情報をまとめます。

 質の高い情報を簡潔にまとめるために、用語を省略して解説します。

 構築とデッキコンセプトが持つ環境における強みや、主要カードの採用枚数と役割について無料部分としております。

 複数枚の初動から考える誘発の受け方や探り方など、より詳しく理解を深めたい皆さまへの情報を有料部分にてご紹介します。
気になる方は是非ご購入くださいませ。

 なお、採用するカードの効果は把握した前提で記事をまとめております。ご了承ください。

はる X(旧Twitter) <@Tierra_3479>
 共同執筆 いるか <@308dolphin>



1.1枚初動展開例

まずは1枚の初動でできる盤面形成についてです。


1-1.1枚初動基本展開("蛇眼の炎燐"以外)

 "蛇眼の炎燐"(以下、ポプルス)1枚のみの展開は1-2.で紹介します。
 動画では"スネークアイ・エクセル"(以下、エクセル)召喚から入っていますが“罪宝狩りの悪魔”(以降、罪宝狩り)から入れば召喚権を使用せず1枚ドローをすることが可能です。

 "黒魔女ディアベルスター"(以下、ディアベルスター)から入った場合も召喚権を使用しませんが1枚ドローではなく墓地に"原罪宝-スネークアイ"(以下、原罪宝)が残ります。

召喚権+"原罪宝"でも召喚権を使用しますが、同様の展開が可能です。


1-2."ポプルス"1枚展開


1-3.1枚初動"原始生命態ニビル"受け展開("ポプルス"以外)

 続いて、"原始生命態ニビル"(以下、ニビル)を被弾することを想定した上で盤面を形成する展開例です。


2.2枚初動展開例

続いては、2枚の組み合わせによる動きの柔軟さを取り入れた展開例です。


2-1."ポプルス"+("罪宝狩り"or"ディアベルスター"+魔法カード1枚)


2-2."エクセル"+"ディアベルスター"


3.総打点を伸ばす展開例

主に後攻や先攻2ターン目以降での、盤面の攻撃力合計値を伸ばすための展開例をご紹介します。

3-1.“罪宝狩り”or“ディアベルスター"+魔法カード1枚)+リンク値1


3-2."エクセル"+リンク値1


4.構築・採用理由

4-1.コンセプト

 初動を可能な限り採用して手札事故を起こさないようにすることを目指しています。("原罪宝"1枚+表側のカード1枚で展開ができることから、それを含めると約95%となり、安定性の高さが分かります。)

 1.展開項で紹介した動きに繋がるカードを除いた構築の枠はは全て相手ターンの展開を妨害したり、展開の最大値を弱めるために手札誘発を採用しています。先攻では“罪宝狩り”のドロー効果や"デコード・トーカー・ヒートソウル"(以下、ヒートソウル)で引き込むことで追加の妨害となり、後攻では相手の展開をそもそも通さない、あるいはこちらが持つ手数を通せるように打つことを目指す構築方針です。

 "三戦の才"(以下、三戦)や"反逆の罪宝-スネークアイ"(以下、反逆)といったカードの採用ももちろん検討できます。出場する大会の他の参加者が使いそうなデッキや、環境の分布を予想し、対面するデッキへのメタカードを採用する枠として自由に試してみると、より構築の幅が広がります。

4-2.【純スネークアイ】デッキとしての評価

<メリット>

 【炎王】や【インフェルノイド】等のスネークアイギミック以外のカードを基本採用しておらず、デッキのスロットを圧迫することなく"ディアベルスター"の3枚採用や"原罪宝"の複数枚採用が可能です。強く動ける初動兼貫通札を大量に採用したことによる高い安定性と強力な組み合わせの再現性が高いことが強みです。

 展開に絡まないカードやリソース確保を担うカード自体も、引いた場合に"ディアベルスター"の召喚条件コストとして活用することで手数として加わることがあります。ギミックが占める割合が低く豊富な手札誘発や汎用カードの採用が可能です。

<デメリット>

 特定の初動が通った際の盤面の最大値が他のギミックを採用した構築より低いです。

 "ニビル"を受けることが可能ですが、受けることを意識しすぎて他の妨害に対して盤面強度が脆く、突破されやすい。

 特定のサイドカードに弱いためメタゲーム次第では【炎王】や【インフェルノイド】と比較して優先する理由がない場合があります。この理由については後述します。

上記のメリット・デメリットを天秤にかけ環境に応じてデッキ選択、または汎用枠の採択による構築の変遷が必要です。

4-3."ポプルス"の3枚採用

3枚採用している理由は以下の3点です。

 1-2.項 で紹介した通り、このカード1枚でも墓地に"賜炎の咎姫"(以下、咎姫)、場に"蛇眼の炎龍"(以下、炎龍)と"I:Pマスカレーナ"(以下、マスカレーナ)を用意することができるため、初動としての質が十分あります。

 「1.展開」の項目にもありますが、特定のカードと併せ持つ事で先に"神聖魔皇后セレーネ"をリンク召喚し"召命の神弓-アポロウーサ"(以下、ウーサ)へ向かう事で盤面の質を可能な限り落とすことなく"ニビル"の受けが良くなるなど、展開における誘発の受けをよくする組み合わせの確率をあげることができます。

 ターンを跨ぎ、ゲームしていく中で複数回展開をするにあたって"エクセル"や"原罪宝"の墓地効果でデッキからサーチし特殊召喚、またはスネークアイの共通効果を経由することで、特殊召喚回数を確保する目的から、デッキ内に複数枚残っている状態が望ましいです。

4-4."スネークアイ・ワイトバーチ"の採用

 "スネークアイ・ワイトバーチ"(以下、ワイトバーチ)を採用する理由は以下の通りです。

<展開の手数>

 "エクセル"+"篝火"等のデッキから複数枚炎族下級を引く事ができるカードの組み合わせを引いた際に"ポプルス"以外で手札から特殊召喚できるモンスターがいる事でリンク値の追加が可能です。自身を特殊召喚する効果がチェーンブロックを組まないことから、相手の"増殖するG"(以下、増G)を持っているかどうかをチェックした上で相手のドロー枚数を最小限に抑える、または指名者を合わせる、といった判断材料として活用することもできます。

 "ワイトバーチ"のみ、相手ターン中にリクルート効果を使うことができるため、リソースを伸ばす手数として盤面においておくだけで相手目線から見ると厄介なカードとして受け取られます。先攻展開中に相手からの妨害を受けた後の盤面強度の低下を抑えることが主な目的です。

<"ニビル"下での妨害形成>

 手札に"ニビル"+盤面に"ワイトバーチ"を構えている状態を仮定します。
 相手ターン中にで"ワイトバーチ"をチェーン1、"ニビル"をチェーン2で組む。すると、"ニビル"発動後で盤面に炎属性を残すことができます。
 "ニビル"発動後に行われた相手のモンスター特殊召喚に対して墓地からの"咎姫"効果による妨害を残すことができるのもこのカードの強みと捉えることができます。

4-5."蛇眼の大炎魔"の採用

2024/1/27発売 LEGACY OF DESTRUCTION 収録

<メリット>

 "ポプルス"の墓地効果、"蛇眼神殿スネークアイ"(以下、神殿)の発動時効果によってこのカードを経由することで従来のスネークアイが行っていた動きにリンク値を+1できます。
これによって先行盤面が従来のものより強化され、最終盤面の選択肢が増えました。

 種族が魔法使い族でありスネークアイ側のカードで"神聖魔皇后セレーネ"(以下、セレーネ)のリンク召喚の条件を満たします。さらに"セレーネ"の効果により守備表示で出せる「魔法使いモンスター」であるため、そのまま蘇生することで先出し"ウーサ"を安定して狙うことができます。

 また、このカードの登場により"炎龍"の採用枚数が1枚でも"ニビル"を受けた後の8000ライフカットルートが取れるようになりました。

 相手ターンに"ポプルス"の墓地効果等でこのカードを経由することによって返しのターンで場にモンスター1体を用意しながら"ポプルス"や"炎龍"を置くことが可能となり、リソースとして使い回すことができるようになりました。

 スネークアイギミックの中で唯一相手のモンスターを対象を取らずに処理する事ができるようになりました。
 ②効果を使用した相手のモンスターは魔法罠ゾーンへ置かれるため"神殿"や"炎龍"の効果で自分の場への特殊召喚を狙うこともできます。

<デメリット>

 素引した際にフィールドや墓地にこのカードを無駄なく置く方法が少なく、シンプルに手札が-1になりやすいです。

4-6."アクセスコード・トーカー"の採用

 項目3.で紹介した後手のライフカットにおいてこのカードが入っていることにより相手の"ニビル"を貫通できます。

 これは相手の展開を手札誘発で止め、速やかに手数でワンキルまで向かえるこのデッキの特性を最大限活かすために必要だと考えております。

4-7."ピットナイト・アーリィ"の採用


 "ヒートソウル"をリンク召喚するにあたって必要な闇属性以外のリンクモンスターになります。

 "転生炎獣サンライトウルフ"(以下、サンライト)と違いリソース回復能力はありませんが、"ウーサ"や"ヒートソウル"、"炎龍"や"ワイトバーチ"とリンク状態になるように場に出すことによって妨害+打点を0にする効果によって盤面の戦闘での突破を防ぐことができます。

 墓地の"咎姫"で破壊しても場に帰って来るためリンク値の損失を防ぎながら返しに"咎姫"にリンク状態になるよう蘇生すると、自身のターンの咎姫の効果にチェーンして自身の効果起動を狙うことができるため、打点での切り返しが可能です。

 これからスネークアイを握って大会に出る人や、対面した際の対応および構築での対策など、役に立つ情報を可能な限り記載しておりますので興味があれば是非購入していただけると嬉しいです。

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