着陸-『Labyrinth』後記
「一公演で一つの人生を生きる」と言うSHALA先生のもと、共に踊る私たちもこの公演で一つの人生を生き切りました。
カンパニー公演『Labyrinth』は、2018年秋のSHALA先生ソロ公演『Noches Noches』から繋がる次の人生のストーリーです。
舞台上のストーリーは、見てくださった方々に委ねるとして、そこに至る自身のあれこれを、アナザーストーリーとして書こうと思います。
私たちカンパニーダンサーにとっては2017年秋の公演『GENESIS』の次の人生。着陸したのは静寂な空間。
伊集院さんの素晴らしいフラメンコギターによるシーンの余韻の中に、ジルの音色を響かせる…リハーサル初期、この緊張感に顔面蒼白となったのを今も思い出します。
ちなみに、ジルはベリーダンスでよく使われる楽器。親指と中指に小さなシンバルをはめて、鳴らしながら踊ります。
この静寂に「スカッ」とか「ガシャ」とか鳴り損ないの音が響いてしまったらどうしよう…冷や冷やしてた数日前までとは一変、本番はこの瞬間がとっても楽しみでした。
途中からは伊集院さんのカホンにのせて、タンタカタンタカタンタカタン♪
やっぱりジル好き!楽しい!!
つづく。
(写真:柴田正継)
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