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スペイン在住者が新型コロナの有識者からインプットしてまとめてみた

新型コロナウイルスの感染拡大が世界に大きな影響を与えていますね

みなさんもご存知だと思いますが、現在自分が住んでいるスペインは世界4番目に感染者の多い国です。
ただスペインを含めヨーロッパは、少し前に感染拡大が始まったのでこれからも数字は伸び続けると思います
今のところ不自由な生活を強いられていますが身の危険は感じません。

現在のスペインの一般生活においての制限は
・空いている施設は、スーパーなどの食品を売っているお店、薬局、病院、ガソリンスタンドなどの生活必需品の為
・移動はそれら空いてる施設、仕事、金融機関利用の為
・公共交通機関の大幅制限

大まかにこんな感じです
街の風景の変化はゴーストタウンのような状況ではありません。
やはり買い物に行く人もいれば、出勤する人、バスや車も見ます。
かなり人は減りましたが世界の終わりみたいな感じはしません。

では本題に
SNSではサッカー以外の話題は滅多に書かないのですが、ここまで影響があると新型コロナウイルスに何も触れないのちょっと違和感みたいなものを感じたのでこの記事を書くことにしました

日本にいるみなさんは、前例がほとんどない時期に流行が始まったので大きな混乱と不安があったと思います。
今ヨーロッパでは感染者数と死者数が日本よりかなり多いので、その当時の日本とは違った混乱と不安が各国を取り巻いています。

自分の身を守るために何をすべきかの基準を作るために新型コロナウイルスに関しての知識を集めたのでアウトプットします。
今回の記事の情報元はいろんな情報に満遍なく見つつ、最終的にいくつかの自分が信用している人たちの情報が大部分となってます

なぜその情報を信用しているかというと
・いろんな角度・視点から分析している
・今国民が議論していることを多くの情報を持った上で意見している

最後にリンク貼るのでよかったら彼らの意見を参考にしてみてください

今回の記事で伝えたいことはこの3つ
・新型コロナウイルス自体の危険性
・医療崩壊の仕組み
・PCR検査を増やさない理由


新型コロナウイルスはどのくらい危険なのか

まずここから。
多分ここの解釈がずれているとどこかで誤解が生まれる可能性があるので。

自分は新型コロナウイルス自体に沢山の人間を死に追いやるほどの力はないと思っています
患者のおよそ80パーセントは軽症で終わっています
これは検査数の多い国、少ない国ありますが、多少の差があるにせよ大体この数字です
そして、死者のほとんどが高齢者です
これは騒がれている新型コロナウイルスと比較すると限りなく小さな恐怖しか感じていない肺炎、インフルエンザと同じ傾向です

新型コロナウイルスによる死者は実際多いのか?
ただ実際に死者は出ています
こちらをみてみましょう

日本の1日

見て欲しいのは下部分の死者数
日本の1日で出る死者の数と死因別の死者数データ
例えば事故による死者数は1日で111人
新型コロナウイルスでの死者数はどうかというと
2月14日が日本で初めての新型コロナウイルスによる死者が出た日
今日から数えるとおよそ1ヶ月で約30人
つまり新型コロナウイルスによる1ヶ月の死者数は
一日で事故によるで発生する死者より少ないということになります
個人的にはこの死者数を多いとは思えません

コロナウイルス感染拡大で一番怖いこと
じゃあ全く怖くないのかというと、そうではないです。
さっきも述べた通り新型コロナウイルス自体はインフルエンザ程度の致死率、症状だと思っています
じゃあ何が怖いかというと医療崩壊です
これが起こってしまうと話が変わってきます。

個人的な医療崩壊の定義は
「治療の必要な患者が病院のキャパシティ不足により治療を受けれない」
「その国で感染者数に対しての死者数が5%を超えている」

新型コロナウイルス患者の状態は3つあります
・軽症  80%
・重症  15%
・重篤化 5%

軽症
先ほど述べたように全患者の80%は一番上の軽症で済みます
どうゆう状態かというと、医療の力を使わずに安静にしているだけで自然治癒する状態

重症
全患者の内15%が重症者
通常の医療で対応する必要がある
重症というと大げさに聞こえてしまうが、ほとんどの患者は普通に治療をすれば治る(薬の投与など)

重篤化
残りの5%は重篤化
ここが死者が増加するか数を抑えれるかの大きなポイントの一つ
状態としては肺炎が広がり呼吸に支障が出て、人工呼吸器などの呼吸の補助がなければ生命が危ない状態

人工呼吸器が十分に足りていれば5%の重篤化した患者の内死亡率は1%(またはそれ以下)に抑えれる可能性が高い
しかし、人工呼吸器が足りなくなったら若くても、免疫力が高くても人工呼吸器無しに回復はない
いわゆる助かるはずの命というやつ

後者の場合5%の重篤者が全て死者に変わってしまう
これが先ほど述べた医療崩壊の状態

こうなると、限りなく0%に近い確率でしか死に至らない健康体の人の死亡率が上がってきます。
さらに医療崩壊は突然起きるわけではなく、医療現場が患者を捌けなくなり始めて徐々に%が上がっていくものなので、元に戻るのも同じように時間がかかるので必要な人が適切な医療を受けることが出来ない期間が長くなります。

最終的に教育、娯楽、経済に影響がでて、実際に世界を大きな混乱を与えています
なので医療崩壊が新型コロナウイルス感染拡大で一番怖いと考えています。

因みにイタリアは死亡率が8%を超えていて世界で少し抜けています。
医療崩壊してるのは当然なんですが、新型コロナウイルスが流行る前に緊縮財政で病院の数や医療器具を減らす政治的な理由も重なっています。
タイミングが悪すぎますね。



PCR検査は増やしてはいけない?

約1週間前ソフトバンクの孫社長がこんなツイートを

PCR検査数をできるだけたくさんの人にやってもらうために、無償でその権利を100万人に配るというなんとも孫さんらしいアクション。
東日本大震災の時も桁外れの金額を寄付してくれたのを思い出しました

賛否両論恐らく賛の方が多めで反対意見のコメントもありました。
孫さんは厚生省に訪問をしたみたいで、おそらく色々勉強したと思います。
最終的に孫さんはPCR検査を増やすことをやめて、マスクの100万枚配布という形に落ち着きました

なぜPCR検査を増やすことを止めてしまったのでしょう
PCR検査を増やすことはいけないことなんでしょうか
結論を先に言うと
過度なPCR検査は医療崩壊を促す

まず大前提として新型コロナウイルスは感染症法により指定感染症に定められています
これにより、感染者は症状の重さにかかわらず指定医療機関で入院治療しないといけません
お医者さんのよくあるフレーズ「自宅で安静にして様子を見ましょう」が法律的に出来ないんです。 

80%を占める自宅で安静にしていれば治る軽症患者が病院に行き陽性反応が出ると
その軽症患者は日本で限りのある1つのベットを埋めることになります。
まあ一つくらいと思うかもしれませんがこれが日本中で起きているので、最終的に。。。
あと当然ですが今日本で新型コロナウイルスの患者しかいないわけではないので元々埋まっているベットもあれば、新型コロナウイルスが流行って以降に他の病気にかかる人もいるので思ってるより安易にPCR検査を受けるのが危険なことかわかります

なのでPCR検査は増やしてもいいが、ベットと忘れてはいけない人工呼吸器がそれに伴って増える前提。
そうでないと

軽症患者によってベットが埋まる
       ↓
重症患者と重篤患者のベットと人工呼吸器がなくなる
       ↓
最終的に助けられるはずの重篤者を助ける人工呼吸器が足りずに死者増えるという仕組みです

これが死者が1%から5%になるプロセスです

少し話が逸れるんですが、日本ではPCR検査の前にCT検査というものをするみたいです
CT検査で原因を絞り新型コロナウイルスの可能性が高ければPCR検査へという流れ。
世界と何が違うかというと日本はこのCT検査大国(CTスキャナーの所持数が半端じゃない)とも言えるようで新型コロナウイルスとは関係なく日常的に頻繁にCT検査をする(そこのあなたもCT検査を知らないだけで体験したことがある可能性が)これがPCR検査前のフィルターの役割をしているみたいです。
つまり、日本の医療で日常的に行われているCT検査が、今回の新型コロナウイルスで大きなポイントとなる、出来るだけ軽症患者は自宅治療をしてもらう判断をPCR検査をせずに出来ている
そうすると、世界的に見てかなり長い期間新型コロナウイルスと戦っている日本がPCR検査量が少ないのにも関わらず死者が少ないのと辻褄が合うんですよね。

CTスキャナ数



最後に
今私たちが置かれている状況は、緊急事態で前例のないことに直面してます。
なので現在では誰も正解なんて持っていません
それを前提に沢山ある情報の中から自分が正しいと思える知識を得て正しい振る舞いをしていきましょう。
現代社会で情報を選ぶ能力というのは大切な能力ですが、とんでもない量の情報(真実、憶測、デマ)が飛び交っている今回で更に思い知らされました

今医療現場の人達は大きな緊張感と膨大な仕事量の中毎日まさしく戦ってくれています。
ここ最近スペインでは、医療関係者に感謝の意味を込めてインターネット上で時間を指定して、テラスやベランダからみんなで拍手を送る活動が流行ってます。
その動画でこの記事を締めくくりたいと思います




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