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満たさせてはくれない社会

 現代における大抵の商売は、食って寝るというもっともシンプルな生きるということとはかけ離れている。IT?無くても生きれる。デザイン?なくても生きれる。ディズニーランド?なくても生きれる。
 それらは、ただ生きることに必ずしも必要不可欠ではないが、人生をある種豊かにしてくれる。豊かであるという定義は、人それぞれ千差万別だが、豊かさのゴールは極めて曖昧である。
 あれが手に入れば次はこれ、あれが食べれたから次はこれ。その欲求を引き出しコントロールすることがビジネスであり、経済を回していると思う。人々が本当の意味で満たされてしまっては、経済はエネルギーを失うし、必要以上に労働をしなくなる。

 今日は一週間仕事を頑張った自分へのご褒美!自分自身で掘った心の穴を、自分自身でまた埋め直す。それを何度も何度も何度も何度も繰り返すことで、経済は加速し、社会全体のお金の総量が増える。
 まだ足りない、まだ足りないと、大量生産大量消費を繰り返し、それでもまだ満たされないのが人類である。

 決して我慢するわけではない。僕らのこの欲求は、どこから何によって湧き出てくるのか。今の時代はそこをしっかりと見極める必要があると思う。そうすれば必然的に、自分にとって本当に価値のある物や経験が手に入り、地球全体として物や気の滞りや偏りがなくなると思う。

ダニどもの罠には、ほんとにもう懲り懲りだ。

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