Season5 Ep10”ケビンのパーティ”

チラシ
“ライオン探しています”

“ピンク 不思議 年齢不明”
“好きなもの お昼寝 ライオンリッカー”
“嫌いなもの 頑張ること”

“連絡はスティーブンまで”

Steven
見かけたら 電話して

宇宙にワープするには
あの子が必要だし

それに愛してる

よし
これだけあればまだ…


わぁ!

Kevin
土曜の夜はなにしてる

おい 聞けよ坊主

Steven
どいてよ ケヴィン

Kevin
うちの別荘でパーティをやるんだ

デルマルバ中のイケてる奴らが来る

ただ一人
俺よりイケてるあいつ以外な

Steven
もしかして僕のこと?

Kevin
は? 違う!

ステボニーのことさ

Steven
なんだって?

よくそんな…

そんなことしてる場合
じゃないんだ

Kevin
いいか
ステボニーは俺よりイケてる

ダンスも 運転もだ

彼女は誰に
どう思われようと気にしない

そこが最高にイケてるんだ

俺が一番になれないとしたら

一番イケてる奴とつるまないと


Steven
ステボニーには
コニーがいないとなれない

それに僕らは…

とにかく行かない

Kevin
そうかよ

あのガキを誘ったのは
無駄だったわけだ

Steven
コニーも来るの!?

Kevin
当たり前だ

このケヴィン様の
招待を断る奴はいない

Steven
でもコニーも君のこと…

待って 
同じことコニーにも言ったの!?

僕が来るって思って…うわ

思ってる!?

もう招待は締め切り?

Kevin
ああ

だがステボニーだけは
例外にしてやる

待て お前電話は?
住所を送ってやる

Steven
ああ
301−555…

Kevin
自分で入れろ

Steven
これ どうやって…

Kevin
真ん中のボールで
スクロールできる

Steven
画面ちっちゃいね

はい

Kevin
お前スティーブンってのか

変だな
クラレンスだと思ってた

Steven
土曜日のパーティでな
スティーブン




ケビンの別荘

Kevin
スティーブン!
なにモタモタしてた

Steven
入り口が見つからなくて

Derrik
よお ケヴィン
誰が7歳児を誘ったんだ

Kevin
黙れ デリック
氷買いに行けっつったろ

その格好
クラス写真でも撮る気か?

Steven
お菓子持ってきたよ

ああ!

Kevin
このパーティーには
まだ何か欠けてるんだ

あいつらを見ろ


平凡すぎてつまらねえ

だがそれもここで終わりだ

ステボニーが現れる度に
彼女の話題で持ちきりになる

もしステボニーが
俺のパーティに来れば——

人々は子孫末代まで
今夜のことを語り継ぐだろう

そして最後は孫に向けて
こう言うんだ

“ケヴィンのパーティーは
最高だった” ってな

Steven
ライオン!?

ずっと君のところにいたの?

Kevin
は? まさか
俺は犬アレルギーだ

Steven
じゃあなんでここにいるわけ




コニーだ!

Kevin
おい

Steven
ずっと会ってなかったんだ

すごく見違えてる

彼女も僕に会いたがってると
思い込んでたけど——

ただパーティーを楽しみに
来ただけ?

もう未練はないのかも

Kevin
未練だと?

お前ら別れたのか!?

今の7歳児はそんなに
マセてるのかよ

Steven
僕14歳だよ

Kevin
別れたなんて聞いてないぞ

イカした奴らの
最高のパーティーの予定が——

これじゃシケたガキに
ぶち壊された——

シケたパーティーじゃねえか

Steven
わかった 帰るよ


Kevin
待て
いつの話だ

Steven
何週間か前

Kevin
メールは送ったか?

Steven
何十回も

Kevin
返事は?

Steven
あー なかった

Kevin
ふむ だが彼女は
お前が来てると知ってる

Steven
そうだ だよね

コニーと 話してくる

とにかくちゃんと謝るんだ
僕って最悪だった

僕は大バカだ 僕は…

Kevin
おっと まてまてまて



いいか 坊主 よく聞け

鼻垂らした哀れなガキだから
こんなことするわけじゃないぞ


奴らには死際に俺の名を
語り継いでもらう必要がある

それに今やり直さなきゃ
お前一生後悔するぞ

俺とサビーナの時みたいにな!

Steven
サビーナって?

Kevin

とにかく真正面から
馬鹿正直にぶつかるのはやめろ

もっと揺さぶるんだ

Steven
僕はただ話したいだけだよ

Kevin
分かってる
だが彼女を見ろ

人生楽しそうだ
犬も飼い始めた

Steven
それに髪も切った

Kevin
そうだ

だが人生楽しいのはお前も同じ

彼女と話す必要はない

お前も新しい道を歩み始めた
新しいダチ 新しいシャツ

Steven
これは誕生日に
コニーにもらった

Kevin
ったく…

デリック!ジャケットをよこせ
さっさとしろ

ほら こいつを着ろ

Steven
お友達怒ってたみたい


Kevin
あいつはダチじゃねえ

着ろ 襟は立ててな

うーん なんか足りねえな

わかった

いいね

様になってるじゃないか

Steven
寒くないのになんでスカーフ?

Kevin
そうやってつけると
イケてるからさ

さあ お前がエンジョイしてる
所を見せつけるぞ








Kevin
おい坊主
挨拶してこいよ


Steven
もう打ち明けてもいい!?

Kevin
違う 自然にだ

こっちは楽しくやってるって
教えてやれ

話したくて死にそう?
バカ言え

死んじゃいない

お前は生き生きしてる

お前と一緒にいたいと
思わせるんだ

Steven
ケヴィン 
今のちょっと感動した

Kevin
なら行動しろ

クールに行って
クールに帰ってこい

Steven
よぉし

クールに クールに…

やあ

Connie
ハイ

Steven
いい天気着てるね

Connie
えっと メール見たよ

Steven
ああ そっか
忘れてたよ 今生き生きしてて

Connie
なに…?

Steven
じゃあ 最高の人生に戻るね

ああ やっちゃった


今の最低だよ
こんなのダメだケヴィン

Kevin
何言ってんだ
見てみろよ

彼女こっちに来てるぞ

Connie
スティーブン!
一体なんなの!?

あなたと話したいと
思ってきたのに——

あなたはケヴィンとしか
話したくないみたい!

今はケヴィンが親友ってわけ!?

together
は? 違う違う違う


Connie
とにかく
元気そうでよかった

それだけが知りたかったの

Steven
コニー 君は親友だよ!

Kevin
親友だと!?
なんの話だよ

元カノじゃないのか!?

わかった
今度はどうする

考えろケヴィン

普通友達ってどうするんだ?

Steven
コニー!
待って 行かないでよ

Connie
スティーブン
無視したわけじゃないの

返事もしようとしたよ

“今は話せない”って

でもそれを送ったら
話してることになるでしょ

それって訳わからない
私 訳分かんないの

もし話すなら 
会って直接が良かった

だからライオンに乗って
家に行ったけど——

ドアには“休暇中”の張り紙

それからケヴィンにあって
あなたが来るって言うから私…

でももしかしたら
まだ早すぎたのかも

何て言えばいいのかわかんない

怒ってる? 寂しい?
頭がどうにかなったみたい

Steven
そんなことないよ

僕は自分から連れ去られた

もしかしたら
一生戻って来れなかったかも

でもなんとか帰って来たから
大したことないフリしようとして

でも実際大したことだよね

僕なら君が連れ去られるなんて
堪えられないのに

君に辛い思いをさせちゃった

いつも一緒って約束したのに
がっかりさせたよね

本当にごめん…

まだジェムチーム?

Connie
ジェムチームだよ



話せて良かった

会いた過ぎて ケヴィンの招待まで
受けちゃったんだよ


Steven
僕なんかアドバイス
貰っちゃった

悲しすぎて
傷心中だって思われたみたい

Connie
でしょうね

ねえ いいシャツだね

Steven
髪 似合ってる

Connie
ありがと

Kevin
いいぞ

皆!楽しんでるか!

together
イエー!

Kevin
嘘つきめ!
お前ら皆見せかけだ

うんざりするぜ

だが待ちな
俺が今から“本物”を紹介してやる

皆腰抜かすぜ

パーティーはこれからだ!

ガキども!行け!


Connie
もう遅いから 行かなきゃ

Steven
手伝ってくれてありがと!

Kevin
は?

アレをやってくれよ

盛り上げてくれないなら
何のために助けたんだ!

おい!
話の途中で…


黙れデリック!

Connie
気休めかもしれないけど
すごくいいパーティーだったよ

Steven
だね おやすみ!

Kevin
おい 待て!

[END]

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