シーズン5 エピソード2 “裁判”

Ep02 “The trial”

Steven 

ママはすごく重い罪を
犯したんでしょ


どんな罰が待ってたとしても——

覚悟はできてる!

Steven 

おーい 覚悟はできてるよ

僕だよ ローズクォーツだ

おーい
だれかー?



ラース そこにいるー?



ひょっとしてこれが罰?



まさかね

こんなもんじゃ済まないはず



何が始まろうと僕は…

もう一思いにやってよ…

Zircon (Defense)
こんなの馬鹿げてる



四千年間 裁判所に

尽くした結果がこれか?



わたしは

銀河一不幸なジルコンだ!


Zircon (Defense)
待て 

お前が…ローズクォーツか?

Steven
うん…

Zircon (D)
本当に?

Steven
話せば長いんだ


Zircon (D)

なら聞いてる時間はない!



弁護の準備をするには
今しかないんだ

Steven
弁護って?

Zircon (D)
なにをやってるんだ私は

こんなのありえない!



ピンクダイアモンド
ご逝去の噂は
聞いていたが——

信じられん 
自分の兵士に
滅ぼされただと!



それも大勢の側近の目の前でか!?

その上 なんだその馬鹿げた姿は!

容疑が重くなるだけだぞ!


Steven
いいんだ 
僕がやったんだから

Zircon (D)
わあ!それを言うな!

あそこでは特にだ!

Steven
あそこって?

何が起こるのさ


Zircon (D)

なにが始まるかだと!?



あの扉が開いたら
すぐに
『裁判』が始まる!

Steven
わぉ…

Zircon (Prosecutor)
反逆者の弁護か…


それって
反逆罪なのでは?


Zircon (D)
私は任命されただけだ!


Yellow Pearl

全員起立


光輝なる
イエローダイアモンドと——

Blue Pearl
眩耀なる

ブルーダイアモンドのおなりです


Blue Diamond
被告人はどこ?

Yellow Diamond
それがローズクォーツか?



この醜い姿を見ろ



裁判はなしだ

このような姿 即刻処刑に値する


Blue Diamond

いえ 
彼女の言い分を聞きたいわ



どんな目に合わせられると

思っているか知りたいの



そうすればそれよりも

ひどい目に合わせてやれる


Yellow Diamond 

いいだろう
ぐずぐずせずに始めろ



Zircon (P)
陛下 



光輝にして絢爛

崇高にして敬虔なる我が…


Yellow Diamond

陛下で十分だ

終わりそうにないからな

Zircon (P)
御心のままに
 


ローズクォーツは罪を犯しました



前代未聞すぎて 誰もが

その理由を知りたがるでしょう



資料Aを

Steven

ラース!

Lars
スティーブン
なにが起こってんだ?



ここはどこだ

あのでっかい女達はだれだ!


Zircon (P)
こちらの検体から分かる通り—

人間とは煩く 極めて醜く

何の生きる意味も持たない生物です



このような姿に
身をやつす
ジェムがいるでしょうか?

それがいるのです

彼女がまさにそうなのですよ

Steven
離してあげてよ!
ラースは関係ないんだ!


Zircon (P)

このように!

こういった激情が 怒りが!



ローズクォーツを

凶行に走らせたのです



主人を滅ぼすという凶行に!

Zircon (P)

ご思案の通り 確かに 
これは
ローズクォーツには見えない

そのため 目撃者を召喚します


Steven

アイボール!

Eyeball

私を呼ぶな
この戦争犯罪者め!


Steven

君が無事でよかったよ…

Eyeball

こいつから直接聞きました



”僕は強ーいローズクォーツだ
 盾も何もかも持ってる!“



そう言って
わたしを
宇宙に放り出した!

Steven

助けようとしたんだよ!

ジェムだって治した!

Eyeball
ジェムを治す力なんて

誰が持ってるって言うんだ? 



ローズクォーツ以外に!

Zircon (P)
あとはお分かりの通り——



ローズクォーツは罪を犯し

ここにいます



論述終了


Zircon (D)
くそ やり手だ

Yellow Diamond

よし よくわかった



処刑しろ

Blue Diamond

まだよ

弁護側の反論を


Zircon (D) 

わかりました


ええと わたくしの考え抜いた

弁護を申し上げる前に——



彼女は自首してきたということを

法廷はどうかお忘れなきよう…

Yellow Diamond
忘れてはいないが
結果に関係はない


Zircon (D)
ええ もちろんです



む 無実という言葉には

様々な意味がありますが…


Steven
僕がやった!

Zircon (D)
なに!?ま まて!


Blue Diamond
いえ

 なにを言おうとしているのか

気になるわ

Lars
ここから出してくれ

スティーブン!

Yellow Pearl
記録のため

名前をお願いします


Steven

あー 
僕はローズクォーツ

僕は 罪人だ

Zircon (D)
待て やめろ!

Steven
皆が僕の仕業と思ってることは

全部僕がやった 



全部僕一人でね


ごめんなさい

どんな罰も受けるよ



ただ 彼は離してあげて



それから 地球のことは

放っておいてほしいんだ


Yellow Diamond

は!
自白のように聞こえるが?

Blue Diamond
どうやって?
一体どうやったの?

Steven
え?

Blue Diamond

どうやって
ピンクを滅ぼしたの

Steve
えっと 地球で

彼女の駕篭の前で——



たぶん僕は こう

「とまれ!」って感じで——



彼女は
「いやだ!」みたいな——



それで戦ったんだと思う

Steven

それから彼女は多分
何か
すごい動きをして——



僕もかっこいい感じで

ジャンプしたりキックしたり——

Steven

でも僕は彼女を滅ぼすのには

抵抗があったはずなんだ



きっと泣いてた



多分ジェムクラッシャーを

使ったんじゃないかな

Blue Diamond
使ったのは剣よ!


Blue Diamond

あなたは剣で

あの子を滅ぼしたの

Yellow Diamond
貴様の証言はもうたくさんだ



少し休憩を挟む

Zircon (D)
お前は一体なにを言っている!



”きっとこう“だとか

“多分そう”だとか


多分とはなんだ多分とは!

Steven

実は僕…



何が起こったのか

何も知らないんだ

Zircon (D)
知らないだと!?

Steven
僕は…

Zircon (D)
ふざけるんじゃない!



わたしは味方側なんだぞ!

やったのかやってないのか!

Steven

やったのはぼくだ!



やったのはローズで

僕は彼女のジェムを持ってる



だからぼくに責任がある!

Zircon (D)

何があったのか知らないんだな


Zircon (D)
そうか 分かったぞ


あの方々がなぜ
お前から聞きたがるのか


Steven
え?

Zircon (D)

なぜなら——
筋が通らないからだ!

Zircon (D)
ローズが罪人であることは認めます



故郷を裏切った

浅はかなジェムであり——


地球とその原住生物に

執着していました

Lars

なんだ!? え!?

Zircon (D) 

彼女が地球を監督していた

ピンクダイアモンドを——



目の敵にしていたことは

明白です



彼女を滅ぼせば
全てが手に入る



しかし もしローズが

彼女を滅ぼそうとしていたとして——



果たしてそれが可能なのか?



陛下


議論のために

陛下の駕篭をお借りしても?

Yellow Diamond
必要か?



Blue Diamond
必要でしょう

いいわ 続けて

Zircon (D)
さて 記録では——



彼女は
駕籠のすぐ外で
滅ぼされました



目撃者によると 丁度駕籠から
2、3歩のところで——



正面からローズに
襲われたそうです

Blue Diamond

ああ…

Zircon (D)

しかし誰もが見過ごしていた
疑問が一つ



一体どうやって?

Blue Diamond
ずっと
それを訊いているのだけど

Zircon (D)
ご ご ご ごもっともです 陛下


な なぜならピンクが滅ぼされた時——



“ローズクォーツ種”は数百年間も

脅威とみなされていたのです



ピンクの側近にも護衛にも

“ローズクォーツ種”はいなかった



では一体どうやってローズは——



“ローズクォーツ”に縁のない
彼女の
近くに忍び寄ったのでしょう?



ピンクダイアモンドの
従者はどこに?



アゲートは サファイアは?


彼女のパールはどこに?

Yellow Diamond
側にいたにきまっている!

全てを見ていたのだからな!


Zircon (D)

誰もローズの接近に

気付かなかったのですか?


サファイアは
接近を
予知できなかった?



アゲートは
なぜ彼女を守れなかった?


Steven
それって変だよ!

Yellow Diamond
すり抜けたに違いない!

Zircon (D)
そうだとしても

なぜパールは——

”陛下〜 危な〜い“と
警告しなかったのでしょうか

いいえ 



犯人はピンクダイアモンドに

近しい人物だった



護衛が接近を許すような——



駕篭を止め 外へ出てきてと
言われれば
ピンクがそれに応じるような——



そして その事実を後から

隠蔽できる権力を持つような人物!



強い権力を持った——



あなた方のうちの 誰かですよ!


Zircon (D)

ああ 最後の一言は忘れてください!

言いすぎました!

Zircon(P)
一件落着
ですね 陛下?



Blue Diamond

イエロー やめて!

なぜこんなことを!

Steven
チャンスだ 逃げよう!

Lars
どこに!

Steven
あそこだ!

Yellow Diamond

こんなふざけたことに

付き合う必要はない!


ローズを滅ぼし

全て終わらせる!

Blue Diamond
少しは自分を
抑えられないの!?

Yellow Diamond
こんなの無意味だ!

Blue Diamond
いいえ違うわ!

Lars
急いでこいつを動かすんだ!


デカブツ達もいつまでも
待っちゃくれないぞ!

Lars

ここはどこだ…?

Steven
ホームワールド…

Yellow Diamond 

逃げられると思ったか ローズ


ここは地球などと言う

宇宙のシミのような惑星ではない



貴様は我らの庭にいるんだぞ
  

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