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わたしが死んだ時、夫がこのアカウントに書くであろう記事

めぐみティコと仲良くしてくださっている皆様、ご愛読いただいている皆様、いつもありがとうございます。
めぐみティコの夫です。

妻ティコは、2100年4月24日午後11時53分、114年の生涯を終えました。
いつも通りnoteを見ながら、皆様の記事やコメントを見てニヤニヤしたり、吹き出したりしていたさなか、笑いすぎて死にました。
自分の誕生日当日、それも自分が生まれた時間ぴったりに死ぬなんて、何かしらのタイマーを体内に仕込んでいたとしか思えません。
タイマー説が本当なのだとしたら、享年114という中途半端な数が気にはなります。
100か120かその辺のキリが良い数字にしとけと思いました。
でも、その最後のツメが甘い感じも、妻らしさなのかもしれません。

私は妻の生前、妻の書いたものを読んだことがありません。
現実世界の妻と、noteの路地裏の妻は別人であり、よそ行きの妻を知ってもしょうがないと思ったからです。私に見せる顔こそ、妻の本当の姿だと。
今回妻が亡くなったことをきっかけに、初めて読んでみました。
noteの路地裏の妻は、私の全く知らない妻でした。
私の知っている妻の方が、むしろよそ行きだったのでは、と思うと、皆様に嫉妬しました。
なぜなら、私は妻にヒゲが生えていたことも知りませんでしたから(笑)

若かりし頃の私の鼻から鼻毛が飛び出ていたこと。それを妻に押し戻してもらったこと。
3Dプリンターを1人で2台もつおじさんだったこと(今は17台に増えました)。
その3Dプリンターでウミウシをプリントしていたこと。
こぢんまりと販売しはじめたそのウミウシで、世界を席巻し、ワールド・ブルーとマッシュルームを買収したこと。
何気ない日々の思い出が綴られており、愛おしく、また懐かしく思うと共に、「俺のことネタにしたんなら使用料よこせや」と腹立たしくも感じました。
また、皆さんがそれを面白がってコメントを残してくださっていることも、初めて知りました。
マッシュルームとワールド・ブルーに関しては割と敵対的な部類の買収だったと思うのですが、買収後も両企業創業者と妻が和気あいあいと絡んでいたことについては、正直登場人物全員どうかしていると思いました。
なんのはなしです課の隣に、どうかしているとし課も作るべきではないでしょうか。
それはともかくとして、世界に私の私生活が公表され、まったく知らない人たちから笑われている。
これは明確な羞恥プレイであり、人権侵害です。
めぐみティコを被告として訴えたくなりましたが、もう死んでるんでしたね。

妻の亡骸は、骨になるまでこんがりと焼いたあと、パグ姉妹が眠るペット霊園へ納骨いたしました。
今頃、虹の橋の向こうで、ウレションを引っかけられながら面白おかしく過ごしていることと思います。
自分の眠る場所がペット霊園であることを、妻はむしろ面白がるでしょう。
ご希望の方には、ペット霊園の場所をお知らせいたします。
ぜひ、挨拶をして、なんのはなしかわからないはなしをしてやってください。

皆様、妻を愛してくださり、そして構ってくださり、ありがとうございました。
死ぬ直前までnoteをやっていた彼女は、幸せ者でした。

このアカウントは、本来ならば記念碑的に残しておくべきなのかもしれません。
しかしながら、彼女が下品な女だということがこれ以上世に知れ渡ってしまうことは、夫として忍びないのです。
何より、私がこれ以上の羞恥プレイに耐えられません。

このアカウントは、本日23時59分をもって、削除いたします。
皆様、長らくのご愛読、誠にありがとうございました。