なぜ論述試験対策に「章立て」の練習をお勧めするか

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フォロワーの皆さまには論述試験の練習として、「章立て」を強くお勧めしています。
その理由について、順を追ってお伝えします。
(以下のようなマガジンを作るくらい、お勧めしてます)



以下は、試験要綱における論述試験の評価項目です。
受験者にはお馴染みの文と図ですが、これを結合して評価ランクの内訳を想像してみます。

IPA 試験要綱


「著しく」不十分かつ逸脱していればもちろん不合格。
ということで、以下のことが読み取れます。

・不十分ではいけない→充足度が重要
・逸脱してはいけない→妥当性が重要

これだけだと「具体性」は読み取れませんが、評価項目の順序性からみて同程度に重要とみます。 あくまで仮定ですが、上の三つが重要と言えそうです。

次に、「不十分または逸脱」です。
「著しく」の枕詞が抜けただけで、同じ範囲を指しています。
この部分に不足があると、お話にならないということです。
やはり、上三つが重要です。

では「あと一歩」とは何なのか。 「不十分」でもなければ「逸脱」してもいないということは、重要な上三つをクリアしているけど、その他の項目に不足があるとみて良いと思います。

では、上三つ以外のすべてを〇にする必要があるかと言えばそうではありません。
一番右に、点数配分のイメージを置いてみました。 上三つを最高点として、下に行くほど加点が低いと想定します。

ここから、それぞれの練習方法を考えます。
充足度、一貫性は問いを読み取り、組み立てる力です。午後Ⅱの章立てで練習するしかありません。
具体性や妥当性は午後Ⅰから吸収するものですが、その適用については章立てで十分練習できます。

本番以外で、2時間かけて3,000文字の本格的な論述練習をしても、そのほとんどの労力は最下部の「表現力・文章作成能力」に使われてしまいます。

本番までに一度しっかり書きあげるのは重要ですが、それ以外は30分程度の「章立て」に充てるのが効率がよく、且つ現実的です。




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