真っ暗な夜中、明るい光りの下にて

 こんな夜更けには、どうにも不思議な感情が湧いてくる。
 死にたくなるような、消えたくなるような、ある種、どうでもいいような。でもそれは凄くノスタルジックに近いけれど、全くの別物で。
 それが何かはわからない。ただ嫌いな感情ではない。
 外も室内も明るいが、本当は真夜中。ふとした瞬間に、外を歩き回りたくなる。それは多分、一人の世界が好きとかそういう話じゃなくて、多分きっと、偶発的な何かを求めているから。
 恐ろしいものか、幸運なものかは分からない。何かに出会いたいのか、夜に何か特別なものを感じるのだろうか。

 昔はこんな時には色々なものが出来上がった。今はそんなことはなくて、ただ時を感じるばかり。そう思うからそうなのか、そうだからそう思うのか。

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