複腕胸郭部材『Microlobius』製作ガイド
・概略
fig. 1-9は3Dモデルのレンダリングと出力品の作例写真、キットの内容例です。
本キットはメガミデバイスの胸郭を置き換えるもので、皇巫専用の複腕胸郭です。キットの内容物は関節を納めたケージ1個、胸郭本体、装飾パーツとΦ2mmプラ棒1本です。キット以外で必要なパーツは置換部分を除くメガミデバイス皇巫素体一式と追加の腕一組です。
・注意点
本キットはUVレジン製です、通常のレジンキャスト製ガレージキットと同様の洗浄煮沸処理を行うと破損する可能性が高いです。二次硬化とIPAによる洗浄を行っています。ご自宅での洗浄を行う際はあまり強力でない中性洗剤等を使用して常温で行ってください。
前後で2組の肩甲骨ブロックを納める都合上、鎖骨の上側や背中はかなり肉厚が薄く割れやすいので入念なクリアランス調整を行って製作してください。
飾り紐の部分をはじめとして、タイトな設計部分が多いため転倒防止にスタンドを使用して飾ってください。
パーツ補償などのアフターサービスはいろしか様で購入したものに関してはいろしか様の店頭で受けることが出来ます。Boothで購入したものに関しては必ずBoothからアフターサービスを要請してください。
・工具類について
ニッパー、デザインナイフ
そこそこ細かい部分を加工する必要があるため、作業しやすいものを用意してください。やすり、コンパウンド
240-1000番があるといいかもしれません、曲面なのでスポンジやすりが便利です。サフ吹いて削ってを繰り返して良い感じにします。瞬間接着剤
少量でも強力に接着できるものがお勧めです、僕はwaveのゼリー状瞬着を使用しました。グリス、筆
摺動部に潤滑油を塗布してください、摩耗による嵌め合いの悪化や塗膜の剥離をほんのり緩和できます。塗り過ぎてフリクションが弱くなった場合は綺麗な綿棒などで拭き取りながら渋み調節をしてみてください。塗料、筆、エアブラシ等
出力品ですので塗装が必要です。強い有機溶媒を使うとクラックが入る可能性が高いのでサポート材などにお使いのシンナーを塗布して様子を見てください。ヒートガン、ドライヤー等
嵌め合い調整のため、パーツを軟化させるために必要です。加熱しすぎると形状が戻らなくなるため様子を見てください。
・パーツ配置と組み順
大まかなパーツ配置はfig. 1の通りですが、組み立てにはある程度順序があります。各部BJは適宜やすったりグリスを塗ったり、ヒートガン等で温めて様子を見ながら作業してください。
胸郭と胸が1パーツなので、前後の肩甲骨ブロックをサイドから捻り込む必要があります。
鎖骨の上側や背中はかなり肉厚が薄く割れやすいため、慎重に作業する必要があります。肩甲骨ブロックを挿入する際はヒートガン等を使って胸郭側を温め、様子を見つつ作業してください。
まず、胸郭側の受け軸にBJをあてがい、後肩甲骨ブロックを下に押し込みつつ内側へ滑り込ませます。次に、前肩甲骨ブロックを同じように滑り込ませます。
出力の都合上、胸郭の受け軸回りにはサポート痕がかなりあります。サフ等で凹凸を確認しやすくしてから丁寧に除去し、BJ側も適宜やすったりグリスを十分塗ってトライしてみてください。ヒートガン等で少し温めても良いと思います。あかんかったらパーツ請求をしてください。
fig. 13で青く示されている部分にΦ2mmのプラ棒を挿入します。プラ棒を垂直に挿し込む事、瞬着を流し込み過ぎない事を意識して慎重に作業してください。
fig. 14で示されているように前後肩ブロックでBJのサイズが異なります。前が大きく、後ろが小さいです。BJがついているリングに上下はありますが、左右で揃える事だけ注意すればいいと思います。
fig. 14で青く示された部分は本組みの際に接着してください。基本的な構造は全てのバリエーションで共通のため、ここまでの部分でおおよそ組めると思います。
var.2とvar.3は簡単なため割愛しますが、少し複雑なvar.1について以下で解説します。
インナー部分を胸郭に接着し、肩甲骨ブロックを挿入した胸郭に服を被せます。下乳に引っ掛けてから背中側へと被せていきますが、極端に開きすぎなければ折らずに被せる事が出来るので様子見しつつ作業してください。
青く示された爪が6ヶ所あります。胸郭のサポート処理をしっかりしていると幸せになります。干渉で嵌らなくなる可能性が高いため接合面の塗膜を除去してください。また、ここを接着すると服を脱がせられなくなります。塗装などの完了を確認してから接着してください。
装飾付きでは追加パーツの塗装と接着が必要です。
・ギャラリー
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