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腕部置換部材『Lyonia』、複腕化部材『Striga』組み立てガイド

・概略

fig. 1 レンダリング図
fig. 2 複腕化部材『Striga』キット内容

 fig. 1, 2は3Dモデルをレンダリングした図と、キット内容物の写真です。本キットはメガミデバイス 皇巫 スサノヲの前腕を捻れるようにし、ポージングの自由度を高めるための腕部キット、及びそれらを複腕化するためのアタッチメントのキットです。

 腕部置換部材『Lyonia』は左右対称の腕部パーツが2組です。複腕化部材『Striga』は腕が4組、肘から上を置き換える複腕用フレームが2組、胸郭に張り付ける基部が1組含まれています。

 腕部を置き換える場合は片側4パーツ、複腕では片側7パーツになります。
 キットと互換性のある装甲パーツは朱羅の腕輪や、皇巫の腕輪と二の腕の装甲あたりです。合うものを探してみてください。もしかしたら追加パーツでなんか作るかもしれません、なんもわからん。
 基本はAUVフレームのサイズに合わせていますが、嵌め合いがきつい部分があります。手首軸や腕輪を嵌める部分など適宜調整してください。

追記1

addnl. 1 軸短縮、軸径調整
addnl. 2 軸受けの浚い

 後述のfig. 5付近についての追記です。
 肘関節の軸と前腕の嵌め合いがきついため、無理に力をかけると関節が破損する可能性が特に高い部分です。
 フリクションの調整のために軸側にやすりをかける、軸の長さを1-2mm程度短縮するといった対策があります。また、軸受け側をドリルやエンドミルで浚うなどの対策を行い、グリスで潤滑すると破損のリスクを減らせます。

・注意事項

 フレームはUVレジン製です、通常のレジンキャスト製ガレージキットと同様の洗浄煮沸処理を行うと破損する可能性が高いです。

 可動軸が多いため、適宜潤滑や嵌め合いの調整が必要な場合があります。無理に押し込む事や、関節の根元から遠い部分を掴んで角度を変えると破損する場合があります。

 二次硬化とIPAによる洗浄を行っているので、ご自宅での洗浄を行う際はあまり強力でない中性洗剤等を使用し常温で行ってください。

 パーツ補償などのアフターサービスはいろしか様で購入したものに関してはいろしか様の店頭で受けることが出来ます。Boothで購入したものに関しては必ずBoothからアフターサービスを要請してください。

・工具類について

  1. ニッパー、デザインナイフ
     サポートを切断するためニッパーが必要です、アルティメットニッパーは折れた場合責任が取れないので絶対に避けてください。

  2. やすり、コンパウンド
     400-800番があるといいかもしれません、曲面と平面があるので適宜用意してください。

  3. 瞬間接着剤
     少量でも強力に接着できるものがお勧めです、僕はwaveの3Gを使っています。

  4. グリス、筆
     摺動部に潤滑油を塗布してください、関節差し込み時や可動時の負荷を軽減できます。塗り過ぎてフリクションが弱くなった場合は綺麗な綿棒などで拭き取りながら渋み調節をしてみてください。

  5. 塗料、筆、エアブラシ等
     出力品ですので塗装が必要です。強い有機溶媒を使うとクラックが入る可能性が高いのでサポート材などにお使いのシンナーを塗布して様子を見てください。

・パーツ配置と組み順

fig. 3 前腕

 サポート痕を処理したパーツのはめ込み部分に瞬着を塗って差し込みます。塗装を行う場合は後に回してください。

 スサノヲのデフォルトの組み方をする場合一部干渉するため、赤くマークされた部分を詰めて調節してください。

fig. 4 肘関節

 挿しこみます。fig. 4は複腕用のパーツなので、通常腕部として使う場合は腕部のサポートに含まれている上腕を使用してください。

fig. 5 

 前腕に肘関節を挿しこみます。上腕フレームの装甲パーツは塗装する場合、後で接着してください。

fig. 6 胸郭基部

 胸郭に接着する基部に可動軸をはめ込みます。慎重に作業してください。

fig. 7 複腕

 基部と複腕を接続します。反対側も同様に作業してください。

fig. 8 胸郭との接続

 胸郭との接続は画像では両面テープでそれなりに固定できます。
 より確実な接続を求める場合は接触面を適宜荒らしつつ、肩甲骨を閉じた状態で、肩スイング可動に干渉しない位置に配置して接着してください。完全にフィットしているわけではないので、適宜押さえつけて固定し曲面に合わせてください。

・完成イメージ、使用例、前腕可動イメージ

fig.9 複腕格納時イメージ
fig. 10 複腕展開時イメージ
fig. 11 使用例複腕格納時
fig. 12 使用例複腕展開時
fig. 13 前腕捻りイメージ
fig. 14 前腕可動イメージ
fig. 15 使用例複腕構え

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