複腕胸郭部材『Oenothera』

・購入される前に

　上図は3Dモデルをレンダリングしたイメージ図です。本ガイドではメガミデバイス、マシニーカ素体の胸郭を置き換える複腕胸郭部材『Oenothera』の組み立てを解説します。組み立てには素体や手首軸が別途必要です。成型色は白とグレーを用意しています。

　キットに含まれる出力品の写真と使用イメージです。グレー成型のものは肩回りがサポートを外した状態で梱包される可能性があります。上記出力品以外のキットに付属するものは磁石12個、2mmプラ棒、グリス少量です。
　本キットには破損リスクが高い肩回りに予備が含まれていません。破損してしまった場合や出力不良が見つかった場合はBOOTHのメッセージからパーツ請求を行ってください。郵送にて対応いたします。

・注意事項

　UVレジン製です、通常のレジンキャスト製ガレージキットと同様の洗浄煮沸処理を行うと破損する可能性が高いです。二次硬化とIPAによる洗浄を行っているので、ご自宅での洗浄を行う際は比較的穏当な中性洗剤を使用した水洗いで行ってください。洗浄後はよく乾燥させてから次の工程に進むと事故が減ります。塗装や洗浄で割れた際はboothのメッセージからお問い合わせください。代替品を郵送します。

・工具類について

1. ニッパー, デザインナイフ
　普通ので大丈夫です、アルティメットは折れるのでやめてください。
2. やすり
　120-600番があるといいかもしれません、曲面なのでスポンジやすりが便利です。サフ吹いて削ってを繰り返して良い感じにします。
3. 瞬間接着剤
　少量でも強力に接着できるものがお勧めです、僕はwaveの3Gを使っています。　　
4. グリス, 筆
　BJや軸に潤滑油を塗布してください、摩耗による嵌め合いの悪化を緩和できます。
5. 塗料、筆、エアブラシ等
　出力品ですので塗装が必要です。強い有機溶媒を使うとクラックが入る可能性が高いのでサポート材などにお使いのシンナーを塗布して様子を見てください。
6. ひっつき虫、ブルタック
　胸パーツの固定用にどっちかあると便利です。

・組み立て

　切り出しはケージングしていないため省略します。サポート痕をやすって処理した後の工程を解説します。

　画像は他キットからの流用ですが上腕の軸を組み立てます。まず、摺動部をグリスアップしてからBJパーツをはめ込み丁度良いフリクションがあることを確認してください。きつい場合はやする、緩い場合は少量の瞬着を盛るなどの調節をお願いします。次に軸を通して接着面に合わせて切り取ります。軸の先端を整えておくとズレにくいと思います。切り取った軸に瞬着を乗せ、穴との隙間に適度に浸透させ拭き取ります。その後整面してください。

　磁石を設置する場所は胸郭側で4か所あり、それぞれ2個ずつ押し込んでください。斜めに押し込むとリカバリー不能なので慎重にお願いします。多少きつめに作ってあるので不安な場合は3mmのエンドミルなどで軽く浚ってから磁石を置き、接着して下さい。向きは全て揃える方が事故が減ると思います。
　失敗した場合や出力不良で入らない場合はショップメッセージからお問い合わせください。郵送にて対応いたします。首パーツと胸郭の接続にはメガミデバイスの手首軸を使用します。
　首の軸や胸郭下部BJ、上腕の嵌め合いはパーツによって異なるため調節してください。

・追記

　タミヤの3mmプラ棒を磁石の穴に接着すると自由度は下がりますが保持力が多少上がりました。